「英会話の力をつけるには英語の音読がベスト」という考え方の本。中学校で習うシンプルな英文でトレーニングに対応。学習の目安は3ヶ月~。
『英会話・ぜったい・音読』のレビューです。
『英会話・ぜったい・音読』の内容
アマゾンのレビューで好評価を得ていたので読んでみました。「英語の上達にはぜったい音読が欠かせない!」という内容です。
「なぜ音読なのか?」という理由について20ページほど、そして音読を用いた英会話のトレーニング法と6つのルールが紹介されています。
具体的にはこんな感じです。
・「中学校の教科書なんて恥ずかしい」という気持ちを捨てる
・最低3ヶ月は続けてみる
・完璧主義をやめる
・トレーニング中は記録をつける(2つ下の写真を参考)
・ノートを用意する
・TOEICを受験する
1番~5番については、全くその通りだなぁと思いました。
初心者向けアドバイスが充実!
まず英会話の上達のためには、それほど難しい英語テキストは必要ありません。
次に、最低3ヶ月は続けてみるというのはまさしくその通りで、ある程度結果が出るまで、時間がかかるからです。
完璧主義をやめるというのもそうですし、「英語はネイティブのように完璧に話さなければならない」という日本人学習者にありがちな強迫観念は不要です。
そして、トレーニングの記録をつけたり、ノートを用意するのは、モチベーションのアップにつながるかもしれません。
「前回ここができなかったけど、今は○○ができるようになった!」というのは、とても楽しい経験です。
このような自分の上達を紙に書いていく方法は、理にかなった方法です。
英会話・ぜったい・音読 【標準編】のまとめ
本書のイメージとしては、音読の効果など、その有用性がとても分かりやすくまとめられています。印象的なのは、只管朗読(しかんろうどく)という考え方です。
これは、ひたすら英語を読むべしという考え方で、「声を出して英文を読めば読むほど、効果があがるよ」という意味です。
収録されている英語の長文ですが、全部で12あります。どれも中学校の教科書に収録されているような、分かりやすく簡単なものです(CDも付いています)。
語彙力のアップにはやや心もとない気もしますが、「これくらいの長文を全て覚えるくらい音読すれば、英語力もアップするかも」と思いました。
音読という地味で派手さはない内容ですが、真実をついた良心的な英語の本です。英会話の初心者の方にも使いやすい1冊だと感じました。
英語を話せるようになりたい。そのためのシンプルなトレーニングがしたい方に、おすすめしたい一冊です。