『英語は絶対、勉強するな!』のレビュー

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ (サンマーク文庫)

本の基本情報

タイトル:英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ

著者:鄭 讃容

ページ数:232P

発売日:2001年1月15日

本の紹介

おとなり韓国でベストセラーになった英語の学習本。外国語を習得するための効果的な方法とは。

この本について

学習ノウハウ系のベストセラー。タイトルが過激なので、何となく読むのを避けてきましたが、内容は意外と堅実、「こういう風に英語に取り組む」という具体的な内容が満載です。

先入観なしにこの本を読んでみると、かなり納得。本書によると、次の5つのステップをマスターしていくことで、英語を習得することが可能になるそうです。

STEP1・英語を完全に聞き取る

STEP2・完全に書き取る

STEP3・英語独自の語彙・表現に精通する

STEP4・生きた英語を習得する

STEP5・英語圏の文化を理解し、幅広く多様な英語力を深める

それぞれにステップごと、「このように英語に取り組んでください」という、具体的な学習法が記載されています。

例えば、STEP1の「英語を完全に聞き取る」では、教材のテープ選びから始まり、リスニングの仕方、どのくらいやればよいのかなど、細かい指示があります。

タイトルは過激ですが、内容は実にマジメで堅実です。

興味深いのは、上達までの過程です。本書のノウハウどおり、英語を続けていると、ある時点で「英語が分かる・聞き取れる」という経験をします。

何ヶ月かかるか分かりませんが、ひたすら続けていくと、ある時点でブレイクスルーが起こります。

実は、私も同じような経験をしているので、この本に書かれていることはウソではないと断言できます。

英語の勉強を始める→全然分からない→でも続ける→あるとき、急に分かるようになる

上達の過程を簡単にまとめるとこのような感じです(私の体験はブレイクポイントは突然やってくるで書いています)。

自分自身が経験したことなので、「そういうことだったのかぁ」ととても腑に落ちました。

他、個人的に読んでいて面白かったのは、韓国の英語事情です。

本書が書かれたのは、今からもうだいぶ昔ですが、今読んでいても、「これ、日本と同じじゃないの?」という類似点がありました。

例えば、

「何年学校で勉強しても英語が話せない」

「文法、テスト重視の英語教育」

など、日本でも議論を呼んでいる問題が、当時の韓国(2001年当時、今は知りません)にもあったようです。

また、英語を本当の意味で習得するためには、文化理解が欠かせないという指摘もその通りだと思います。

「ある国の言語に精通するためには、その国の文化を十分に理解することが前提条件になる」(P143)

言葉の背景には、その国独自の文化があります。日本語には日本人が積み重ねてきた文化があり、英語にも背景となる文化があります。

「外国語を学ぶこと=異文化を理解、許容する多様性を身につけること」という指摘は、非常に感銘しました。まさしく金言だと思います。

食わず嫌いせずに読んでみてよかったと思う一冊でした。