英語をマスターするには、どのように計画を立て、どのように勉強していけばいいのか?
英語習得の具体論を公開している一冊が登場!
この本について
「英語を一からやり直したい。」
「本格的な英語力を身につけるために、何をどう勉強したらいいのか知りたい。」
というときに参考にしたいのが『英語上達完全マップ』。英語習得の考え方、勉強法が具体的に書かれている本です。
明確なto doリストがある本は良書であることが多いですが、この本も例外なく、英語を習得するために何をすればいいのか、どのようにやればいいのかが具体的に書かれています。
この本の良いところは、英語に対する「キレイ事」がないところです。本の最初から、建前抜きの本音の英語習得論から始まるのですが、これがいい。
内容はというと、「英語を覚えるためには、幻想を捨て現実を直視したほうがいいですよ」というもの。
このような感じです。
英語が上達する人は?(P27)
・英語が上達する基本トレーニングを知っている。
・基本トレーニングをしっかりやっている。
これは幻想(P36~40)
・英語は日本語を覚えたように自然に身につく。
→大人が言葉を覚えるプロセスと、子どもが言葉を覚えるプロセスは別物。大人の場合、英語は努力なしには身につかない。
・短期で英語が身につく裏ワザがある。
→そんなものはありません。良い教材を使っても、勉強量と時間が必要。
・英語圏に留学すれば英語が身につく。
→場合による。基礎なしで海外留学しても、英語が身につかない場合が多い。
このような感じで、「英語?そんなもの、これをやれば1週間でマスターできますよ!」的な内容はありません。誠実な内容です。
英語に対する幻想を捨てた上で、「ではどうやって勉強すればいいか?」という内容に入ります。
上達のポイント(P44)
・文法、構文、語彙力を知識として習得する。
・覚えた知識を使うトレーニングをする。
・英語を使う場面を作り、覚えたこと、練習したことを実用できるようにする。
実際のトレーニング法
・音読パッケージ。音読に加えリピーティング、シャドウイングなどのトレーニングをはさむ。
・短文暗唱、瞬間英作文
・文法知識の習得(高校、大学受験、TOEICやTOEFLの問題集を活用)
・英文の精読
・語彙力強化
このような感じで、英語上達のポイントから、スピーキングからリスニング、グラマー、リーディング、ボキャブラリーまで、何を勉強するのかが分かりやすくまとめられています。
ポイントは具体性
本書には何をどうやるか、具体的な方法が書かれていますページ数も多く、内容も濃いので、個人的にはとても勉強になりました。
英会話教材を使うにしろ、トレーニングするにしろ、「どうやって英語を勉強するか?」は上達に直結する重要なファクター。
英語を本格的に取り組むには、この本を参考にして、勉強に取り入れると良いと思います。
書かれていることを参考にして真似するだけでも、何をどうすればいいのかが分かるので、日々やるべきことに迷いません。
それを続けていくことでステップ・バイ・ステップ。迷わず英語力を高めていくことができます。
初心者の方には特に、参考になる本だと思います。
評価(☆5つが最高得点)
分かりやすさ:☆☆☆☆☆
充実度:☆☆☆☆☆
難易度:☆☆☆☆☆
初心者向け度:☆☆☆☆☆