サッカー日本代表のゴールキーパー、川島選手はどうやって生きた英語を習得したのか?
その具体的かつ実践ノウハウを、余すことなく完全公開!『本当に「英語を話したい」キミへ』のレビューです。
内容など
語学が得意なことで知られるサッカー日本代表のゴールキーパー、川島選手の英語本です。
テレビ番組で川島選手が英語だけでなくオランダ語やフランス語を話していて、川島選手の語学力に興味を持ち、本を読んでみました。
この本では、川島選手が英語との出会いや上達のきっかけ、試してきた勉強法など、様々な英語体験が書かれています。
実は英語は苦手だった!?
今では様々な外国語を話す川島選手ですが、意外にも、もともとは英語が苦手だったそうです。
子どもの頃に海外の映画を観て英語に関心を持ち、中学校で英語を頑張るものの英語を話せるようにならず、文法や長文、学校の英語はダメだったそう。
しかし、学校では英語を頑張って勉強。このときの中学英語の基礎が英会話習得に役立ったそうです。
この体験から、「コミュニケーションの基本は中学英語。英会話を覚えるなら中学英語をしっかり取り組むことが大切」と気付いたそうです。
川島流!英語を覚える方法
それで、肝心の勉強法ですが、この本には川島選手が英語をどのように勉強してきたのか、結構具体的に書かれています。
次のような具合です。
・英会話は教材を選ぶことからスタート 勉強開始前にまずは教材を購入。 中学の基本的な内容のもの、文法が理解できるものなど。いわゆる入門書がオススメ。「役に立ちそうだ!」と思った教材はかたっぱしから購入する。 ・英会話を覚えるコツ したいことを伝える→I want ~ 人にしてくれるかどうかを聞く→Can you ~ しなければいけないことを言う→I have to ~ という具合に、自分が日常生活で使う頻度が高い英語、必要なことを伝える英語を徹底的を「型」にして覚える。 ・語彙力アップ 単語は単語だけ暗記しようとせず、英文と一緒に覚える。スペリングはともかく紙に書いて覚える。毎日使いそうな単語を1日100個覚える。 ・英会話スクールの体験 20歳の頃、Jリーグ選手向けの無料サービスで英会話スクールに通いだす。 しかし自分のお金で勉強しなければ意味がないことを知り、自分でお金を払って英会話スクールのマンツーマンレッスンを受講。 教材を使ってマンツーマン指導してもらったおかげで、いろんな会話ができるようになった。英語はやらされているうちはダメ。目的意識を持つことが大切。 ・海外旅行の効果 21歳でオーストラリアに海外旅行。海外に行き、英語を実際に話すことで、だんだんと生きた英語が身についた。英会話を覚えるには、英語を使う場面を経験することが重要。 ・洋楽を活用 英語の歌を聴く。歌詞を自分で翻訳。カラオケで洋楽を歌う。 ・音読は欠かさず 英語の本は必ず音読する。口に出すことで、英語の音、イントネーションを体得することができる。 |
このような感じで、川島選手が英語を覚えるために、どんな勉強をして、どんなことを体験したのか、詳しく書かれています。
勉強法は、特に斬新なこと、真新しいことは書かれていませんが、川島選手ほどのプロ選手でも英語を覚えるためにコツコツと努力していることが分かります。
ありきたりな言葉ですが、目標を持って、コツコツ頑張る。この本を読むと、努力の大切さと、やる気を持ち続けることの大切さが伝わってきます。
凡事徹底+基礎重視、英語へのやる気が刺激され、モチベーションアップになった本でした。