シンプルは最強。『3割しか話さないのになぜかうまくいくビジネス英会話のルール』のレビュー

心理学によると、ビジネス英会話の習得の極意はここにあり!

どうしても仕事のために英語を頑張らなければいけないあなたにおすすめ。

この本について

「英会話は英語を一語一句聞き取れることが大切。」

「英会話は身振り手振りで伝わればOK。」

「英会話は英語の歴史的、文化的背景を知る必要がある。」

これらのことは全て間違いという、従来の英会話本とは少しテイストの違う内容の本。

結論から言うと、「相手に話させて、そこから会話をつなげ、相手と英語と良い関係を広げていこう」的な本で、「英語は話すよりも聞く姿勢の方が重要だ」というのがこの本の内容です。

英会話で主役になる必要はない?

「英語で話す」というと、自分から英語でペラペラ話さなければいけないイメージがありますが、英会話はコミュニケーション。話し手と聞き手、それぞれがいて成り立ちます

この本では、英語は話すより聞くことを奨励されているのですが、その理由に納得できます。

実際、私も昔仕事でネイティブの方と仕事で関わったとき、自分からガンガン話すより、基本聞き役に徹してました。

日本人の女性と結婚したアメリカ中西部出身の方は、こっちが相づちを打ったり、質問して会話を広げてあげると、「ココぞ!」とばかりにマシンガントーク。

話を聞いて、相手が話したがっていることを想像して、英語で質問したりすると、ガンガン言葉を紡いでくれるネイティブが結構多い印象でした。

そんな経験をしたので、英語圏の人は、皆ガンガン話すので、逆に「自分の話を聞いてもらうということに飢えている人が案外多いのではないか?」と思いました。

英会話も「おもてなし」の気持ちで

もちろん、聞かれたこと、自分の思うことはきちんと英語で話すことは大切ですが、英会話といっても、人と人とのこと。

会話のつなげあいなので、いかに相手に気持ちよく話させるか、そんな配慮が必要だと思います。

英語だと、つい「話さなきゃ!」という強迫観念に駆られますが、実際は「オレオレオレ」で話っぱなしは頑張るほどあまりよくないと感じました。

それより、本書に書かれている通り、聞き役7割、話し役3割くらいが確かにいいのかもしれません。

聞き役になって、相手の話を広げ、ネイティブに気分良く話してもらう。そういった「おもてなし」精神は、日本人ならきっと得意とするところのはず。

「英会話で相手に言っていることは聞き取れるけど、自分からガンガン話そうとするとどうもダメ・・・」

そんな方は、こんな考え方もある、それを知っておくと、英会話がもっと柔軟に楽しめるかも。

評価(☆5つが最高得点)

分かりやすさ:☆☆☆☆

充実度:☆☆☆☆☆

難易度:☆☆☆☆☆

初心者向け度:☆☆☆☆☆

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