もし我が子が「日本人だから英語は勉強しなくていい」と言ったら

一生懸命勉強する真面目な子

昔、私が学生時代に塾で講師をしていたときの話です。

中学2年生のO君という男子生徒がいました。彼は、勉強があまり好きではなくて、特に英語が嫌いな生徒でした。

私は週に2回、彼に英語を教えていたのですが、宿題はやらず、塾に来ているときも、英語だけは頑なに勉強しようとしませんでした。

そこで、「何で英語が嫌いになったの?」と聞いてみたところ、次のようなことを言いました。

「オレは日本人だし、英語なんて話せなくても、生きていける。必要ないのに、なんでわざわざ勉強する必要があるの?」

それは2005年頃の話です。

確かに2005年当時、「英語をしっかりやらなくちゃ!」というような必要性をあまりありませんでしたが、今状況はガラリと変わりました。

様々な国籍の人が日本で働くようになり、日本の会社の中でも、英語で仕事をする会社が登場。仕事で海外出張が増え、英語を使う必要性を感じている人も増えています。

「日常生活で100%英語と無関係」という人は、今後ますます少なくなります。

日本政府も英語教育の重視し、2020年から小学校で英語を正式な教科にすることを発表。本格的な対策が実施されます。

「英語で外国の人とやりとりできる人材を増やしたい」というのが政府の方針。もはや、「日本人だから英語を勉強する必要はない!」という時代は、とうに終わったのは確かです。

英語嫌いになる子ども

子どもの中にも、英語が好きで、自然と馴染んでいく子どもと、そうでない子どもがいます。

私の友人の奥さんが小学校の先生をしていて、学校での外国語活動の話や知り合いの先生の中学校の話をアレコレ教えてくれるのですが、小学校の英語活動の段階で、ある変化が見られるそうです。

それは、英語のアクティビティをしていて、

・楽しんで英語を覚えようとする子ども

・つまらなさそうにしている子ども

の2グループに分かれてくるそうです。

中学校に入ったら、小学校から英語を楽しんでいる前者の生徒は成績を伸ばすので、さらに英語を勉強するようになります。

一方、英語につまずいてしまう生徒は、勉強をしなくなってしまう「英語力格差」が生じている現実があるそうです。

そして、英語が嫌いになってしまった生徒は、「日本人なのに英語を勉強しても意味ないし・・・」と開き直ってしまうそう。

この話を聞いて、O君のことを思い出したのですが、確かに英語といえど、学校の勉強でつまづいてしまったら、勉強がつまらなくなってしまうのも理解できます。

子どもを英語嫌いにしないために伝えたいこと

「子どもが中学校の英語につまづいてる。英語が嫌いなようで、勉強しない・・・。」

というのはよくある話で、子どもが英語嫌いになってしまう悩みを持つ保護者の方が多いそうです。

子どもが英語嫌いになって、勉強を拒む。何とかしたいが、どうすればいいか?

大切なのは、学校の英語の授業でつまづいても、そこから子どもをリカバリーさせてあげることです。

小学生向けの英会話スクールに通わせてたり、家庭教師の先生や、英語が出来る人にサポートさせ、「できた!分かった!」という経験を子どもにさせてあげることです。

なぜなら、私自身が英語が分からなくて悩み、「分かった!」という経験をすることで、英語が好きになったからです。

英語上達の転機は新しい出会いから

英語で世界とつながるきっかけを

これからの時代、なぜ英語を勉強する必要があるのか、大人が子どもにきちんと伝えてあげる必要があると私は思います。

今の世の中は、政治経済、あらゆる面で地球規模の交流が行われている時代です。

パソコンやゲーム、食料から車、エネルギー、日本で作られたモノが海外に行き、海外で作られたモノが日本に来ます。

海外の人とやりとりするためには、世界共通語である英語を使う必要があります。

日本語が世界共通語であれば、確かに英語を勉強する必要はないかもしれませんが、英語が実質的に世界の公用語になっています。

なので、世界の人とやりとりしていくためには、英語を勉強する必要があります。

日本の場合、人々が生活していくために必要なエネルギー資源などの物資を、外国からの輸入しています。だからこそ、日本人は内ごもりせず、外と積極的に付き合う必要があります。

英語が嫌いになってしまっては、その子の人生、可能性を大きく制限してしまうことにつながってしまいます。

だからこそ、なぜ英語を勉強するのか、勉強することでどのように世界が広がっていくのか、それを教えてあげる。そのことで、地道な勉強も、意味が見いだせるはずです。

最後に

英語ができなくても、人生生きていくことはできます。

しかし、「英語を勉強しない」という選択を子どもに与えてしまうことによって、それは子どもが大人になったとき、活躍できる可能性を狭めてしまうことも意味しています。

だから、「英語なんて勉強しなくていいんだよ」という考えではなく、「英語は道具なんだから、使えた方が便利だよ」と、身近な大人が子どもに伝えていくことが大切です。

将来、技術が発達して、自動翻訳に能力が飛躍的に発展。もしかしたら英語を勉強しなくても意思疎通ができる時代がやって来るかもしれません。

翻訳機を使うにしても、英語を勉強した上で使うのか。それとも道具に頼りっぱなしになるのか。それによって、コミュニケーションの質でさえ、大きく変わってきます。

なぜなら、英語を学ぶということはただ言葉を学ぶだけでなく、その向こう側にある文化を学ぶことでもあるからです。

英語を学ぶことは世界を知ること。日本の外には広い世界があること。そのことを伝えていくことが大切です。

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