私が英語と出会ったのは中学生の頃。英語の先生がこう言いました。
「英語はコツコツ勉強することが大切です。毎日授業の予習をして、教科書の内容を予習しましょう。辞書を引いて英単語の意味を確認しましょう」
ここで初めて、英語のジーニアスという辞書を買いました。これが私と英語辞書の出会いです。
しかし英語を学ぶ環境は劇的に変わっています。現代は文明の利器が大活躍の時代。英語を学ぶにあたって、改めて辞書を持つ必要があるのか?
この記事では、英語学習に興味をお持ちの初心者の方に向け、辞書を持つ必要性についてお伝えします。
そもそも、なぜ辞書が必要なのか?
英語のサイトを運営していることから、時々「辞書は買う必要がありますか?」という質問を受けます。結論から言うと、自分用の辞書、特に持ち運びができる電子辞書を所有することは無駄ではありません。
まず、そもそもの話ですが、辞書を所有する目的はとてもシンプルです。
英語学習を行う上では、
1.英単語の意味を調べる
2.発音を確認する
3.英単語の用法を知る
というアクションが必須です。
それを行うために辞書が必要になります。
そのため、英語学習を行うなら辞書、それも電子辞書を所有し、勉強に活用することが望ましいでしょう。
紙の辞書は?
英単語の意味を調べるだけなら辞書を持つ必要はありません。問題は、発音の確認です。
英単語は意味だけでなく、それがどのように発音されるのかを確認した上で、覚える必要があります。
紙の辞書の場合、「発音記号」がついており、その読み方を理解できる場合は問題ありませんが、英語の発音記号を正しく、完璧に読みこなすことは難しいことです。それなら、ボタン一つで発音をかんたんに確認できる方が便利です。
電子辞書には単語の発音を聴いて確認できる機能も備わっています。そこで紙の辞書ではなく、電子辞書が便利、という話になります。
また電子辞書には検索機能が備わっており、単語の用法等の確認も容易です。
英語に取り組めば取り組むほど、単語を調べて覚える機会が多くなります。そして電子辞書なら、調べた英単語の履歴をチェックできるので、英単語の復習や暗記もできます。
分からない英語はきちんと辞書で調べ、調べた単語を定期的に確認する。この積み重ねがかんたんになります。
電子辞書は基本機能に拡張性に優れている
私の場合、紙の辞書(オックスフォード現代英英辞典)と電子辞書の2つを使用していましたが、紙の辞書を使う機会はなくなりました。
電子辞書の機能は年々充実しています。音声はもちろん、自分用に辞書をカスタマイズできる点が便利です。
最新の電子辞書はジーニアス英和辞典やプログレッシブ和英中辞典のような定番の辞書をはじめ、オーレックス英和辞典&和英辞典などの良い辞書もデフォルトで収録されています。
機種によっては、アルクのキクタン(英単語集)も収録されているようで、内容がしっかりしています。コンテンツの追加インストール機能に対応しているものも多いため、長く使う分も問題ないでしょう。
紙の辞書も個人的には好きですが、使いやすさや機能を考慮すれば、やはり一般的には「電子辞書を所有することをおすすめしたい」という結論になります。
電子辞書は使うため。単語の意味、発音、用法を調べ、学習を効果的に行うツールです。使いやすさと目的を考えれば、電子辞書は便利です。
スマホでの代用は?
ちなみに、スマホでも電子辞書のアプリを利用することができます。
「スマホに電子辞書アプリをインストールすれば、わざわざ電子辞書を買うメリットもないのでは?」という見方もあります。機能面で言えば確かにそのとおりなのですが、一つ大きな問題があります。それは操作性です。
スマホの場合、電子辞書に比べてタイプがしにくいため、使用にストレスを感じ、それが使用頻度に影響を及ぼす可能性があります。
英語学習は日々行う習慣。英語学習のツールを利用する上で「使いやすい」という点は地味ですが、とても大切なポイントです。
また、電子辞書はスマホのような汎用性を重視したものではなく、辞書機能に特化しています。英語学習を目的にするならば、スマホのアプリよりも専用の電子辞書を一台、所有しておくことが望ましいでしょう。
なお、電子辞書によってはコスト面でも、アプリよりもお得になる場合があります。
最後に
今や、スマホを使えば簡単に英単語の意味を調べられる時代。
わざわざ辞書を購入することにどんなメリットがあるのか。疑問に感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、スマホではなく英語学習専用の電子辞書で英単語の意味を調べる。発音を確認する。例文を参照する。調べた英単語周辺の単語もチェックしておく。こうした行動がとても大切です。
以上、英語学習に興味をお持ちの初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。