英語が思うように聞き取れずに悩む方必見!
このページでは、2021年4月30日に開催された英語学習ウェビナー、『言語習得の専門家に学ぶ! リスニングの科学と聞き取りの極意』の内容についてシェアします。
内容をかんたんにいうと、英語のリスニング学習法に特化したウェビナーです。
なぜ英語が聞き取れないのか?
「どうやったら」英語を聞き取るようになれるのか?
言語習得のプロが英語を聞き取れない原因を明らかにした上で、リスニングの学習法を詳しく語っている内容になっています。
「英語を思うように聞き取れない・・・」と悩む方は、この話が参考になるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
はじめに
このウェビナーは、英語パーソナルジム「ENGLISH COMPANY」や英語学習コンサルティングサービス「STRAIL」などを手がけるスタディーハッカーが出している、スマホひとつで英語トレーニングができるサブスクリプションサービス「ENGLISH COMPANY MOBILE」の利用者が受講できる限定ウェビナーです。
今回のウェビナーで提案されている、リスニングのトレーニング方法や教材については、ENGLISH COMPANY MOBILEでアクセスすることができます。
ENGLISH COMPANY MOBILEを使えば、ウェビナーの情報をもとに、効果的なトレーニングを行うことができます。
英語が聞き取れない2つの原因
「なぜ?」が分かれば「どうやって?」が分かります。
英語が聞き取れない原因を知る前にまず説明されたのが、「リスニングのプロセス」。英語を聞き取る、ということのメカニズムの説明です。
私たちは英語を、次のようなプロセスを経て聞き取り、理解しているそうです。
音声情報が耳から入ってくる-知覚する(音声知覚)-理解しようとする(単語・構文・文脈などの処理をする)→文が理解できる
1・音を聞き取る(音声知覚)
2・理解
の2つのプロセスがポイントです。
このプロセスを押さえた上で重要なのが、英語が聞き取れない原因。その主な理由が次の2つです。
1・英語音声の知識がないので音そのものを聞き取れない(単語の発音を知らない・音声変化を知らないなど「知覚」の問題)
2・理解が追いつかない(「理解のスピード」の問題)
「これら2つの原因を解決することによって英語が聞き取ることができる」というのが本ウェビナーの内容です。
ではどうやって、2つの原因を解決し、英語を聞き取れるようになるか?ウェビナーでは「知覚」と「理解のスピード」に分け、解決策が紹介されています。
「英語の音を聞き取る力」を伸ばす
英語が聞き取れない原因その1、音声知覚です。
音声を知覚するというプロセスで問題が起これば、当然、英語を理解することができません。聞けないのですから当然ですね。そこで知っておきたい原因と対策がこちらです。
単語そのものの発音を知らない
単語は単語そのものの発音を知らなければ当然、音も意味も認識することができません。そこで次の2点を意識して単語を覚えていきます。
・必ず「正しい発音」とともに意味を覚える
・意味が瞬時(0.5秒以内)に頭に浮かぶまで繰り返し覚える
自然な話し言葉で英語を聞いたときに「聞き取れていない」
英会話など自然な「話し言葉」の英語を聞き取れるようになるための解決策がこちらです。
・音声変化(ネイティブが英語を話すときに発音が変化すること)を学ぶ
そもそも個々の単語の発音がわからないから聞き取れていないのか、それとも単語の発音はを知っているけれども音声変化が起きるときに聞き取れていないのかは、「ディクテーション」というトレーニングを通して発見することができるという話でした。
ディクテーションとは英語の音源を流し、それを書き取るというトレーニング法。書き取れない部分=聞けなかった部分なので、音声近くの「弱点」が発見できます。その弱点を克服していくことで音声知識は増えてきます。
知覚力そのものを高める
ディクテーションを通して正しい音声知識を増やしていくことに加え、さらに音声知覚の能力を高めるのに効果的なのが「シャドウイング」というトレーニングです。
シャドウイングを日々のトレーニングに取り入れ、音をスムーズに聞くことをできるようにすることで、音声知覚のために使用していた脳の処理負担を軽減し、脳の「余力」を増やすことができるそうです。
英語の処理でつまずく原因と解決策
英語が聞き取れない原因その2は理解のスピードです。
ウェビナーでは理解の処理スピードが遅くなってしまう原因と解決策が紹介されています。代表的な問題がこちらです。
文法知識が十分ではない
文法知識が不十分で使えるレベルでないと、英語を正しくかつ素早く処理することができません。
そこで、
・認知文法を学ぶ
ということによって、文法知識を使えるレベルへと引き上げていきます。
認知文法とは、ネイティブが英語を理解しているときのように、文法をイメージでつかめるようにする文法の考え方。
学校で習うように英語を逐一日本語に直しながら英語を理解しているとどうしても時間がかかってしまいます。認知文法を学び、それをベースに練習することで文の意味をスムーズに理解できるようになります。
この認知文法については、ENGLISH COMPANY MOBILEのバリュープランであれば動画で学ぶことができます。
英文を頭から理解できていない
英文を頭から素早く理解することができないと、リスニングでも聞いたそばから理解することができません。チャンクリーディングの練習をすることで、英文を頭から理解することができるようになります。
チャンクリーディングとは、文を意味のかたまり=チャンクごとに理解していく読み方のこと。
チャンクリーディングのコツとしては、
英文をチャンク(意味のかたまり)に区切り、チャンクごとの内容を確認する→サイトトランスレーションで意味が瞬時に頭に浮かぶかをチェックする→「意味をイメージしながら」音読する
というステップが紹介されています。
この手順を意識して普段から英語をトレーニングすることで、英語の理解スピードを高めることができるという話でした。
まとめ
ウェビナーの内容のまとめです。
英語が聞き取れない場合、次の2つが主な原因となっている可能性があります。
1・英語を知覚する力の問題
2・英語を理解する処理スピードの問題
英語を聞き知覚すること。知覚した英語を理解して素早く処理すること。これらのプロセスに問題が起こることによって、「英語が聞き取れない」というリスニングの問題が起こります。
ウェビナーでは「なぜ英語が聞き取れないか?」という原因、そして「どうすれば英語を聞き取ることができるか?」という解決策を知ることができました。
英語が思うように聞き取れない悩みをお持ちの方は、「自分がどこでつまずいているか?」にまずは意識を向けることで、英語が聞き取れるようになるきっかけを得られるかもしれません。
最後に
以上、ウェビナー『言語習得の専門家に学ぶ! リスニングの科学と聞き取りの極意』の内容についてご紹介しました。
英語が聞き取れない理由を知った上で、では実際にどうするのか?ウェビナーでは教材を用いた実際的なトレーニングの説明があったので、「こうやればいいんだ!」というイメージを持つことができました。
今英語学習に取り組んでいる方は、文法学習やチャンクリーディング、シャドウイングなどを実践してみることで、「効果」に違いが出てくるかもしれません。
原因が分かれば対策も分かる。トレーニングを変えることで効果も変わる。そんな気づきを得たウェビナーでした。
追記
単語を覚えることやシャドウイング、チャンクリーディングといった学習はウェビナーで登場するENGLISH COMPANY MOBILEの教材を使って、実践することができます。
またプランによっては認知文法が学べる動画が見放題になります。独学で本格的な英語トレーニングに取り組みたい方は、ENGLISH COMPANY MOBILEをご覧ください。