英語で日記を書くことは、昔からあるライティングの上達法です。
毎日英文を書くことで、次第に書き方が分かってきます。いわば数稽古のようなもので、こなせばこなすほど力になるでしょう。
方法はいろいろありますが、ここでは主に初心者向けに意識したい注意点、ポイント等をまとめています。英語学習を始めた初心者の方は、参考情報としてご活用ください。
英語日記を書く時のルール
こなす量を決めておく
1日の書く英文の量を決めておきます。当サイトでは5行ほどのライティングをおすすめしますが、「少ない・多い」というように感じるかもしれません。
大切なことは、毎日ある一定の英文を書き続けることであって、「これならできそう」と感じる分量がベストだと思います。なぜなら、続けることこそが最大の学習効果を生むからです。
毎日、10~15行程度の英文を書く場合、確かに効果はありますが、途中で苦痛に感じるかもしれません。この場合、途中で英語日記が嫌になってしまうかもしれません。
途中で止めてしまったら元も子もないので、あくまで負担の大きすぎない量をこなします。
辞書について
適度に、辞書であやふやな点を調べてみましょう。
ここで大切なのは、正しい英文を書けたか・そうでないかをチェックすることではありません。書いた内容を確認して、より単語・文法知識を強化することにあります。
文法的に間違えようが、スペルミスをしようが、気にする必要はありません。間違えた箇所は赤ペンでチェックし、辞書で用法を確認、日記の下に例文を写しておきましょう(必要なら和訳も写します)。
こうすることで、より正確な知識を身に付けることができます。
制限時間について
英語日記を書く時、「制限時間を決めて書くべき」という意見がありますが、それはどちらでもかまいません。
ダラダラやりたくないのなら、30分、40分と時間をかけてライティングをしましょう。
英語日記 書き方の手順
日付を書きます
英語の場合、日付の順番は次のようになります(アメリカ式の日付)。
月 + 日 + 年
<例>2009年7月24日金曜日:July 24, 2009 (Friday)
書くテーマを決めます
自分の1日の行動を書いてもよいし、感動した映画、友達との会話など、1つの事柄を集中して書いてもよいでしょう。もちろん、辞書を使ってもかまいません。
もしも「何を書いていいか分からない!」という場合、毎朝英語日記で書く内容を考えて1日を過ごしてみるとよいでしょう。
また、一度日本語の日記を書いて、それを英訳に直すという方法でもOK。
自分が書いた日記というのは、数年、数十年後読み返すと、いろいろな感動を味わうと思います。1日1つ、「これだ」という出来事を意識的に探してみるとよいでしょう。
また、どうしても「書くネタが見つからない!」という場合、リーディング教材を活用してみましょう。
例えば、読んだ英語の感想をまとめることで、ライティング・リーディング、両方の力が身に付きます。
【書くネタのヒント】
「英語から書けない!」という場合は日本語で書いてから英語へ。
・今日見たニュースは何でしたか?どのニュースが一番印象に残りましたか?
・今日誰と会いましたか?何を話しましたか?
・今日一日、一番長くしていた活動は何でしたか?なぜそれをしていたのですか?
・今日はどこへ行きましたか?そこで何をしましたか?何を感じましたか?
・あなたの友人はどんな人ですか?なぜ仲がよいのですか?
例)
I got up at 6.(6時に起きました。)
I went to school at 8.(8時に学校に行きました。)
I studied at school until 3 p.m.(3時まで学校で勉強していました。)
After school, I went shopping.(学校が終わった後、買い物に行きました。)
読んで、おかしなところを直します
一度書いたものを目で読み、声に出して読んでみましょう。もしも途中で感覚的に引っかかる部分があったら、その部分を辞書で調べ、用法を確認します。
伝える気持ちで
毎日、「私は○○した」というような内容を書いていると、ライティングが単調になるかもしれません。
そこでおすすめするのが、ある1人に向けて手紙を書くような気持ちで英語日記をつけること。
例えば、親友、家族、恋人など、あなたにとって大切な人に向けて文を書いてみましょう。
最後に
以上が英語日記の基本的な方法になります。
日記を英語で書いていくとなると、最初は変な感じがします。でも、慣れてくると不思議なくらい、自然と言葉が出てくるようになります。
このとき、文法的に正しいかどうか、そういうことは今の段階では気にする必要はありません。
英語は言葉。そして言葉は人に自分の考えを伝えるもの。英語日記をつけることは、言葉を人に伝えるための練習をするようなもの。
そのため、英語を書くことに慣れるだけでなく、様々な効果が期待できます。興味が湧いた方は、ぜひ参考にしてみてください。