英会話を習得、英語を自由自在に使えるようになりたい!
英語を話せるようになる上で、一番重要なのがリスニングです。これは、赤ちゃんが言葉を覚える過程をイメージしてもらえば分かりやすいと思います。
もしあなたにお子さんがいらっしゃるなら、お子さんがどのように言葉を覚えていったのかを思い出してみて下さい。赤ちゃんはまず親や周りの人の言葉を聞いて、何かを話し始めます。
親の呼びかけで名前やモノ、周りにあるものを理解していき、ボキャブラリーを増やしていきます。そして、成長するにつれて、絵本を見て字を学び、言語力を育てていきます。
小学校に入る頃には、文字を書くこと、読むことを学ぶトレーニング(国語の授業)を受け、より幅広く言葉を使えるようなります。
このプロセスをまとめると、人が言葉を身につけるためには、「聴く」+「読む」+「話す」+「書く」という4つの力を育むことが重要になります。
英語を学び使いこなせるようになるためにも、これら4つの力を磨くことが欠かせません。
日本人独自の英語環境とは?
ところが、私たち日本人にとって語学教育における環境に課題を抱えています。
私たち日本人の大半は、中学・高校と学校で読む&書くのトレーニングは経験しています(令和時代は小学校から)。その一方、聴く&話すという重要なレッスンは足りていません。
それは集団授業というシステム上難しいことであり、「そもそも英語が国際語だからといって学校教育で英語を優先するべきか」という議論があります。
現状としては、英語の「聴く」+「読む」+「書く」の3領域に関しては環境的に問題があるとは言えませんが、特に「話す」という領域に関しては、それを身につける環境を作ることが現実的にベリーハードです。
更に私たちには受験という制度があります。近年、受験英語においてリスニング力が求められるようにはなってきたものの、それらは主に英語を「聴く」+「読む」+「書く」といった力量がテストされています。
学校でも塾でもテストでも、それらの英語力が求められているため、「話す」力は個別に身につける必要があります。
日本人が英語が話せないもう1つの原因
次にもう一つ知っておきたいことは、日本独自の環境的な視点です。それは、「今の日本では基本的に英語を話さなくても普通に暮らすことができる」という点です。
あなたは今まで、街を歩いてネイティブに英語で話しかけられたことがあるでしょうか?あるとしたら、どのくらいの回数でしょうか?日常生活において、日本語と英語を話す割合はどれくらいでしょうか?「ほとんどない」という方が大半だと思います。
米軍基地や外資系企業で働いていない限り、「英語が話せないと暮らせない!」という状況にはなりません。このように私たち日本人の大半が「英語を話さなくても生活できる環境」にあります。これはとても恵まれていることでもあります。
例えば同じアジアの国にフィリピンという国があります。フィリピンでは英語が公用語として使われています。
なぜアジアの国であるフィリピンの公用語が英語なのか?そして国の名前である「フィリピン」という言葉の由来はどこから来ているのか?こうした背景知識を学ぶことは、英語を学ぶことと同様に大切なことです。
では普段英語を話さなくても生活できる私たち日本人が英語を話せるようになるためにはどうすればいいか?
学校で英語を話す機会がなく、日常生活でも使う機会がない・・・。このような環境で「普通に日常生活していたら英会話がペラペラになりました」ということは起こりません。
そこで、私たち日本人が英会話を身につけるためには、日常生活において英語を勉強し「話す」時間を作るという、意識的な試みが必要です。
コミュニケーションのバランスを取り戻す
英会話を身につける上で特に重要なのは、英語を聴いて理解する力(リスニング)。そして英語で反応する力(スピーキング)を身につけることです。
まず言葉を耳で聞き取り理解し、そして、それを口に出すことによって、言葉は身についていきます。英語も全く同じです。リスニングでセンテンスや単語を聞き取りそれを話してみる、この地道な作業が大切です。
英会話も同じで、コミュニケーションを成立させるためには、相手の話を正確に聞き取ること(ヒアリング)、そして、相手に自分の意見を伝えること(スピーキング)、2つの力が必要です。
私たち日本人にとって、「聴く」というプロセスは比較的訓練しやすくなりましたが、「話す」という体験に関しては不足しています。そこで英会話を身につけるためには英語の勉強を行いつつ、意識的にスピーキングに取り組む時間を作る必要があります。
健康的な生活のために食事の栄養バランスが大切なように、英語の学習もバランス感覚が大切です。
英会話習得に欠かせないバランス感覚とは?
英語を話せるようになるためにまず第一に大切なのはインプット。この意味で、英単語や英文法をきちんと覚えていくことはとても大切なことです。しかし、それだけでは、英語を話せるようになりません。
私たち日本人の場合、英語の教育はコミュニケーション重視に舵を切っているものの、実質的には「読む」&「書く」、そして「聴く」に力点が置かれる傾向があります。
英会話力を育てるためには、「読む」&「書く」&「聴く」は引き続き磨きつつ、別途「話す」を鍛え、バランスを取り戻す必要があります。
毎朝の通勤電車でリスニング教材を聴いたり、英語のテキストで単語を文法を覚えつつ、
・1日5分、テキストを音読をする。
・スピーキング用英会話教材や英会話レッスンを受けて英語を話す練習をする。
このような、ほんの小さな「話す」を意識した試みを日々実践していきましょう。1日15分でもそれを1年続ければ、必ず変化が起こります。
英語の勉強をして単語や文法、フレーズを覚えつつ耳を英語に慣らしていく。その上で、音読やシャドウイングなどの「話す」練習を意識的に行います。ここがとても大切なポイントです。
まとめ
ここまでのまとめです。
私たち日本人が英語を話せるようになるためにはインプット→アウトプットという手順を経る必要があります。すなわち、まず英語の勉強して知識を身につけること。そしてそれを使うことです。
私たち日本人の大半は、英文法や英語の読解、そして近年の英語教育においてはリスニングも重視されているため、ある程度のトレーニングを受けています。
そのためあなたが「英語のテストは得意だが話すとなると・・・」とお悩みの場合、実用的な英会話を身につけるなら、英語の勉強で「読む」&「書く」&「聴く」という力を身につつ、その上で「話す」練習を意識的に行うことが大切です。
一方、あなたが初歩の初歩から英語を話せるようになりたい場合。まずはインプットが重要です。
1.基本的な英単語や文法、言い回しを覚える
2.覚えたことを使いこなせるようにする
これが英会話習得の基本パターンになります。人は人であなたはあなた。今のあなたに必要なのはインプットかそれともアウトプットか、どちらでしょうか?
最後に
英語を話せるようになるにはパターンがあります。このページではそれを極めてシンプルかつ分かりやすい形にまとめてあなたにお伝えしました。
英語が苦手でゼロから英会話を習得したい方はインプット→アウトプット。初心者の方は特に、必要最低限の基本的な内容から英語を覚えていくことで、少しつづレベルアップしていくことができます。
では具体的に何をどのように勉強していけばいいのか?当サイトでは初心者の方向けに必要な情報を公開しています。英会話習得に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、もしあなたが「独学では自信が・・・」とお考えなら、英語のプロにサポートを受けてもらい、英語力を身につけ、英語を話せるようになるためのステップを踏むことが可能です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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