10数ヶ国語をマスター!語学の達人シュリーマンの外国語習得法

古代遺跡へのいざない

子供の頃に聞いた伝説を信じ、トロイア遺跡を発掘した情熱の人シュリーマン。

田舎の牧師の子供として生まれ、小さい頃から苦労を重ね、努力を積み、ついに夢を実現させた偉人です。

そんなシュリーマンにはもう1つの側面があります。それは、語学習得の達人という点。伝記によれば、10数ヶ国語をマスター、自由に使いこなしたというから驚きです。

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独学で語学をマスター!

シュリーマンはいわゆる正規の教育を受けたわけではありません。14歳で学校を中退、以後は丁稚奉公に出、苦労を重ねます。

彼が本格的に語学の勉強を始めたのは、1841年、シュリーマン19歳の頃。オランダ・アムステルダムの貿易会社の小間使いになり、勉強時間は1日10時間の労働を終えた後のこと。

仕事を終えてからコツコツと語学の学習に時間を投資。3年間という短期間で、英語、フランス語、イタリア語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、6ヶ国語をマスターします。

以降も学習を続け、ロシア語、ギリシア語、アラビア語など、計10数ヶ国語を習得しています。このシュリーマンの驚異的な語学力が、情報収集の点で他の商人との差をつけ、ビジネス成功を導いたと考えられています。

一体、どのような勉強法で語学をマスターしたのでしょうか?

参考文献

・まぼろしの王国トロイア(原作:たかしよいち・漫画:吉川豊・理論社)

・古代への情熱 – シュリーマン自伝(岩波文庫)

シュリーマンの語学習得法

シュリーマンがどのように語学を身につけていったのか、彼の学習法は、「古代への情熱」で記載されています。

かんたんにまとめると、次の6つのステップが外国語習得法の中心になります。

①音読中心。

②訳をしない。

③毎日1時間はやる。

④作文を書く。

⑤ネイティブスピーカーによる添削指導を受ける。

⑥直された作文を暗記・暗誦する。

シュリーマンは、これら6つのステップをもとに、実に10数ヶ国語をマスターしたそうです。

柱となる学習は音読で文章を丸暗記すること。

しかも、同じ本(物語)繰り返し使うという徹底ぶり。特に、声に出して読むことを重視していたようです。

また、シュリーマンは英会話を覚えるために、わざわざイギリスの教会へ行き、牧師の説教をシャドウイングしたそうです。何度も何度も、小声で聞き取った英語を真似し、自分のものにしていったと伝記では書かれています。

やる気が道を拓く!

感動するのは、シュリーマンの下積み時代の努力。

アムステルダムの貿易会社の丁稚時代、1日10時間以上の重労働にも関わらず、毎日必ず語学の勉強

その甲斐あって、3年間という短期間で英語、フランス語、イタリア語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、6ヶ国語をマスター。その後更に勉強を続けて10数ヶ国後をマスター。

「語学の天才でも、黙々と地道な努力を続けたんだ!」

と思うと、あらためて努力の大切さを感じますね。

時間を作ってコツコツ努力。そうすれば、やがて外国語も身についていく。ひたむきな努力、勉強を継続することが、やがて素晴らしい結果を生むものなのかもしれません。

最後に

以上、このページではトロイア遺跡の発掘で知られるシュリーマンの語学習得法についてご紹介しました。

今とは語学を学ぶ環境が違う時代。それでも夢に進むために独学で語学をマスターしていったシュリーマンの話は、私たちに勇気を与えてくれます。

意欲と熱意、そして目標を持ち、毎日コツコツ、真剣に学びたい言語を学び続ける。するとやがて道が開ける。外国語を話したい。身につけたい。そんなときはぜひ、シュリーマンの逸話を思い出してみてください。

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