観光地で働いています。
海外からのお客様が増えて、「英語を勉強しなくちゃ!」と感じる機会が増えてきました。
お店の方でも接客英語の研修みたいなことはしたのですが、身についたかどうかは微妙。思うように英語が話せず、自信が持てません。
どうすればいいでしょうか?
近年、海外から日本に観光に来る外国人が急増。
特に、東京や京都、北海道などの人気観光地で働いている場合、仕事中は普通に英語での対応が必要になってきます。
そのため、
「英語で話しかけられると緊張してしまう・・・」
「聞かれたことに返すのが精一杯・・・」
「もっと自然に英語で対応して、海外からのお客様を喜ばしたい!」
という気持ちを持って、英語を勉強する人が増えています。
接客のために英語を話せるようになりたい方へ
このページでは、相談者の方の事例をもとに、
1・海外からの観光客を相手に今すぐ困らないための対策
2・根本的な英語力をアップして接客に余裕を持つための方法
をご紹介。
ホテルや旅館、お店などで海外からの観光客を接客。「英語が必要!」を実感している方は、ぜひ参考にしてみてください。
現在地
英語力に自信なし。高校卒業以来、勉強はしていない。中学英語もあやしい。
目標
仕事中に英語で話されてもナチュラルに対応でき、海外からの観光客を喜ばすことができる英語力を身につける。
基本的な考え方
海外からの観光客に英語で対応、自然に接客ができるようになるために必要となるのは、着実な英語力です。
すなわち、日常レベルの英会話は自然に理解でき、
1.相手が話す英語を正確に聴き取ることができる。
2.自分が伝えたいことを英語で正確に伝えることができる。
この2つの能力を身につける必要があります。
この能力は、今すぐ簡単に身につける処方箋はありません。毎日コツコツ、英語を勉強していく必要があります。
今すぐできること
とはいえ、今目の前で英語で対応する必要がある以上、それをなんとかするのが最優先。
そこでおすすめなのは、今具体的にどんな場面で、どんな英語が話せれば仕事がうまくいくかを知ることです。
例えば、あなたが観光地のホテルで接客をしているとします。そこで、海外からのお客様に、英語で質問されるとします。
そのとき、どんな内容の質問が多いのかをチェック。それに関連する英語のフレーズを丸暗記しておくのです。
ホテルで外国人観光客が質問する話は限られています。
室内のトラブルや「タクシーを呼んで欲しい」という要望や最寄りの駅へのアクセス。近場の観光地。おすすめの店。
普段からどのようなことを英語で聞かれることが多いのかをリストアップ。それに対する英語のアンサーを予め丸暗記。
会社で用意されているマニュアルの英語対応集を覚えるのはもちろんのこと、自分で実際に質問された英語&アンサーをメモして覚えておく。
こうすることで、「こういうときはこうやって英語で答えればいい」という、経験値がアップ。自然に対応できるようになります。
この考え方は、業種を問わず同じ。普段質問されやすい英語を、予め覚えておくことが大切です。
ポイント
・質問されやすい英語をマニュアル化。「この質問をされたらこう返す」というパターンを作る。
・配布される英語マニュアルだけでなく、自分自身が質問された英語&アンサーをメモして、きちんと覚えていく。
・「パッ」と口から出るようにしておく。
市販でも接客英語のテキストが売られているので、使いそうなフレーズをチェック。暗記しておくと便利です。
聞き取れなかったなら素直に聞き返す
それともう1点大切なのが、英語で質問されて分からなかったときのリプライ。
I beg your pardon?(=なんとおっしゃいましたか?)
など、きちんと確認することです。
「このお客様の英語は速すぎる!」
というときは、
Could you speak more slowly, please?(=もう少しゆっくり話してもらえますか?)
きちんと要望を伝えることが大切です。
知ったかぶりして間違えるのは絶対に避けたいところ。ゆっくり話してもらえば、英語がかなり、聞き取りやすくなります。
コツコツ英語力を高める!
以上、今すぐできる接客英語の対応ですが、これと同時に、英語の基礎力を高めていくことも継続して取り組んでいくことが大切です。
フレーズの暗記は、目の前の状況を今すぐ何とかする場合には有効ですが、限られた場面でしか、使うことができません。
どんな場面でも自信を持って対応できるようになる。
そのためには、やはり英語の語彙力。文法力。リスニング力。スピーキング力。コツコツ勉強していくことが大切です。
それに英語の基礎力が身につけばフレーズを覚えるのがもっと簡単になります。英語をコツコツ、基礎から身につけていくことはとても価値があります。
おすすめは1日平均1時間、ゆっくり継続していく方法が安全です。
「1日2時間英語を勉強する!」
という場合は地味にハードルが高いですが、1日1時間ならなんとか続けることができます。
そして、継続していくことが一番大切。
毎日英語を聞く。音読する。単語を覚える。仕事と同じで、積み重ねてその効果。価値が実感できるのが英語です。
何をどう勉強する?
ここからは「何をどう具体的に勉強していけばいいのか?」という話です。
まず最初の目標は中学英語のやり直し。中3までの英語テキストを読んだときスラスラ理解できるレベルを目指します。
英検3級レベル=中学英語を完璧にすれば十分ですが、その後余裕があれば、高校英語レベル。英検2級あたりに到達すれば、接客英語で困ることはないでしょう。
ちなみに、英語のやり直しとあわせて、英会話教材で日常で使う英語を完全にマスターしておくことも大切です。
英会話はコミュニケーションを学ぶこと。勉強することで、海外の観光客と自然なやり取りも可能です。
マニュアルだけではない人間的なやり取りができるようになるので、英語が話せる楽しさを、実感することができます。
まとめると、
・中学英語を総復習(=英検3級レベル)+英会話教材で勉強。
・余裕がある方は高校レベル(=英検2級レベル)
まで頑張ることで、目標に到達することができます。
具体的な教材の話
教材に関しては、中学英語の教科書(CD付き)を購入して、テキストの英語をスラスラ理解できる+聞き取れる+発音できるまで使い込む。
テキストは大人の用のやり直しでOK。文法に関しては本当に最低限でOK。正しく英語を理解するための知識なので、難しいことを覚える必要はありません。最低限のことを理解しておけばそれで十分です。
中学英語のやり直しで基礎力アップ。あわせて取り組みたいのが英会話。こちらは、英語を話す&聞くを中心に取り組むことで、今すぐ英語で対応できる実践的な力を高めることができます。
英会話教材はテキストではなくCDを使ってのリスニング&スピーキングを中心に練習するのがおすすめ。
基本的にはCDの発音を真似て、正しい発音を意識することが大切です。初心者向けのおすすめ教材はこちらでご紹介しています。あわせて参考にどうぞ。
→初心者の方に本当におすすめできる英会話教材を3つのメリットから厳選!
1日のカリキュラム
教材を使って具体的にどう勉強していけばいいのかのアドバイスです。
仕事をしながら英語を勉強するという前提で考えると、無理は絶対禁物。
英語を勉強することは、仕事に役立ててることであり、仕事中に勉強疲れが出て、パフォーマンスが落ちてしまうのは本末転倒。
そこで、大切なのは無理なく英語を習慣化すること。一時間を目安に、上記でご紹介した教材を使い続ける方向で頑張るのがおすすめ。
目安としては、
・仕事で使った英語を総復習、10分ほど。
・中学英語テキストやり直し2日で1ページのペースで。黙読2回、CD再生2回、音読2回=合計20分ほど。週に2回は復習する。
・文法は1日1ページのペースで。10分ほど。
・英会話教材で20分ほど。仕事での即効性を実感するなら日常英会話教材重視で、1つの単元をリスニング重視で練習する。
このようなイメージで、1日1時間ほど、無理なく取り組むことが大切です。
大切なのは教材を最後までやりきることができればOK。配分は、あなたの最適なペースで選択して大丈夫です。
まとめ
以上、最後にまとめです。
海外からの観光客に英語で自然に対応するためには、
1.仕事で使う英語を意識してフレーズを覚える
2.中学英語やり直し+英会話教材で基礎固め
この2つを意識して、英語を勉強することが大切です。
仕事をしながらということなので、無理は厳禁。
接客は体力がいりますので、英語の勉強をしすぎて、仕事に身が入らないようになってしまっては逆効果。
そこで1日1時間を目安に、英語を勉強してみてはいかがでしょうか。
特に今すぐ即効性を実感したい方は、仕事でどんなことを質問され、どのように答えればいいか。そこを意識して、英語を勉強するのがおすすめです。
中学英語のやり直しと英会話教材で勉強すれば基礎力アップ。接客にも余裕が出てきます。無理なくコツコツ、あなたのペースで取り組んでみてください。
参考になれば幸いです。