独学で英語を話せるようになるためのトレーニング法。英語を聞き取ることは話すことにも効果が?
この記事ではディクテーション(dictation)について、基本的な効果効能から初心者向けの練習法まで、分かりやすく説明しています。
英語を話せるようになりたい初心者の方や、独学で英語を話せるようになりたい方は、普段の勉強にこの方法を取り入れてみてください。
はじめに
ディクテーションとは、読み上げられた英語を紙に書き出す英語学習法です。
例えば学校で英語の先生が英文を読みます。それを生徒が紙やノートに書き取ります。これがディクテーションです。
「スピーキングと何の関係があるのか?」と思われるかもしれませんが、ディクテーションの練習は、実はスピーキングの練習にもなります。
英語を話せるようになるためには、
1.発音や例文など、英語の知識をインプットする。
2.覚えた英語を使い、アウトプットする。
この2つのステップが基本になります。
ディクテーションは英語を聞いて紙に書き出す練習。英語を聞き取り紙に書き出すため、英語をしっかりとインプットすることができます。
ディクテーションを正確に行なうためには、英単語の知識、英語の聞き取り力、様々な力が必要になります。
ディクテーションに取り組むことで、英語を聞き取り、正確に覚える力が備わっていきます。最後には聞き取った英語を紙に書き出すアウトプットの作業もするため、それがアウトプットの練習にもなります。
そのため、ディクテーションの練習をすることでスピーキングを上達する基礎力が身につくのです。
発音・スペル・文法を少しずつ身につける
ディクテーションの練習に効果的に取り組むためには、英語を聞き取る力、そして聞き取った英語を書き出す力が必要です。そのため、英語学習に慣れていない方にはディクテーションの練習は難しく思えるかもしれません。
そこで大切なのは無理のない手順を踏むこと。まずは徹底的に英語のアクセント、英単語のスペルを身につけていきます。英単語を見ただけで、頭の中に発音が浮かんでくるほど、徹底して覚えていきます。
発音が身につけば、スピーキングをするとき、頭にパッと言葉が浮かんでくるので、スムーズに話すことができます。
また、英単語のスペルを正確に覚えてディクテーションで英文を紙に書くことで、知識が確かなものになっていきます。英単語をどんどん覚え、スペルをマスターしていけば、英会話のフレーズも自然に覚えることができ、英会話で役に立ちます。
特に、使い道が幅広い文型や文法を覚えていけば、ナチュラルに重要文を覚えることができます。しっかり勉強して覚えたことは、無意識のうちに体が覚えていますので、自然に英会話で口に出てきます。
ディクテーションは慣れるまで難しく感じるかもしれませんが、普段の英語学習に取り入れ実践することで、効果が期待できる定番の英語学習法です。
スピーキングのためのディクテーション
スピーキングを上達するためのディクテーションをする場合、使う英会話教材を厳選して選ぶことが大切です。
CD付きの英会話教材であることはもちろん、長文を選ぶときは下記のポイントをチェックします。
1.単語の量
2.重要構文・文法
3.英文の質
ディクテーションをする目的は、しっかりとした英文の知識・発音・単語力を身につけること。つまりスピーキングのための英語基礎力を身につけることです。かんたん過ぎるものを使っても、あまり成長は期待できません。
また、専門的過ぎる内容を勉強するよりは、使い道が幅広い内容を選ぶことで、英会話で使える英語が身に付きます。
次に使い方ですが、ディクテーションをするとき、はじめのうちは1文ごとに一時停止をして聞いたらCDを止めて紙に書く、という感じで大丈夫です。
文章を確認し、不明瞭な点をチェック。必要があれば、間違ったスペルを何度も紙に書き出し、復習します。また、適度に休憩も取ります。
やってみると分かりますが、ディクテーションは集中力が要ります。集中して勉強したことは身に付きやすいので、学習効果はとても高いと思います。
初心者の方がディクテーションで意識したいこと
ディクテーションで大切なのは、
1.正確に英語を聴き取る。
2.それを紙に正しいスペルで書き出す。
この2つです。
初心者の方は、普段使っている英会話教材のCDを使い、ディクテーションを練習してみましょう。
ゆっくり英語の簡単なものでも大丈夫です。まず集中して英語を聴き取る。そしてそれを紙やノートに書き出す。この練習が大切です。地味ですが、とても大切なことです。
最後に
以上、英会話スピーキング力アップのために役立つディクテーションについてご紹介しました。
この練習は英語を話すための基礎工事のようなもの。コツコツ、根気よく続けることで、英語を話す基礎力アップが期待できます。最初は難しく感じるかもしれませんが、一人で練習を続けるうちに「できる!」が実感することができます。
ディクテーションは英会話レッスンとは違い、自分一人で取り組むことができます。「英語を話す」練習となると、英会話レッスンが一番ですが、レッスンに参加して効果的に英語を覚えるにも、独学である程度の英語力を身につけておきたいもの。
英会話レッスンに参加する前、ディクテーションの練習で基礎的な英語力を身につけておけば、「英語が話せる!」に役立つことを実感できるでしょう。英語を話せるようになりたい初心者の方、独学で英会話に挑戦される方は、ぜひ参考にしてみてください。