「聞くだけ」の英会話教材は本当に効果なし?

CDで英語リスニング中。

「このCDを聴くだけで英語がスラスラ話せるようになります!」

このような「聞き流し系」の英会話教材が爆発的に注目された時期がありました。その結果、

「買って損した!CDを聞いても英語が話せるようにならなかった!」

という評判もあれば、

「買って良かった。自分にはとても合っていた」

という評判もあり、その功罪については賛否両論です。

では一体どちらが本当なのか?この記事では、聴くだけの英会話教材の購入を検討する前に知っておきたい注意点&効果的な使い方を、初心者の方に向けてお伝えしています。

英語学習に慣れていない初心者の方や、必要な知識を必要な範囲で身につけていくことが大切な初心者の方は特に、この記事の考え方を頭の片隅にでも入れておくことはとても大切なことだと考えています。

ぜひ、参考にしてみてください。

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まず結論から

はじめに、聴くだけの英会話教材を買いそれを使用。その結果「英語がペラペラ話せるようになりました!」という結果を得ることは非現実的である、と当サイトでは考えます。

CDを聴く→英語が自然と口に出る

というのはあくまでイメージに過ぎません。

「英語が自然と口に出る」という状態になるためには、まず単語や文法といった基本的な英語の知識をインプットした上で、日々英語のリスニングに取り組んだり、聴いた英語を口ずさんだり、学習者が主体的な努力をする必要があります。

そのため、英語を聴くだけで英語がペラペラになるというのは「言い過ぎ」で英語を話すためのきっかけになる、というのが適切であると考えます。

特に労力をかけずにかんたんに英語(主に日常英会話)を使いこなせるようになれば、それは理想でしょう。ですが現実的ではありません。

では、聞き流し系の英会話教材は全く意味がないのか?買う意味がないのか?「それは別の話で、聞き流し系の英会話教材を使う価値を実感できる方もいます。

すなわち、聞き流し系の英会話教材が主張する教材の効果について期待することはできませんが、特定の方にとって、そうした教材を使うことが英語力アップのきっかけになる可能性があります。

こんな方に効果的です

ではどのような方にとって、聞き流し系英会話教材に向いているのか?

・超がつくほど英語が苦手で、挫折経験がある方。

・英語に慣れていない初心者の方。

このような方は聞き流し系の英会話教材を試す価値があります。その理由がこちらです。

・聞き流し系はCDを聴くだけで英語が親しめるように設計されているので、英語が苦手でも理解しやすい。

・CDが日本語→英語というような構成になっている。日本語を活用しながら徐々に英語に慣れていくことができるので、英語が苦手な方でも挫折しにくい。

・聞き流し系の英会話教材は初心者の方を対象にしているので、シンプルで基礎的な英語を覚えやすい。

教材の特性上、中級者以上の方には全くと言っていいほど効果は期待できません。その一方、英語に対して強い心理的な苦手意識をお持ちの方や、英語に慣れていない初心者の方には、英語への意識を変えるきっかけになる可能性があります。

特に英語で挫折した経験がある方は、「これなら、自分でもできる!」と受け入れやすいため、「最初の一歩」として活用する価値を見出すことができます。

聴くだけだから簡単、その本当のメリットは

聞き流し系の英会話教材の特徴は1にも2にも、「かんたんに使わうことができる」というのがその特徴です。

英語はかんたんでシンプル。そして日本語での説明もあります。そのため、「よし、英語学習を頑張ろう!」といった意識を持つ必要はありません。することといえば、CDを再生すること。それに耳を傾けること。それだけです。

英語に苦手意識を持つ方にとって、「英語を勉強しよう!」という意識を持つことは大きなハードルです。ですが、「CDを聞くだけ」なら比較的かんたんに取り組むことができます。

そしてCDを聞いているうちに、徐々に英語への苦手意識が和らいできます。人は毎日触れていることに、抵抗感を感じなくなるという習性があるからです。

なので、「CDを聴くだけで英語がペラペラになる!」という大げさな効果を期待せず、英語を頑張る取っ掛かりとして利用することで、本格的な英語学習を可能にするきっかけになります。

英語に慣れてくれば、「もっと頑張りたい!」という気持ちが生まれ、英単語や文法、いろんなことを覚えたくなります。ですが英語に苦手意識があると、英語を聴くだけでもハードルが高かったりします。頑張っていても嫌になってしまいますよね。

そこで、聞き流し系の教材を利用することで、心理的抵抗感を最低限に抑えつつ、徐々に徐々に、英語に慣れていくことができます。この意味で、CDを聴くだけの英会話教材も「使い方」によっては十分意味があります。

実際私も聞き流し系の英会話教材を試しましたが(「使わずに評価するのはアンフェアだ」と考えます)、「英語がペラペラにならない」としても、そうした教材にも一定の役割があることを実感することができます。

教材選びで失敗しないために

以上、聴くだけの英会話教材のプラスの面を書いてきましたが、もちろん、注意したいところもあります。

聞き流し教材と言っても本当にピンきりです。学習効果等も全く考えず作られているもの材や価格が高すぎるもの、「これは分かりやすくていい!」というもの。本当に様々です。

実際私も、「これは失敗してしまった、内容に比べて教材費が高すぎる・・・」と購入を後悔したものもあります。そのため、最終的には教材次第。適切な教材を選ぶことが大切になってきます。

基本、CDを聴くだけで英語に取り組むことができます。先に書いた通り、中級者以上の方には使うメリットがほとんどありませんので、あえて購入する必要はありません。

そのかわり、英語に挫折して苦手意識をお持ちの方、英語が苦手で本当に簡単なものから分かりやすく始めたい方は、これらの教材が本格的な英語学習に取り組む取っ掛かりになります。

英語に苦手意識を持つ方、初心者の方でも、優しく英語に慣れていくことができるので、自分のペースで英会話に挑戦することできます。

この意味で、英語に苦手意識をお持ちの方や、かつて英語学習をあきらめてしまった方は、あえてかんたんな「聞くだけ」の教材を使うことによって、「私もできた!」という経験をすることが大切です。

英語はやればできる。慣れれば、続く。それを経験することこそが、英語学習の効果を実感する上で、とても大切なことなのです。

最後に

以上、聴き流し系の英会話教材の注意点&活用法についてご紹介しました。

CDを聞くだけで英語に取り組める。そこにはデメリットもあれば、メリットも確かにあります。人によってはほとんど効果が期待できない一方、人によっては十分効果が期待できます。

もしあなたが英語に挫折して、「英語苦手。聞くだけでも大変・・・」というなら、そうした英会話教材を試す価値があります。少しずつ優しく、かつ楽しみながら取り組めるものが販売されています。そこから無理なく、英語への意識を変えていくことができます。

無理なく英語学習を続けていくきっかけとして、参考にしてみてください。

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