英語のスピーキング力アップ、基礎力アップに効果が期待できる音読。
英語のテキストを声に出して読む。そんな単純な練習ですが、きちんと行えば、独学でもスピーキング力アップ効果が期待できます。
このページでは、どのように音読をすれば効果が期待できるのか、基本的な練習方法をご紹介しています。
「具体的に、英語の音読ってどうやるの?」
という方は、良かったら参考にしてみてください。
1回の学習の目安
大体A4サイズのテキスト1ページくらい
用意するもの
・自分が理解できる使用済みのテキスト(一通り読んで内容を理解しているもの)で、CDが付属しているもの
・鉛筆orシャーペン
【具体的】英語の音読方法&手順
音読の手順です。
ここでは、主に繰り返しによる暗記効果と、視覚と聴覚を使うことによる、英語感覚を育てることを目的にしています。
音読の練習を始める前に、事前に教材のテキストの英文を見ながらのリスニングをしておくと、さらに効果的です。
ステップ1.テキストの英語音声を1回通して聴く
音読するページを、音声で確認します。このとき、テキストを見ないで、音に集中して、1つ1つの単語のアクセント、イントネーションに耳をかたむけます。
そして、センテンスの流れ、英語のニュアンスを「体感」で感じ取ります。余裕があるなら、頭の中でシャドウイングしてもかまいません。
ステップ2.自分のペースで音読する
次に、テキストを音読します。自分が読める速さで、テキストをセンスグループ(意味のかたまり)ごとに読んでいきます。
先ほど聴いたCDの英語をイメージして音読し、発音、文の区切り方、ニュアンスなどを意識して、自分のペースで英語を声に出します。
ステップ3.スピードを上げて読む
自分のペースで一通り英文を読んだら、次は、意識的にスピードを上げて英語を読んでいきます。音読していて、途中で詰まった場所があれば、そこを覚えておきます。読み終えたら、ステップ4に進みます。
ステップ4.詰まったところをチェックしておく
先ほどの音読で詰まった文章、発音等に鉛筆やシャーペンでチェックを入れます。詰まったところ、上手に読めていないところを意識して、確認しておきます。
このときに、引っかかったところの英文の意味や英単語の意味、アクセントなどを確認して、自分で音読しておきます。こうすることで、意識に残りやすくなり、忘れにくくなります。
ステップ5.再び英語音声を聴く
ここでまたCDを使います。今度は、テキストを使って、目と耳で英語を体にしみこませていきます。英文の意味は気にせず、流れる英文のニュアンスを意識します。
ステップ6.「3回連続」で音読をする
今度は1つの英文を3回連続で音読していきます。読むスピードは、ゆっくりめでかまいません。このステップは、英文をスラスラと暗記できるくらいまで続けるのが理想的です。
ステップ7.仕上げを行う
最後のまとめです。1度はナチュラルスピード(もしも付属のCDがスローな場合、音読するときに意識して読む速さを上げてみましょう)でサクッと音読します。
このとき、先ほどのステップ4で詰まったところをスムーズに音読できているかも確認しておきます。そして、それが出来ていたら、英文を自然に覚えているのかを確認します。
テキストを閉じて、自分で最初から英語を音読していきます。暗記ができるまで、上記のステップを繰り返していきます。
こうすることで、たくさんの英文のストックが出来て、引き出しが増えていきます。それが、英会話で役に立ってきます。
この練習のポイント
音読はシンプルですが、英語のスピーキング力アップのために効果が期待できる練習法です。
このページでは、まず英語を聴いて正しい発音をイメージした上で、自分で実際に音読。発音を身につけていくことを目的としています。そのため、基本的な考え方として、
1.英語を聴く
2.聴いた英語を真似して音読する
3.英語を聴く
というプロセスを重視しています。
これはとてもシンプルですが、重要かつ効果的です。
最後に
以上が、英会話のスピーキング力アップのための音読練習法になります。
慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、この手順を意識して練習していけば、自然と音読がスムーズに練習できるようになります。
音読に慣れて1つの英会話教材をマスターしたら別のものに変更。いろんな英語を音読していきましょう。1つ1つ、英会話教材をやり切るごとに、音読のトレーニングの効果を感じられると思います。
スピーキング力アップして英語を流暢に話せるようになりたい初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。