No profit grows where is no pleasure ta’en.
楽しみがなければ何事も身につかない。
我慢しても、報われない。
「石の上にも三年」ということわざがある。
「大変なことも我慢していれば、やがて報われる」という考え方だが、それが意味をなすためには、好きなこと、やっていて楽しい経験ができることが条件だ。
我々は修行僧ではない。していて苦痛しかないことは、そもそもやる気にならないし、無理をして頑張ったとしても、実際のところあまり報いがないものである。
逆に我慢などせず、むしろ楽しくワクワクして取り組んだことの方が、結果としてうまくいくものである。つまり「労多くして功多し」なのである。
この意味で、「我慢すれば報われる」と考えることは現実的には非効率的である。結果を重視するなら、不必要な我慢などする必要はない。
もちろん必要な我慢はする価値がある。ただし、何に対して「石の上にも三年」するのか?その見極めだけは、是が非でも間違えないようにしたい。
繰り返しになるが、我慢して三年間頑張った挙句その経験が何に役にも立たないという最悪の結果になることは結構多い。
だから辛くて厳しいだけの「石の上にも三年」はNG。
無意味に3年我慢するかわり、もっと楽しくてワクワクすることを始めよう。長い人生、その方が絶対メリットがある。そして何より毎日、ワクワク幸せに過ごすことができる。
ということで、「石の上にも三年」という言葉を聞いたときは、無条件にそれを受け入れてはいけない。「耐えれば報われる」と無邪気に考える必要もない。
あなたにとってそれが「意味ある三年」になるかどうか。好きでワクワクするかどうか。それを真剣に考えてみよう。
ストック!英単語
ta’en = taken
profit = 利益
pleasure = 喜び
元ネタ
シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』(The Taming of the Shrew)より。いわゆる喜劇で、ドラマのなかに笑いのツボが散りばめられています。
ついでにこちらの英語もストック!
No profit grows where is no pleasure ta’en.とあわせて覚えておくと英語の表現力が広がるのがこちらです。ストックして、更に英語で言いたいことを言うためのチョイスを増やしましょう。
What’s done is done.=済んだことは仕方ない。
It’s Greek to me.=全然わからないな。
Love is blind.=恋は盲目。