英会話習得のために必要なのが英単語を覚えること。
地道にコツコツ英単語を暗記することは、英語を話せるようになるために、避けては通れない道なのは間違いありません。
英単語の丸暗記で失敗する3つの理由
では、どうやって英単語を覚えていけばいいのか?
ボキャブラリーを増やす方法はいろいろありますが、その中でも有名なのが丸暗記。
例えば、単語をひたすら紙に書き、単語ノートを作って暗記していくなど、根性論的にひたすら英単語を覚えていきます。
やることはシンプルですが、この方法はあくまで、中学初級レベル(1年生くらい)で通用する方法です。
なぜかというと、単語の意味だけ丸暗記することは、下記の3つの副作用があるからです。
覚えづらく忘れやすい(労力のわりに報われない)
丸暗記というのは、文字通り、そのまま単語を頭に無理やり詰め込んでいく方法です。
「sun=太陽」、「blue=青」というように、1つずつ、単語をそのまま覚えていきます。
この方法の場合、1夜漬けなどの短期的なテストには効果的ですが、しっかりとした暗記効果は期待できません(詳しくは例文を覚える前にを参照)。
また、作業効率が悪いので、疲れやすく、暗記の効率はあまりよくありません。
英単語を丸暗記する場合、初心者の方は、あくまで学習の初期段階だけにするのがオススメ。中学レベルの英語をマスターしたら、丸暗記を卒業したいところです。
どうしてもパスしたい試験があるときは、期間限定で丸暗記をする方法も仕方ないかもしれません。
この場合、リーディングや辞書を使って、極力、記憶に残りやすい方法で勉強します。詳しくは辞書作戦で英単語力を身につけるを参照。
単語の使い方が身に付かない(応用がきかない)
単語の意味だけを暗記する方法の場合、実際英文を書くときに、どのように覚えた英単語を使ってよいか、分かりません。
例えば、「Play=~する」という動詞を暗記しても、この「play」をどのように使って英文にするのかが分からなければ、意味がありません。
1つの単語というのは、あくまで文章の一部分に過ぎません。覚えた言葉を、使えて、初めてそれは身についたことになります。
つまり、「play」の場合、
I play tennis.
She plays tennis.
など、英文の中で「play」の役割が分かってこそ単語を覚える意味があるのです。
また、単純な暗記の場合、上記の例のように、play動詞になぜ「s」がつくのか分かりません。極端に言えば、「play」と「plays」を別の単語だと勘違いするかもしれません。
また、「have=~を持っている」という単語も、意味だけ暗記していたら、一般動詞の「have」と、現在完了形の「have」の違いを理解することができません。
言葉にはそれぞれ役割があります。文脈の中で、その役割を理解してこそ、単語の意味が分かるのです。
単語を勘違いする可能性がある(まぎらわしい語句)
単語の意味を暗記する場合、grass と glass のようなスペルが似ている単語を勘違いして暗記してしまう可能性があります。
一度間違った知識を覚えると、後々苦労します。
せめて最初だけ
このような理由から、ただ英単語の意味をそのまま丸暗記していく方法は、当サイトではおすすめしていません。
ただ、丸暗記の全てがマイナスだと言っているわけではありません。
どうしてもパスしなければならないテストがあるとき、英語を始めたばかりのビギナーの場合、どうしても丸暗記に頼る場合もあります。
丸暗記の場合、短期的な効果が高いので、集中して勉強すれば、ある程度の英単語を覚えることができます。
このときは、こまめに復習を繰り返すのがポイント。
少しでも覚えたことが身に付くよう、自分で定期的にメンテナンス(復習)することで、丸暗記も役に立つことがあります。
英単語の意味だけ覚えておいて、後日例文で復習すれば、勉強した効果も高まります。
ぜひ繰り返し復習して覚えたことをあなたの実力にすることが大切です。
最後に
英語を話せるようになるために大切なのはまずインプット。
英単語を覚え、基本文法を覚えたのち、それをアウトプットしてのが、まさに王道。そのための第一関門がボキャブラリーの強化ですが、丸暗記は基本的に、覚えにくく、忘れやすいです。
つまり、効率的ではないので、できる限り、忘れないための工夫が必要です。初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。