当たり前だけど大切な事。
英単語を覚えることのメリットはやっぱりこれ!
英単語を覚えたら英語が話せるようになる?
英語を話せるようになるための方法として、ひたすら英単語を覚えていくという方法があります。
暗記重視、ともかくどんどん頭に詰め込んでいく方法ですが、これは単純ですが、効果が期待できる方法の一つだと思います。
英単語を知っていることで、片言でも意思疎通ができるようになりますし、「英語が通じた!」という経験をすることで、勉強しているという実感が持てます。
私も一時期、ひたすら単語を覚えていた時期がありました。分厚い英検の英単語帳を買ってきて、1つ1つ暗記していきました。でも、正直に告白すると、1ヶ月と続きませんでした。
全然暗記できないし、覚えてもすぐに忘れてしまいます。暗記する労力と時間に対して費用対効果が悪く、学習が面白くありません。
何よりきつかったのは、苦労して覚えても、すぐに忘れてしまうことでした。なので、個人的に英単語の丸暗記はひたすら苦行でしたが、それがのちのち、思わぬところで役に立っていました。
スピーキング力と覚えた英単語の数は関係ない?
私は大学を卒業後、仕事で日常的にネイティブとコミュニケーションをする機会があったのですが、英語での意思疎通に問題はありませんでした。
デスクも隣で、休憩時間も会話をしていて、毎週月曜から水曜の3日間、休日何をしたかや、仕事の話など、いろいろ会話をしていました。
基本的にこちらが聞き役で相手の話にあわせて会話をしているだけだったのですが、ネイティブと話していると、ある程度、同じような英単語が何度も出てくることに気がつきました。
この経験から、「よく使う英単語を覚えておけば、日常英会話は問題なくできる」ということを知りました。
当時、英会話で私が使っていた単語は、中学レベルのシンプルな表現ばかりでした。使う文法も中学レベルのもばかりです。やっぱり、基礎って大事。あらためて中学で習う英語の重要性を認識しました。
必要な単語はわずか850
英語を話すために必要なボキャブラリーについて、英語を母国語とするネイティブを対象とした調査があります。
調査したのはチャールズ・オグデンという言語学者で、オグデンの調査によると、コミュニケーションで使う必要な単語はわずかに850(日常生活に絞ると300に!)という結果になっています。
具体的な単語はこちらにまとめられていますが、大半が中学で習う基本的なものが中心です。
Aから始まる単語ならa , able , about , account 、Bならback , bad など、どれも初歩的です。調査によると、これらはネイティブが日常会話で使っている単語が中心になっています。
つまり、会話で使う重要単語はある程度決まっていて、その単語さえ知っていれば、ある程度の会話はできるということが分かります(基本的な文法の知識も必要ですが)。
もちろん、上を目指してコツコツ英単語を暗記していくのはムダではありません。
学術系の難しい専門用語や、いろんな言い回し、イディオムを使いこなすことができれば、ネイティブに近い流暢でカッコいいスピーカーになれるかもしれません。
ただ、英語で日常的なコミュニケーションの能力を身に付けたい場合、そこまで労力を割く必要はないかもしれません。
基本的な単語と表現を繰り返し復習し、しっかり身に付ける方が努力の費用対効果は高くなるかもしれません。
中学レベルの英単語を使いこなす
日常の英会話力を習得するためには、まず中学レベルの重要英単語を覚えることが大切です。
上記でご紹介したとおり、日常英会話で必要な単語は、ほぼ中学英語を学ぶことでカバーできるからです。
後は、自分に関係する分野(例えばビジネス向け)の用語を覚えていきます。そして、覚えた単語を英語日記や英会話でアウトプットしていきます。必要に応じて、徐々に単語をストックしていきましょう。
覚えた英単語は、きっと英会話で役に立ちますよ!