『英語達人読本』のレビュー

CD付き 英語達人読本

基本情報

タイトル:CD付き 英語達人読本

著者:斎藤 兆史、上岡 伸雄

ページ数:155P

発売日:2004年9月25日

本の紹介

世界の名作で英語を読む&聴く!ディケンズからオスカー・ワイルド、ホイットマン、ヘミングウェイ、エマソン、ポール・オースターまで、英米の読んでおきたい文学が勢ぞろい!

この本について

2009年10月頃に出会った一冊。初心者向けの内容ではないですが、内容が大変素晴らしいのでご紹介させていただきます。

この本のコンセプトは、『名文学で英語を読む・聴く』。

ディケンズのオリバー・テゥイストやアメリカの古典で、今なお大きな影響を持つエマソンなど、最高レベルの文学作品が収録されています。

『老人と海』のヘミングウェイ、『トム・ソーヤの冒険』のマーク・トウェインなど、有名な文学作品が中心になっています。

また、新渡戸稲造の『武士道』も収録されており、個人的にはかなり満足。

本の形式ですが、文学作品の引用+作品の解説という作りになっています。そのため、1つ1つの作品をじっくり読むという感じではありません。

とはいえ、作者と時代背景が紹介されており、一般的な教養を深められる内容になっています。

この点、時事ニュースなど無味乾燥な英文を読み飽きた方にはよい教材になると思います。

英米文学の要点が分かる!

個人的には、エマソンの『自然』、ホイットマンの『おお、船長!我が船長!』、ポール・オースターの『ガラスの都市(シティ・オブ・グラス)』がよかったです。

私は大学時代、アメリカ文学を専攻していたのですが、エマソンのことは、名前だけで、その著作にハマッたのは日が浅いです。

『自己信頼』や『自然について』を読み、大変感銘を受けました。

エマソンは、日本人にはあまりなじみがないかもしれませんが、アメリカの精神的なリーダーとも言える存在で、その著作は、アメリカの著名人に多大な影響を与えています。

特に自己啓発関連の著作には、エマソンからの引用が多々あります。

エマソンの自然

テキストの写真

ホイットマンの『おお、船長!我が船長!』ですが、私はロビン・ウィリアムズ主演の映画『今を生きる』で知りました。

今、英語で音読してみると、あらためて英詩も良いなぁと感じています。

個人的におすすめ

他の有名な英詩としては、アラン・ポーの『アナベル・リー』がおすすめです(岩波文庫なら500円くらいです:英語達人本には収録されていません)。

アラン・ポーの小説はあまり読まなかったんですが、詩はよく読みました。特に、『アナベル・リー』は学生時代に何度も読みました。

ポール・オースターは現代の作家です。代表作『ガラスの都市(シティ・オブ・グラス)』は、大学生時代に原書を読み、これで卒論を書いたので、個人的に愛着がある作品です。

とまぁ、このように欧米の名文学がギッシリ詰まった一冊です。収録されている原文は、高校卒業程度の英語力がないと厳しいですが、内容の質はかなり高いと思います。

また、音声CDもついています。これは、ピーター・バラカン氏がナレーションしており(他に女性のナレーションがあります)、これだけでも1,000円以上払った価値があると思います。

下手なリスニング教材を購入するより、このCDのような質の高いものを使う方が、学習のメリットがあるような気がします。

対訳や作品解説がよいので、この点だけでも個人的に大満足。

初心者の方でも、アメリカやイギリスの文学に興味があるなら、買って損はないと思います。久々素晴らしいなと思える1冊でした。

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