英語学習でよくある悩みの代表例。それが英単語の覚え方です。
覚えやすくして忘れないようにする。そのためにはどうすればいいのか?ここでは、知っておくと英語力アップに役立つ、効率的な英単語暗記法を分かりやすくご紹介します。
「英単語を覚えるコツは?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
英単語を覚えるポイントは「理解」と「繰り返し」!
英語学習において、英単語を暗記することはとても大切です。リーディングにしろ、ライティングにしろ、ある程度英単語を覚えていなければ、勉強が進みません。
また、英会話でも、知っている単語が多ければ多いほど、コミュニケーションが楽しく、豊かになります。
そして最後の手段ですが、思うように英文で伝えたいことを伝えることができないとき、「単語」だけでコミニュケーションを取ることも、できないことはありません。
単語を知っているということは、それだけで強みになります。基本的+実用的な英語力を身につけるためにも、できる限り語彙力をつけたいものです。
まずは非効率的な暗記を卒業しよう
では、どうやって英単語を暗記していくか?
単語を覚えるというと、単語集を用意して、1つ1つの言葉を紙に書いたり、口にして暗記していく方法をイメージが強いかもしれません。
例えば、「word」という単語を覚える時。
・紙に10回書く
・「ワード、ワード・・・以下繰り返し」と口にして覚える
このような方法です。
確かに、英単語のみをひたすら暗記していく方法もアリと言えばアリで、特にスペルを覚える場合は、このような作業も必要かもしれません。
というのは、よほど記憶力がある人でないと、目で見ただけで英単語のスペルを覚えることはとても難しいからです。
ただ問題は、単語を紙に何度も書いて意味だけを覚えようとする方法は効率がよくありません。つまり、労力の割りに忘れやすく使えないのです。
1つ1つ、根性で暗記していくより、もっと合理的に英単語を覚えることができます。そこで、ご紹介するのが下記の2つの方法です。
STEP1・例文で英単語を覚える
英語が苦手な方のための方法です。
まず、旺文社のターゲットシリーズのような、英単語・熟語に例文が付いている教材を選びます。そして、例文を読んで、意味と用法を覚えていきます。
例えば、
Japan and Germany signed a diplomatic document.
日本とドイツは外交文書に署名した。
という英文があります。
このうち、主語(Japan and Germany)と動詞(signed)など、文章の構造をチェックします。そして、分からない単語だけ、意味をチェックします。
そのまま本に書き込んでもかまいません。
初心者の方の場合は、
日本とドイツ | サインした (署名した) |
外交文書に |
Japan and Germany | signed | a diplomatic document. |
という具合にすることで、単語をスムーズに暗記することができます。
このように、例文で英文を暗記する場合、文の構造を考えたり、頭を使うので、英文を理解しやすくなります。
頭で理解したことは記憶に残りやすいので、単語だけを丸暗記するよりも、効率よく英単語・熟語を暗記することができます。
おすすめは、1日3つの例文を、週に5日(3×5=15)の英文で英単語・熟語を覚える方法です。
これくらいの量なら、それほど負担なくスムーズに暗記できるはずです。出来る人は、1日5つの英文で単語を覚えていきましょう。もちろん、復習は忘れずに!
短文で覚える4つのメリット
・理解して覚えるので記憶に残りやすい
・文法の知識も身につく
・英語に慣れる
・丸暗記より効率がよい
STEP2・長文を読んで覚える
私は英単語は長文で覚えています。
使っている書籍は増進会出版社の「速読速聴・英単語」シリーズのような、長文で英単語を覚えることができる本です。
長文で英単語を覚えるということは、一見とてもめんどくさく思えますが、実はかなり効率がよい学習方法です。
長文の場合、重要な単語や熟語が繰り返し登場します。当然、何度も目にすることになるので、記憶が定着しやすく、自然にボキャブラリーを暗記することができます。
また、社会や教育、医療などいろんなジャンルの英文を読むことになるので、様々な英単語を覚えることができます。リーディングの速読訓練にもなります。
何より一番のメリットは、文脈の中で英単語の意味・使い方を理解できる点にあると思います。
単語は使い方と意味を知ってこそ、本当の意味で力が付きます。かんたんで短い(3~5行程度)の文でもよいので、ぜひ長文で英単語を覚えてみましょう。
長文で英単語を暗記する4つのメリット
・重要な単語、熟語を暗記することができる
・単語の意味・用法が理解できる
・英語に慣れることができる
・速読の基礎になる
まとめ
ここまでのまとめです。
英単語を覚える場合は、単語帳で意味を覚えるのではなく、英文を読んで、意味だけでなく用法を一緒に覚えていく方法がおすすめです。
英文を読むのが苦手な方は例文で覚えても構いません。大切なのは、英単語だけ見て、暗記しようとしないことです。これは苦行であり、かつ効果が期待できません。
スペルに関しては、基本的に手を動かし、紙に書いて覚えるような作業が必要ですが、意味と使い方については、例文もしくは長文のなかで、覚える方法が忘れにくく、覚えやすい方法です。
英単語を覚えるための本を選ぶ原則としては、解説が分かりやすいものを選ぶことが重要です。単語の用法など、解説が読みやすいものなら、独学でも内容を理解しながら勉強することができます。
CDが付いている英語本の場合、CDを積極活用するのがおすすめ。英単語の意味だけでなく正しい発音を身につけることができます。
おすすめの使い方としては、
1.まず自分で2~3回、英文を黙読して意味と単語に目を通す。
2.CDで英文を聴く。
3.自分で音読する。
4.発音できない英単語があれば再度CDでリスニング
5.自分で音読する。
このステップによって、記憶が強化され、暗記力もアップします。英単語も比較的効果的に覚えることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
英単語を覚えるときのポイントまとめ
・CD付きの英語本で、英文を読みながら覚える。
・英文+日本語訳の見開きの構成の本が使いやすい。
・わからない単語は本に意味を書き込んで覚える。
・話の内容を大まかでよいので覚えておく。
最後に
以上、英単語を無理なく覚えるコツをご紹介しました。
ポイントは根性ではなく、理解重視で覚えることです。根性はないよりあった方がいいかもしれませんが、辛い努力より楽で効果ありの方がハッピーです。
英単語を覚えるさいは、ぜひ例文や長文を活用して、「意味」と「用法」の2つあわせて、意識してみてください。
参考になれば幸いです。