洋楽を歌っても日本語訛りしてしまう。自然な発音で英語を歌う準備、そしてコツについて

弾き語りマン

長年、英語の歌を歌っているが日本語訛りの英語になってしまう。どうすれば自然な感じで英語の歌を歌えるようになるか?コツはあるだろうか?

英語の歌を歌う。好きな音楽を楽しみながらついでに英語に親しむことができる洋楽は、英語学習のおすすめの方法として当サイトでもご紹介しています。

ただ実際に好きな英語の歌をチョイスして、実際に歌ってみると、

「思うように発音ができない」

「発音が訛っていて英語らしくない」

と感じることもあるかもしれません。

そこでこの記事では、洋楽を歌えるようになるための準備やコツについて、ベーシックな部分に焦点を当ててご紹介します。少しでも参考になれば幸いです。

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はじめに

洋楽を歌うということ。それは適切な英語の発音に加え、息継ぎのテクニックを駆使するなど歌唱方法の技術も関係してきます。

そのため「プロのように洋楽を歌いたい!」という話になるととてもこの記事ではカバーすることはできませんし、それは目指すのはベリーハードです(プロはプロの技術と人気があるからこそプロです)。

ただし「英語の発音を少しでもナチュラルにしたい!」という場合、いくつか手順を経ることで「前よりもうまく英語の歌を歌えるようになったかも?」と感じられるかもしれません。

内容をわかりやすくお伝えするため、ポイントを下記の3点に絞ります。

1.準備

2.聴く

3.息継ぎ

それでは内容に入ります。

準備(事前学習)

「歌いたい洋楽の英語の歌詞を用意し、歌に合わせながら歌うことができる」

そのためには、音感や歌唱法といった技術的な問題だけでなく、「歌詞を覚えておりそれを瞬時に口に出せる」という条件が必要です。そのため洋楽を歌うことは英語の音読とは別の難しさがあります。

とはいえ積み木を積むように必要な準備をすることで、英語の歌も「歌える」という段階にまで到達することは可能です。そこで重要となのが事前の学習、すなわち準備です。

英語の歌詞を黙読する

まず最初に取り組むことが「英語の歌詞の黙読」です。

どんな単語があるか?読めない単語はあるか?歌詞を黙読し、それらをチェックします。なぜそうするのかというと、私たちは「自分が理解できない」「認識できない」音は聴き取れないからです。

だからこそ、「この単語は分からない」「発音が分からない」ということを認識しておくことは後述しますがとても重要です。

方法は難しくはありません。まず選曲した洋楽の歌詞を用意します(グーグルなどの検索エンジンで曲名+lyricsで検索すればすぐにヒットするでしょう)。

例)Wonderwall(曲名) lyrics(歌詞)

歌詞を用意したら単語の確認をした上で、特に発音については「歌ではどのように発音されているか?」を一度曲を聴いてチェックしておきます。

ちなみに、曲のカバーを歌っている人がいれば、そちらもチェックしておくのも吉です。人によって歌い方だけでなく、単語の発音や息継ぎといった歌い方の違いを知ることができるからです。

歌詞を全文確認し、その上で気になる単語を確認したら「聴く」のプロセスへ進みます。

歌詞の和訳は必要か?

なお、「単語チェックの次は歌詞を全部和訳しましょう」といった作業は個人的にはする必要がないと考えています。重要なことは洋楽をきっかけに英語を親しみ、そして楽しむこと。「したければする」「全文翻訳したものを読む」くらいのスタンスでOKです。

英語の勉強を続け理解が深まれば、わざわざ日本語に英語を訳そうとしなくても、英語を英語として理解できるようになるからです。

人によっては歌詞の意味が理解できないとスッキリしない」という人もいるかもしれません。そうした場合、歌詞の一文一文を、従来の英語学習の方法に従い、和訳することに問題はないと思います。

この場合、注意したいのは歌詞を「語順で」理解することです。和訳するのであれば英語を「日本語として」正確に訳すために英語の語順を並び替えるのではなく、英語の歌詞を語順のままで理解します。

聴く(最重要)

洋楽の歌を自然に近い形で歌えるようになる。このために最も重要だと考えられる点が「聴く」という練習です。

歌を聞いて正確にニュアンスやイントネーション、発音を聞き取れるかどうかが、自然に近い形で洋楽を歌えるようになるかを決める重要な要素だからです。

英語の歌をネイティブのような発音で歌った中学生

2024年2月、ギターに興味を持つ中学生の女の子と顔を合わす機会がありました。そこで、ギターを弾きつつなぜ「ギターに興味を持ったの?」と会話をしていると、「女性アーティストに興味を持ったから」というきっかけのようでした。

それで「ならそのアーティストの歌、聴かせてよ」と軽い気持ちで呼びかけたところ、彼女は弾き語りを始めました。その歌を聴いて驚愕しました。「ネイティブなの?」と感じるほど自然な発音で英語の歌を歌ったからです。

本人はまだ中学2年生です。それで「ひょっとして、帰国子女?」と聞いてみるとそうではないようです。ではどうやって英語の歌をまるでネイティブのように歌えるようになったのかを聞いてみると「耳で聴いて、真似して、覚えた」という話でした。

歌を正確に聴きそれを真似る。シンプルですが、とても重要な行動です。

正確に聴き取る

ギターを弾く人々にはよく知られている言葉に「耳コピ」という言葉があります。まず耳で聴いてコピーする、という意味の言葉なのですが要はオリジナルの完全な模倣です。

楽譜やタブ譜を用いず、徹底的に耳で聴いて覚える。それが「耳コピ」で、この練習のポイントは「正確に」聴き取るという点にその本質があります。正確に聴き取るからこそ、それを真似て同じように弾けるようになり、ギターの技術が上達するという仕組みです。

海外の有名アーティストのなかには、「楽譜は全く読めないけれど、耳で聞けばすぐにどの音かが分かる」という人がいます。そういう方の伝記を読むと、耳コピからそのキャリアがスタートしたという話がしばしば語られます。

優れたアーティストは例外なく「優れた耳」を持っています。上達のための重要ポイントはシンプルです。「正確に聞き取り真似る」です。逆に言うと、英語の発音を聴き取ることが正確にできていないなら、アウトプットもまた不正確になってしまいます。

だからこそこの記事では、洋楽の歌を自然に歌えるようになるための重要条件として、「聴く」というプロセスの重要さを強調しています。

カタカナ英語は要注意

洋楽を練習していてもなぜ発音が不自然になってしまうのか?日本語の訛りが入ってしまうのか?

考えられる原因はいろいろありますが、その代表例として「英語の音を日本の音として聴いてしまう」という可能性が考えられます。特に、「英語の音をカタカナで覚えている方」が当てはまります。

英語の発音を記号等の理論で覚えることはできますが、英語は言葉。言葉は聴いて覚えるものです。英語の上達する人の特徴の一つは、「しっかり聴くことができる」という点です。

実際にその単語がどのように発音されているか?文脈のなかでどのようなイントネーションで発音されているか?それをそのまま理解することが重要なのですが、ここで英語の発音をカタカナで理解していると(日本語の感覚で理解しようとすると)、ズレが生じてきます。

なので、重要ことは耳を活用すること。100回で難しいなら1000回、それでも不十分なら10000回。「考えず」に歌詞を見ながら聴き、英語の音を体全体に馴染ませることが大切です。

洋楽を歌えるようになるための聴く練習

以上をもとに、洋楽を聴くという練習を徹底します。方法はシンプルです。

1.歌えるようになりたい洋楽を選曲する((まずは1曲のみ、徹底的にコピーする)

2.「歌詞を見ながら」洋楽を聴く。歌にあわせて歌詞が自然に頭から浮かぶくらいまで聴く

3.「歌詞を見ずに」洋楽を聴く。ここで単語が不明瞭だったり、正確に聴き取れないなら2の手順に戻りまた聴く

上記の練習が完了し、洋楽の歌詞を歌にあわせて自然に聞き取れるようになったら歌う練習に入ります。

洋楽を流してそれにあわせる形でカラオケのように歌う方法もありですが、手順としては

1.歌詞を見ながら自分の独唱で歌う

2.それをスマホで録音する

3.録音したものを確認し、発音やイントネーションが不自然と感じた部分をメモする

4.再度、該当部分を洋楽を流して聴く。ポイントは、オリジナルを徹底的に「真似る」こと

一通り、これらのことができるようになったら洋楽にあわせて歌ったり、カラオケで歌ったりと、歌うことを楽しむステップに到達することができます。なお、歌詞は完全暗唱できる段階になっていることが前提です。

息継ぎ

最後に一つ、洋楽を歌うときの技術的な点について、気づいたことをご紹介します。

邦楽と洋楽、歌は歌ですが日本語と英語の違いといった部分は息の使い方に違いがあるように感じます。英語を母語とするネイティブの方々の場合、息の使い方が日本人とは違って、吐く息に乗せるような形でフレーズを発しているように感じます。

例えば、The Beatlesの”Norwegian Wood”という曲。I once had a girl♪というフレーズが息に乗せて歌われ、次のOr Should I say(息継ぎ)she once had me♪という区切りごとにで息継ぎが行われています。

日本語の場合、あ・い・う・え・お、か・き・く・け・こなど、複数のかな文字が組み合わされて「単語」となりますが、英語の場合が違います。日本語の私はわ・た・しですが、英語はIです。

そのため、日本語の歌と英語の歌は、息継ぎの方法や息に音を乗せる方法がそもそも異なるように思います。そして英語圏の人は腹式呼吸で言葉が話されているように感じます。

タイトルは忘れましたが、昔読んだ歌い方を指南する本のなかで、「英語圏の人は息継ぎが長く、体から声を出している。だからちょっとしたトレーニングをすればすぐに歌を上手に歌えるようになる」という趣旨の記述がありました。

実際、英語の発音がネイティブのように聞こえる日本人の英語話者の人は、まず息の使い方が違うように思います。

先の本でネイティブの人が少しトレーニングしたらすぐ歌を歌えるようになると書かれている理由も、そもそも英語のネイティブは普通の会話の時点で息に乗せて言葉を発しているからであって、普通に話すことが歌を歌う方法と近い感覚があるように思います。

日本人の場合、息の使い方が英語のネイティブとは違うため、英語を話しても発音それ自体が適切だったとしても、不自然に感じられると思われます。

逆に言えば、帰国子女でもないのに英語の発音がネイティブのように聞こえる日本人の英語話者は息の使い方が違っていて、腹式呼吸的な方法で英語の発音を行っているように思います。

英語の息継ぎの話についてはうまく言語化できないのがもどかしいですが、後日適切な表現を思いついた段階で修正します。現時点では、洋楽を聴く際に歌い手の息継ぎタイミング(歌詞のどの部分で息継ぎが行わているか?)を意識して歌を聴いてみてください。

まとめ

ここまでのまとめです。

「洋楽が好きで英語の歌で英語を練習しているけれども発音が日本語訛りになって不自然になってしまう」という状況を改善するための方法を

1.準備

2.聴く

3.息継ぎ

という3つの視点に絞ってご紹介しました。

「ネイティブらしい英語」という要素を考えたとき、まず正確に英語を聞き取りその感覚を体感的に身につけているという前提の上で、息継ぎといった技術的な方法へ踏み込んでいくことが、英語の発音を納得できるレベルに引き上げるためのポイントとなっています。

幼児向けの早期英語教育でしばしば主張されることですが、「人は◯歳までに△を始めないと△を正しく身につけることができない」ということが言われます。特に言語はそういった主張が顕著で、その理由の一つが「耳」にあります。

子どもの耳が成長していく年齢が3歳~7歳までと考えられており、だからこそ先入観のない状態で言葉をそのまま聴くことができる→自然に発音できる、という考え方がベースにあると思われます。

私たち多くの日本人は日本語だけで生活できるという母語に恵まれた環境で幼少時を育つため、日本語の音に耳が適応しています。そのため日本語とは違うアクセントを持つ英語を大人になって聞き取ろうとすると、日本語の影響が少なからず出てきます。

先にご紹介したネイティブのような発音で帰国子女ではない中学生の女の子が英語の歌を自然に歌えた理由の一つはやはり耳にあると思われます。

では大人になってネイティブのような発音で英語を身につけることができないのか?それはきっと、別の話なのだと思います。少なくとも、自然なレベルの発音であるならばきっと、練習次第で可能になるのではないでしょうか。

最後に

以上、「洋楽を自然に歌いたい!」という方に向けて練習やコツなどの方法をご紹介しました。

上達は真似することから。正確に真似し、それができるようになった段階で自分の味を出していくというステップが「できない」を「できる」に変える方法論です。

そして最後に重要なこと。英語の歌を自然に歌えるようになることは素晴らしいことかもしれません。でもそれ以上に、英語の歌を歌うことを楽しむこと。それこそが最も重要なことではないでしょうか。

少しでも参考になれば幸いです。

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