英会話学習で挫折しない「7割」主義のススメ


笑顔の白人美女

英会話学習に挑戦する上で大切なことがあります。それは、決して「完璧な英語を話そう!」と気張らないこと。

私達日本人には、何事もキッチリやらなければすまないような、完璧主義的な一面があります。

それはそれで素晴らしい特質ですが、こと英語になると、それはかえって上達の妨げになる可能性があります。

英語は日本人にしてみれば複雑な言語です。それを「正しく完璧」にマスターしようとすると、一生かかっても難しいかもしれません。

なぜなら、英語の母語話者であるアメリカ人やイギリス人でさえ、話し方、用法に違いがあります。

一口に英語と言っても千差万別で、「アメリカでは通じるものも、イギリスでは通じない」というケースがあるからです。
日本語で置き換えてみると
これは、日本語で考えればイメージしやすいかもしれません。

・若い人が話す日本語
・30代以上の人が話す日本語
・地方の方言

どれも日本語には違いありませんが、内容、イントネーション、表現の仕方、それこそ千差万別です。また、年齢によって、同じ意味の言葉を、違う言い方で言う場合もあります

例えば、日本を代表するゲーム、ファイナルファンタジー。

私の年代(1980年代生まれ)では、ファイナルファンタジーのことを略してFFと言うのですが、1970年代後半の方は、ファイファンと言うそうです(年齢層によって、言い方が違うそうです)。

このように、同じ表現でも、人によって言い方がちがったりするのが言葉というもの。英語も同じで、ネイティブ、ノンネイティブ、本当に違いがあります。

これを全て完璧に、正しくマスターしようとすることは現実的ではありません。

正しさ、完璧さを追求しても、上達には相当の困難が伴います。場合によっては、途中で「もうイヤ!」となってしまうかもしれません。

これは本当にもったいないですよね。正しい英語を話そうと頑張るうちに、かえってニガテ意識が広がって、ギブアップしてしまう、そんな悲劇が私達にはあるのかもしれません。

・正しい文法
・正しい発音法
・完璧な英文の理解

例を挙げれば、あなたにも思い当たることがないでしょうか。

「英会話を頑張ろうと思い、英語の教材を買った。それを完璧にマスターしようと頑張った。でも文法、発音が分からなくなる。途中でイヤになる。気がついたら学習をやめていた。」

この原因は、完璧に英語をマスターしようとすることです。

「何事も正確、完全にやらないと不安になる」など、私達日本人の美徳であるはずの特質が、英会話の上達の妨げになっているのです(英語が得意である職業の人も、同じ意識があります)。

では、英会話上達のためには、どうすればいいでしょうか?

ポイントは、英語の正しい用法ではなく、意味が通じること、コミュニケーションが成り立つことを目標に、トライすることです。

そのためには、何でも完璧にやろうとする意識を、シャットダウンする必要があります。

7割くらいがちょうどいい
完璧主義をやめることの大切さが分かる話があります。日本の戦国時代、甲斐の国(現在の山梨県)の名将、武田信玄の話です。

信玄は、戦の勝ちすぎを注意し、次のような言葉を残しています。

「およそ軍勝五分をもって上となし、七分をもって中となし、十分をもって下と為す。」

100%上手く行ったことはいかん、7割でまぁまぁよしとする、5割上手く行けば御の字という意味の言葉です。江戸幕府の開祖、徳川家康も、信玄と似たような言葉を残しています。

「勝つことばかり知りて負くることを知らざれば、害その身に至る」

これもいわゆるさじ加減の話なので、武田信玄の名言と似たところがあります。私はこれらの名言を、完璧主義・完全主義をいさめる言葉として理解しています。

歴史に名を残すような偉人の言葉だけあって、説得力がありますが、なぜ100%狙い、完璧主義ががダメなのでしょうか?

通常、何でも自分の思うとおり、全てが完璧に行くわけではありません。これは、英語を勉強することに例えると分かりやすいかもしれません。

「英会話をマスターしたい!」と思って、毎日勉強しますよね。単語を覚え、CDを聞いて頑張ります。ところが、次の日になると、昨日勉強したことを忘れている、やったことを覚えていない・・・。

こういうことがあるわけです。むしろ、この方が当たり前、自然なことなのです。

忘れることは、人間の脳の機能として備わっています。完ぺき主義、100%主義でいこうとすると、とてつもなくイヤな思いをするわけです。

「完璧にできない自分は・・・」
「もっと頑張らなきゃ・・・」

という類の思考が頭に浮かんできませんか?頑張ろうとしてイヤになってしまったら、学習を続けることができません。

たまに、「なぜかツイていて、100%上手くいった!」ということもあります。

でも、こういうことは例外です。現実的には、思うように伸びなかったり、努力が目に見える結果につながらないときもあります。

このようなとき、100%主義は、あなたの歩みをとめる障壁に変わります。英語のスピーキングのように、アウトプットが必須の場合、100%主義が足を引っ張ります。

「文法は正しいかな?」
「私の発音、おかしくないかな?」

このようなことを考えていては、話せることも話せなくなってしまいます。

では、7割主義はどうでしょう?

「計画をして英会話の勉強をする、必ずしも全て順調に進まないけど、大体はOK。」
「昨日は勉強できなかったけど、今日はやれたな。」

こういう考え方はどうでしょうか。多少サボってしまっても、また「やろう」という気持ちになりませんか?

「思うように進まなくて当たり前」
「ネイティブのようにキレイな発音ができなくても当たり前」
「文法がおかしかったけど、英語が通じた」

どうでしょうか。「もっと英語を話してみよう!」と思いませんか?

大切なのは、続けること、やってみることです。最初から全てが上手くいく可能性は小さなものです。

それよりも、間違いやミスを重ねつつ、自分がやれることに取り組むこと。これこそが、英会話のトレーニングで大切なことです。

英語を話す機会があったとき、次のような考えが浮かぶかもしれません。

「きちんと話せるかな・・・」
「英語が通じなかったらどうしよう・・・」
「文法と発音、ミスしないように・・・」

このときにすかさず、「7割で行こう」と気軽に考えてみましょう

完璧でなくとも、まずは英語を話すこと、それが英会話の上達に近づく一歩になるのです。

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