私の英語学習 – 失敗から考える効果的な英語の学習法

学びについて

私の英語体験談でご紹介しているのですが、当初私は英語劣等生でした。

自分で頑張っているつもりでも、中々結果が出ず、ネガティブな思いを持っていた時期がありました。

ところが、新しい勉強法と出会うことで目に見える成果があらわれ始めました。

また、大学時代、英語を人に教えた経験からも、勉強法を変えることで、努力が結果に結びついたケースを何度も見てきました。

この体験から、

「英語ができるようになるには、頭のよしあし以前に、方法論の問題だ」

と考えるようになりました。

自分で試して上手くいった方法、人に伝えて効果があった方法は勉強のコツや、セクション別学習法でご紹介しています。

このページでは、逆に「こういう方法で勉強しても上手くいかなかった」という体験をシェアしたいと思います。

ネガティブな体験を公開するのは、恥ずかしい気もしますが、私の失敗体験を公開することで、初心者の方が同じミスを避けることができ、時間の節約になると思うからです。

また、「上手くいかなかったこと」というのは、上手くいく方法を見出すチャンスでもあります。

失敗というのは、「方法がよくないよ」というサインです。まだ改善の余地があるという貴重な気付きです。

「頑張っているけど結果が出ない」という方は、よかったら参考にしてみて下さい。

6つの失敗例と解決策

ここからは、私が試した勉強法の中で、「失敗した」と感じた例と、改善策についてご紹介しています。

失敗というのは、ある意味大切な過程です。

上手くいかなかったことから、コインを裏返して、「ではどうしたらいいの?」という点を意識することで、解決策が見えてくると思います。

ケース1:やった気でいる

学習を時間で計算しているケースです。英語の勉強=1時間というような具合です。

私が劣等生だった頃、1時間くらい机に座って、英語の教科書をパラパラ読んでいただけで、何となく勉強をした気持ちになっていました。

もちろん、学習にかけた時間も大切ですが、大切なのはこなした量です。

机に座って漠然と勉強するよりは、ノルマ(勉強する内容を具体的に決める)をこなす方が、集中しやすいと思います。

「1日英語の勉強でこれだけはやる!」というノルマをしっかり課すことで、どれだけ頑張ればいいのかが分かります。

ノルマさえやれば後は自由時間に使えます。ダラダラ机の前で座る必要もありません。

ぼんやり、漫然と勉強しても、大きな効果は期待できません。

学習内容を決め、それをコツコツこなしていくことで、今までより短時間&質の高い勉強ができると思います。

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ケース2:理解が伴わない丸暗記をしている

丸暗記を中心にしているケースです。

ひたすら脳みそに知識をつぎ込んでいく方法です(ここでは根性暗記とします)が、いつかしんどくなります。

というのは、人は自分が理解できないことは覚えられないし、覚えたとしてもすぐに忘れてしまうからです。

私が劣等生だった頃、まさしくこの根性暗記をしていた時期がありました。中間テスト対策などで、教科書を丸暗記したり、問題集をひたすら覚えていきました。

今思えば、いかに自分の脳に拷問を加えていたのか、少し笑えてしまいます。

その成果はどうかというと、せいぜい60~75点がいいところで、努力の割りに効果が出ません

ひねりのない問題は解けるのですが、少し応用問題が出ると、もうアウト。例えばbe動詞の問題。

I am John.

という文章があったとします。そこで、「主語を he に変えて訳せ」という内容の問題がテストに出ます。

この場合、He が主語ならbe動詞は is というルールを理解していないと、

He am John.

などと解いてしまいます。

これはあくまで極端な例ですが、理解のない丸暗記をしている場合、長い目で見るとデメリットの方が大きいです。

そこで大切なのが、自分なりに、「だからそういう答えになる」という理解を加えること。

「なぜその答えになるのか」を自分なりに理解することで、暗記がかなりラクになります。理解できること=覚えやすい・忘れにくいからです。

理解重視の暗記は、単語、文法理解にも役立ちます。

単語の場合、1つ1つ根性で暗記していくのではなく、例文を使って覚えたり、工夫ができます。文法も同じです。「このケースはこうなる」というルールを見つけます。

もちろん、丸暗記自体を否定する気はありませんが、かなりの忍耐力を要します。

一度理解暗記の方法をマスターしたら、根性で暗記していく方法は、努力と時間の割に合わないと感じるかもしれません。

そして、理解暗記を行う上で大切なのが、次のケース、自分が理解できる教材を選ぶことです。

ケース3:教材内容が自分に合っていない

人は自分が理解できないことを暗記しようとしても難しいです。そこで、使う教材は、必ず、自分が理解できるものを選びます

参考書でも、専用の教材でも、自分が分からないと、使っていて頭に入ってこないし、「分かった!伸びた!」という実感が湧きません。次第にやる気がなくなってしまいます。

そこで、自分のレベルにあわせたものを使うことが大切になります。人と比べ、背伸びをする必要もありません。「自分が理解できるのか?」を優先に、教材を選びます。

ただし、簡単すぎるのも逆にNG。理想としては、自分が理解できることが全体の70%+難しい内容が30%のものがベストです。

無理をせず、「ちょっと努力してみよう!」と思える内容の教材を使うことで、自然にレベルアップできると思います。

一気にレベルを上げようとせず、一歩一歩、確実に階段を昇ることで、継続的な学習ができると思います。

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ケース4:復習をおろそかにしている

これは、先に進むのを急ぎ、復習をおろそかにしているケースです。

人間の脳は、覚えたことを忘れるようになっています。よほどの天才でない限り、1度で全てを覚えられる人はいません。そこで、繰り返しの復習が大切になります。

次の例を想像してみて下さい。

あなたはお風呂をたこうとしています。お風呂を掃除し、栓を閉め、お湯をバスタブに流します。栓がしっかりしまっていれば、後は自然にお風呂がたけます。

ところが、もしもお風呂の栓が閉まっていなければどうなるでしょうか?いくらお湯をバスタブにそそいでも、お風呂はいつまでもたけません!

人間の脳も同じです。脳は復習を怠ると、覚えたことを忘れてしまいます。いくら新しいことを覚えても、メンテナンスをしないと、いつまでも身に付かないのです

そこで、週に何回か、学んだことを定期的に復習し、記憶を強化します。私もこの原則を知るまでは、「なんて自分は物覚えが悪いのだろう!」と嘆いていました。

が、記憶のメカニズム、正しい暗記の方法を覚えてからは、かなり気が楽になりました。「1度で覚えられないのは当然、マイペースでいこう」と思えるようになったからです。

大切なのは、覚えたことを確実に自分のモノにすること。たとえ1日の勉強量がわずかでも、それを確実に身に付けていけば、将来必ず大きな資産になります。

あせって大量のページをこなしていくよりも、少しづつ、復習をしながら進むほうが合理的です。

「勉強してるけど身に付かない!」という方は、復習の頻度を増やし、覚えたことを積み上げていくことをおすすめします。

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ケース5:練習の実践量が足りない

「毎日のノルマを決めてコツコツ勉強しているけど、結果が出ない」という場合は、実践量の問題かもしれません。

私も同じような経験をしましたが、効果が実感できる目安として、

・参考書2冊(文法問題集+リーディング教材)

→自分が決めた教材を一通りやり切った時

をチェックします。

私の場合、1日5時間くらい英語を勉強した時期があるのですが、それでも、目標の長文を読みきるのに、3時間くらいかかった時期があります。

ところが、ある時期から急速に学習の効率がよくなりました。その時期とは、上記の目安をクリアしたくらいからです。

こうした急激なレベルアップは、英語だけではありません。

私の場合、2007年に転職して、新しい仕事を始めたのですが、最初8時間かかっていた仕事が、今では3時間くらいでこなすことができます。

これは多分、実践の量をこなしたことが理由だと思います。「夜の森の中をさまよい、歩き続けていたら太陽が輝きやっと出口に出れた」というような感覚です。

おそらく、一番しんどいのは「努力しているのに結果が出てこない」ことだと思います。

しかし、勉強している努力は、目に見えないかもしれませんが、確実に積み上げられています。

続けた努力が、ある日結果になる瞬間があります。努力は、かならず結果を生むということを知って欲しいと思います。

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ケース6:英語に対してネガティブなイメージを持っている

最後に、メンタリティです。

英語上達については、よく技術的なノウハウが中心になるのですが、実はマインド面が結構重要だったりします。

よくあるのが、指導者とオリが合わず結果として英語まで嫌いになってしまうケース。

私の中学校時代の友達で、英語が苦手な男がいます。彼の言うところでは、「中学校時代、英語の先生が苦手だった」とのこと。

「俺が英語が出来なかったのはその先生のせいだ!」とまで言うくらいですから、よほどソリが合わなかったのでしょう。私には恩師の方だったので、とても驚きです。

もちろん、ハタからみると、彼が英語ができない原因はその先生のせいではなく、彼自身が不真面目で勉強をしていないから(人のせいにする人間は伸びません)だと思います。

が、少なくとも1つのことが分かります。それは、「先生に対するイヤという感情を、英語にそのまま投影している」ということ。

自分が嫌いな人が、自分のことを好いてくれないように、イヤだと思うことは中々上手くいきません。感情面でわだかまりがあると、上手くいくものまでダメにしてしまう場合があります。

「自分が英語に対してどのような感情を持っているのか?」ということは、意外に重要です。

私の場合、洋楽をたくさん聴き、ハリウッド映画をよく観ていたので、英語に対してよい感情を持っていました。

人は、自分が好きなことは苦になりません。良い感情を持っていれば、自然と行動を起こします。例えば次のケースを想像して下さい。

ある日あなたは、魂が震えるほど素晴らしいパートナーと出会ったとします。あなたはその人が気になって仕方ありません(好きという感情)。

もっとその人のことを知りたいと思っています。そこで、電話番号・メルアドを聞き、デートに誘います(行動)。相手と接することで、その人の情報がもっと入ってきます。

では逆に、嫌いな相手の場合どうでしょう?同じ職場、同じスクールで合うたび、どのような行動を起こすでしょうか。次のケースではどうでしょう?

あなたは休日、街を歩いています。すると、人ごみから苦手なAさんが歩いてくるのを見つけました。さて、あなたはどうしますか?

①「こんにちは!」と声をかける

②相手と目を合わせないように避ける

①のケースの場合、相手に声をかけることで、意外に「いい人かも」ということが分かるかもしれません(もしくはその逆もあり得ますが)。

ところが、②のケースの場合、自分から相手を避けるので、それ以上の接触はありません。当然、相手のことを知る機会がありません。

このように、「好き」・「嫌い」、2つの感情はそれぞれ違う結果をもたらします。あまりこういうことを言う人はいませんが、感情的な要素は多かれ少なかれ結果に出ます。もしも、

「勉強していても楽しくない・・・」

「嫌な感じがする・・・」

という場合、「英語に対してどのような感情を持っているのか?」を感じてみるとよいかもしれません。

感情的な問題を解決することで、もっと学習が楽しくなる可能性があります。

最後に

以上が、私が経験してきた英語学習における失敗点と、その改善法です。

英語は単語や文法を覚えたり、教材でリスニングをしたりと、様々なトレーニングが必要です。

上手くいかないときもありますが、工夫と改善を重ね、コツコツ勉強を続けていくうちに、「これだ!」という方法が腑に落ちてきます。

英語の上達に即効性のある劇薬はないのかもしれませんが、1日1日と努力を積み重ねることで、やがて上達のブレイクポイントがやってきます。

そのとき、きっとあなたは、あなたなりの英語勉強法をつかんでいることでしょう。

大切なのは、「そのとき」が来るまで、努力を放棄しないこと。

ローマは一日にして成らず、コツコツと英語を続けていくこと、その積み重ねが、結果になることでしょう。

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