英会話を身につけるため、何より英語力を伸ばすために、単語を日々覚えていくことはとても大切です。問題は、英単語を覚える方法です。
このページでは、初心者の方が失敗しがちな英単語集で覚えることの問題点についてお伝えします。効率的に英語力を伸ばすために、この点は注意しましょう。
はじめに
英単語を覚える=単語集を購入or単語カードに記入してコツコツ、というイメージがありますが、これは効率が良い方法とは言えません。
なぜか?理由は次の3つです。
1.単語だけを覚えようとすることがそもそも難しい
2.単語の意味だけを覚えても知識として使えない
3.そもそも市販の単語集の内容にバラツキがある
以下、詳しくご説明します。
単語だけを覚えようとすることがそもそも難しい
apple=りんご、というように英単語のスペルを見てその意味を覚えようとすることは、脳の仕組み上、覚えにくくかつ忘れやすいという欠点を持っています。
つまり、単語集で意味を覚えようとする方法は努力の効率が悪い作業です。
単語の意味だけを覚えても知識として使えない
そして問題なのが、単語の意味を覚えたところで、実際にどのように使うのかが分からなければ、その知識はないも同じです。
英単語を覚えるなら、それがどんな形で、どのように使われるかを理解するまでがセットです。
そもそも市販の単語集の内容にバラツキがある
市販の単語集には、英単語と例文が乗っているものが基本です。例文とセットで意味を覚えることで、単語の意味を覚え忘れにくくすることができます。
ただ一度にたくさんの英単語を覚えることは難しいので、初心者の方は後述する長文の中で英単語を覚えていく方が、効率的に単語力を高めることができるでしょう。
単語集はこう使う!
単語集で英単語を覚える方法は非効率的ですが、使い道はあります。それは「復習用」として使う方法です。
基本的には英単語は長文で覚えます。長文は話の中で単語の意味、役割を覚えることができ、かつ文章にまとまりがあります。なので記憶に定着しやすく忘れにくいメリットがあります。
長文を読みながら英単語をチェック、意味を覚えておき、一定の感覚で単語集をめくり、意味を確認。覚えているかどうかをチェックします。
私が大学受験で3ヶ月間英語を死ぬ気で勉強したとき、基本は志望校の超長文やZ会の速読英単語のテキストで「英文を読みながら」単語を覚えていきました。
そして、受験直前の1月中頃から「英単語ターゲット1900」という、大学受験ではおなじみの英単語集で復習。「暗記もれ」を埋めていきました。
英単語を効率的かつ集中的に覚えていくために、普段は英文を読んで意味を覚え、ある程度ストックがたまったら、英単語集で復習する方法がおすすめです。
まとめ
ここまでのまとめです。
「英単語を覚えるなら単語集で!」というイメージがあるかもしれませんが、その方法は効率の面から言えば、非効率的です。
1.単語だけを覚えようとすることがそもそも難しい
2.単語の意味だけを覚えても知識として使えない
3.そもそも市販の単語集には内容にバラツキがある
という問題があるので、単語集で覚えようとすることはおすすめしません。
ただし単語集は「復習用」として効果を発揮します。普段はテキストで英語を読みながら単語を覚えていき、復習用として活用することが効果的です。
最後に
以上、英単語集が非効率的な3つの理由とおすすめ活用法についてご紹介しました。
単語力は最終的に英語力。日々ストックを増やしていく価値がありますが、問題はその方法です。単語を覚えるにも、効率的な方法と非効率的な方法があります。
時間は限りがあります。大切なことは効率的に、かつ効果的に取り組みたいもの。それはちょっとした工夫ですることができます。
非効率的な学習を卒業して効果的に単語を覚えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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