「みんな賛成?」
オリバー・ストーン監督作品、マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ主演映画『ウォール・ストリート』(Wall Street – Money Never Sleeps)より。
映画の冒頭。ジェイクの会社で社員たちが投資先を検討している場面から引用。
ここでは、「Aに投資しよう!」というスキンヘッドの社員が、
1・株価の動きなどの状況
2・他社動向
など、「投資すべき」理由を客観的に主張しています。
一方、本映画の主人公である若き証券マン、ジェイクは反対の姿勢。ここでも、「なぜ投資すべきでないのか」、その理由が分かりやすく主張されています。
何か意見を述べるときは、なぜそのように主張するのか、根拠や理由をハッキリさせます。こうすることで、第三者に自分の意見を分かりやすく伝えることができます。
Skinhead(名前不明):Remember, the stock’s trading roughly 31% off the 52-week high and it’s part owned and founded by none other than, guess who.Churchill Schwartz.
過去1年の最高値より31%も下落していて、この開発に参加しているのはチャーチル・シュワルツ社だ。
Skinhead:So we know they won’t let anything too bad happen here. My suggestion is that we get aggressive. Agreed?
連中は損するようなことはしない。うちももっと積極的にいこう。賛成か?
Jake:We all agree? What do you think? I don’t agree. Maybe it’s just me. Equatorial Guinea’s a pretty tough dictatorship. This guy’s already nationalized the gold and diamond mines.
みんな賛成?どう思う?俺は反対だ。赤道ギニアはかなりの独裁政権だ。金やダイヤ鉱だって国有化してやがるし。
Skinhead:So what’s your point?
つまり(何がいいたいんだ)?
Jake:I just don’t think it’s a risk our desk should be taking right now, that’s all. I’d wait.
リスクが高いってこと。今は待とう。
このフレーズに注目!
(Do)We all agree?
みんな賛成?
話し合いのときいろいろ意見を出し合い、「まとまったかな?」を確認したいときに使いたいフレーズ。
ただ単純に「あなたは賛成ですか?」と聞きたいときは、Do you agree?と聞けばOKです。
このページの英語表現
dictatorship = 専制君主、独裁国家
nationalized = 国有化する
映画『ウォール・ストリート』について
巨匠オリバー・ストーン監督が描く投資の世界のリアルを描いた作品がこちら。
舞台はアメリカのウォールストリート。インサイダー取引+詐欺罪で逮捕されたゴードン・ゲッコーは出所。講演家として再スタート。
そこにウォール・ストリートに勤務するジェイコブという若者が登場。ゲッコーに「僕は娘さんとお付き合いさせていだいています」と伝えます。
娘との関係を取り戻したいゲッコーですが、ジェイコブの胸に黒い炎が燃えていることを察知。そしてゲッコーは・・・。
金融舞台にしたいスリリングなサスペンス映画で、投資の世界とは一体どんな世界なのか。そのリアルを垣間見ることができる映画です。