英語を話せるようになるシンプルで実践的な英会話習得法「60の英文」とは?

会話を楽しむ男性

「英語を話せるようになる」

そのために、英単語や文法をしっかり勉強して覚える。そして覚えた英語を使って実践する。それを王道と言うのかもしれません。

とはいえ、日常的な事柄に限定するならば、英語を話せるようになるための効果的な方法があります。それが「60の英文」で知られる実践的な英語学習法です。

この記事では「60の英文」について、わかりやすくご紹介します。

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はじめに

「英語が話せた!」を実感するために最もシンプルな方法。それが例文を暗記すること。

具体的には、「場面(シチュエーション)」を意識した英文を60個~100個用意。それを暗記して音読することを日課にします。こうすることで、すぐに暗記した英語をすぐに「引き出せる」ようになり、「英語が話せた!」が実感できやすくなります。

この方法は昔放送されたNHKの連続テレビ小説ドラマの「花子とアン」でミス・ブラックモアが指導していた英語の方法です。

ミス・ブラックモアは明治時代に日本の英語教育に携わった実在の人物で、明治時代の日本の女学生に英語を教えていた人物です。そんな彼女の指導法として知られているのが「60の英文」です。

身近な事柄を英語で話せるようにする

「60の英文」の実践方法はシンプルです。

朝起きてから寝るまでの事柄を60個、英語にします。例えば次のような内容です。

・毎朝6時に起きます

・新聞を読みます

・化粧します

・電車通勤します

・20時に帰宅します

・24時に寝ます

このように自分の生活パターンをもとに60個ほど文章を作りそれを英語に変換。暗記して音読し、すぐに口から出るようにします。シンプルな方法ですが、今すぐ始めることができます。そしてそれは「日常生活に関連している事柄」です。

「60の英文」はいわば、日常の生活に根ざした現実的な英語習得法と言えるでしょう。

更にストックを増やす

「英語の丸暗記だけ」の英語学習法は要注意ですが、基本的な事柄を学びつつ必要な英語をいつでも引き出せるようにしておく学習方法は、英語の勉強を始めた初心者の方でも上達を実感しやすい方法です。

例文を通じて、単語や熟語の表現、文法を理解していき、英語の引き出しが増えていく点も見逃せないメリットです。

まず目標は60。朝から晩まで、自分自身の行動を日本語の文章として作成しておき、それを英語に変換。そこで作成した60の英文をベースとしつつ、

・趣味

・したいこと

・仕事

といった日常に関連するテーマを更に広げて、1日3個英文の暗記を目安にストックを増やしていきます。きりの良い目標としては60+40で100個。

「60の英文」で覚えた英語をベースとしつつも、更に英文をストックして話せる内容を増やしていくことで、英語で話せる内容が広がっていきます。

まとめ

朝起きてから寝るまで、自分自身の生活パターンを英語の例文化して暗記し、音読する。それをいつでも口に出せるように練習する。これが「60の英文」の英語学習法です。

内容はとてもシンプルで、誰でも今すぐ実践することができます。そしてそれは日常英会話で存分に活用することができます。

英語を話せるようになるために様々な理論はありますが、今すぐシンプルにできる方法があるということを教えてくれるのが「60の英文」です。

ポイントは自分自身のライフスタイル、日常に関連する事柄を英語で話せるようにしておくこと。「60の英文」はとても実用的な英会話習得方法です。

最後に

重要なことは英文は普段自分が日本語で話していること。すなわち、自分が話す確率が高い内容を英語で話せるようにしておくことです。この意味で「60の英文」はとても現実的かつ、実践的な英語学習法です。

良い方法は時代を問いません。大切なのは今すぐできること。そして実践することにハードルが高くないこと。基本的な英語を覚えて英会話を楽しみたい方や、英語を自分のツールとして活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

出典

花子が在学していたころの東洋英和