
初心者のための中学英語やり直し講座その5です。
この記事では、英語の基本となる「一般動詞」について分かりやすく解説します。be動詞と並んで、英語を話す・理解するための最も大切な基礎知識です。しっかりマスターしていきましょう。
はじめに。一般動詞とは?
英語の文の仕組みで勉強したように、英語は基本的に「主語+動詞+そのほか」というのが、文の基本になります。

では、動詞とは一体何でしょうか? それは、主語が「何をするか」という動作や、「どのような状態か」という状態を表す言葉のことです。
動作を表す動詞の例: study(勉強する)、walk(歩く)、run(走る)、speak(話す)
状態を表す動詞の例: live(住んでいる)、know(知っている)、like(好きだ)
これらをまとめて一般動詞と呼びます。まずは「主語が起こすアクション(動作)を表す言葉」と覚えておくと、理解がスムーズです。
一般動詞のうしろには何が来る?
英語の文章は「誰が(主語)」「どうする(動詞)」が決まったら、次に「何を」「誰に」などが続きます。
目的語:「〜を」「〜に」にあたる言葉
動詞には、以下のように主語+動詞だけで文が完成するものもありますが、
I swim.(私は泳ぐ。)
多くの動詞は、動作の対象を表す言葉を必要とします。この「〜を」「〜に」にあたる言葉を「目的語」と言います。
I speak English.
私は → 話す → 英語「を」
この場合、English が目的語です。
目的語は一語だけとは限りません。
I clean my room.
私は → 掃除する → 私の部屋「を」(my room が目的語)
この文のように、二語以上(my room)になることもあります。
【発展】自動詞と他動詞
ここで少しだけ専門用語を覚えておきましょう。動詞には、自動詞と他動詞があります。
目的語がある動詞のことを他動詞と言い、目的語が来ない動詞を自動詞と言います。
I speak English.
I clean my room.
この2つはそれぞれ、Englishとmy roomという目的語があるので、speakとcleanは他動詞になります。
一方で、
I swim.
はこれだけで文章が簡潔するので、swimは自動詞になります。
| 種類 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 他動詞(たどうし) | あとに目的語(〜を、〜に)が来る動詞 | speak, clean など |
| 自動詞(じどうし) | あとに目的語が来ない動詞 | swim, sleep など |
【重要】3人称・単数のs
一般動詞を学ぶ上で、最も重要で、かつ間違いやすいルールが「3人称単数現在のs」です。
「3人称単数」とは?
主語には「私(I)」「あなた(You)」以外の全ての人やモノがあります。これを3人称と言います。
そして、主語が3人称で、かつ単数(1人・1つ)のときに、動詞の語尾に「s」をつけます。
| 主語の種類 | 例 |
|---|---|
| 1人称 | 私(I)、私たち(We) |
| 2人称 | あなた(You)、あなたたち(You) |
| 3人称・単数 | 彼(He)、彼女(She)、それ(It)、私の父、あの猫 など |
| 3人称・複数 | 彼ら(They)、私の友達(複数)、それら など |
このsがつくのは、現在の習慣や事実を表す文(現在形)です。過去の文や未来の文ではsはつけません。
| 例文(主語に注目) | 説明 |
|---|---|
| He speaks English. | 主語が「He」(3人称・単数)なので s がつく。 |
| She swims. | 主語が「She」(3人称・単数)なので s がつく。 |
| They speak English. | 主語が「They」(3人称・複数)なので s は不要。 |
語尾が特殊変化する場合
主語が3人称単数の場合、動詞の語尾にsをつけるのが基本ですが、次の場合は形が特殊に変化します。
| ルール | 動詞の例 | 変化形 |
|---|---|---|
| 1. 語尾が o, ch, sh, s で終わるとき | go, watch, wash, pass | es をつける:goes, watches, washes, passes |
| 2. 語尾が「子音字+y」で終わるとき | study, fly | y を i に変えて es をつける:studies, flies |
| 3. have のみ例外 | have | has になる:He have has a cat. |
ストック!英単語
go = 行く
watch = 見る
wash = 洗う
pass = 通る
fly = 飛ぶ
have = 持つ

一般動詞の否定文:「〜しません」の作り方
「私は~しません」「彼は~しません」など、動詞を否定する文の作り方です。
一般動詞の文を否定する(〜しません)ときは、do not(don’t)またはdoes not(doesn’t)を使います。
否定文の語順とルール
語順: 主語 + do not / does not + 動詞の原形
| 主語 | 使う形 | 短縮形 |
|---|---|---|
| I, you, we, They など (動詞にsがつかない主語) |
do not | (don’t) |
| He, She, It など (動詞にsがつく主語) |
does not | (doesn’t) |
ここに注意!
does notを使う場合、動詞についていたs/es/iesは消して、動詞の「元の形」(原形)に戻します。
| 例文 | 説明と注意点 |
|---|---|
| I don’t play tennis. | 主語が I なので don’t を使う。 |
| She doesn’t study French. | 主語が She なので doesn’t を使う。 【重要】動詞は必ず原形(study)に戻す。 |
一般動詞の疑問文:「〜しますか?」の作り方
最後に、質問する文(疑問文)の作り方を覚えましょう。否定文と同じく、do とdoesを使います。
疑問文の語順とルール
語順: Do / Does + 主語 + 動詞の原形 + ?
DoとDoesの使い分けは、否定文のときと同じです。主語が「He, She, It」の場合はDoesを使います。
| 疑問文(質問) | 肯定の答え方 | 否定の答え方 |
|---|---|---|
| Do you study English? | Yes, I do. | No, I don’t. |
| Does she play tennis? | Yes, she does. | No, she doesn’t. |
まとめ:一般動詞の最重要ポイント
以上が英語の一般動詞の基本知識です。この記事で必ず覚えておきたい重要ポイントは以下の2つです。
1. 英語は「主語+動詞+そのほか(目的語など)」が基本。
2. 主語が3人称・単数で現在の文では、動詞の語尾が変化する(s/es/ies/has)。
3人称単数の話は最初戸惑うかもしれませんが、シンプルに以下の形で覚えておけば大丈夫です。
・I や You, Theyが主語の動詞はそのままの形。
・He や She, Itが主語の場合は、動詞の語尾にS/esがつく。
否定文と疑問文については、doまたはdoesを使って作ることを理解し、どんな場合にどちらを使うかを区別することが大切です。
一般動詞は、これから英語を学ぶ上で欠かせない土台です。時間をかけても構いませんので、じっくりマスターしていきましょう。
英語力は土台作りが命!
この記事の内容はいかがでしたか?
英語力は土台作りが大切です。この記事で学んだ一般動詞のような、基本的な内容を着実に押さえていくことで、独学でも英語力の土台を築くことは可能です。
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