近年、社会人にとって英語を学ぶことが「必須」になりつつあることを強く感じる人が増えています。
社内での地位の保全、キャリアアップ、理由は様々ですが、あなたも英語を仕事のためのツールとして活用することが、将来の選択肢を決定する大きな要因になっていることをそれとなく感じているかもしれません。
とはいえ、あなたはこのような不安を感じたことはないでしょうか?
「大人が英語を学んだって、本当に身につくの?よく、英語は子どもの頃から始めないと身につかない言うじゃない?」
そこでこのページでは、大人だからこそ実感できる英語を学ぶメリットについてご紹介します。
結論から言って、英語は何歳から始めても大丈夫です。むしろ、「大人だからこそのメリット」もあるのです。なのでIt’s never too late.「いつやるか?今でしょ!」の心構えは、とても大切です。
大人になってから英語を学ぶメリット!
大人が忙しい合間をぬって英語を勉強する。
あなたは今このページを読んでいるのは、あなたが英語を学ぶことについて、何らかの必要性や関心を持っているからではないでしょうか?
つまり、大人が何かを始めるときは必ず、「動機」と「目的」があります。
「実は会社の将来性に不安を感じている。転職で困らない英語力を身につけておきたい」
「うちの会社は要TOEIC。一定のスコアを取得できないと今後の地位が・・・」
人それぞれ、英語を学ぶ必要を実感する何らかの理由がそこにはあります。
これは英語を始める上で、とても大切なことです。なぜなら、必要は発明の母。「しなければいけない」という強制力が具体的な行動へとつながっていくからです。
「必要性」という最強の動機
例えば、あなたが「英語を話せるようになりたい」と漠然と頭に思い浮かべていても、それを今すぐ実現しなければいけない外的な圧力がない限り、あなたは今すぐ英語を話せるようになるための具体的な行動を起こすことはないでしょう。
英会話スクールの広告を眺めてはそれっきり。「英語を話せるようになりたい」と思うだけで、時間は過ぎていきます。
しかし、もしあなたが会社で今日こう宣言されたどうでしょう?
「今後、弊社は海外との取引を強化する。そこで社内では最低限の英語力を身につけることをマストにする。その目安として1年以内にTOEICスコアを最低◯◯◯点取得するように」
あなたは今すぐ本屋に走ってTOEICの本を探したり、ネットで情報を集めるでしょう。
近年よくあるのは、上司が外国人になって、日々の業務において「英語を使わなければいけない」環境が強制的に発生することです。
仕事をするために英語が必要になるので、英語で意思疎通ができなければ仕事力以前に「こいつは使えん!」というラベルを貼られてしまいます。
それが良いか悪いかという議論はここではおいておいて、英語が使えなければ仕事にならないという必要性がある場合。やるしかない、というのがリアルな話です。
「外圧」を利用せよ!
仕事のために英語を学ぶ「必要」がある。
理由や動機を自覚して行動することができるのが、大人の何よりの強みです。そして、表現は悪いですが、「お尻に火がついた」状態だからこそ、必死で頑張ることができるのもまた、真実ではないでしょうか。
確かに、英語は子どもの頃から始めた方が、発音などの面では有利かもしれません。
しかし子どもの場合、「英語をなんとかしたい!」という緊急性の動機や理由があるから英語を勉強するというより、周囲の環境によってそれをさせられることの方が多いと言えます。
そして、子どもの場合は「楽しさ」や「面白さ」を感じなければ英語を続けることができません。だから「つまらない」と感じたらすぐにやめてしまう子どももいるでしょう。
しかし大人はそうはいきません。
英語ができないと仕事に支障が出てキャリアに影響する。そうなれば、「面白い」「楽しい」云々の前に、「なんとかしなければ!」という意識が強くなります。この「外圧」が大きなメリットになります。
大人の「理解力」を生かす
加え、大人になってから英語を学ぶ大きな強みは「理解力」がついていることです。
私達は学校を卒業後社会に出て、様々な経験を日々積み重ねています。そのなかで、考えて物事を判断する力は、子どもの頃よりも格段に進歩しています。
なので、「ひたすら暗記して覚える!」というような形ではなく、自分の頭で考え、理解しつつ、英語の勉強を進めていくことができます。必要に応じてプロからアドバイスをもらうなどの判断もできるでしょう。
英語を勉強していく上で必要な情報やサービスを集め、それらを使いこなし、英語を身につけていく。それは理解力があってこそであり、それできるのが大人の強みです。
なので、記憶力の面では子どものフレッシュで柔らかい脳には負けるかもしれません。しかし、それ以上に大人は大人の、様々な強みがあることを知っておいて損はありません。
なので、大人になってから英語を学ぶことは決して遅くはないのです。何歳になっても英語を学び始めることができます。世の中には、53歳から英会話を始めて65歳でイギリスを一人で旅行した人だっているのです。
英語はやり直しのハードルが低い
そして最後に一つ忘れてはいけないのが、私たちは中学高校(人によっては大学)で必要な知識を一通り勉強している、ということです。
一度でも触れたことは意識のどこかにそれが残っています。
英語が得意だったor苦手だった、ということはおいておいて、大人が英語を学ぶということは、「完全真っ白」な状態ではないことは意識しておく必要があります。
もちろん、あやふやな部分やあやしい部分もたくさんあるかもしれません。それでも、英語を勉強し始めれば、「そうういえば昔、こういう英語を学校で勉強したなぁ」という記憶がうっすらと思い出されます。
これは、0を1にするよりも、はるかにかんたんなことです。
大人になって、未経験のことを0から覚えていくことは不可能ではありませんが、それなりの困難をともないます。しかし、一度でも経験済みのことを再度学び直す場合、困難は緩和されて、優しくなります。
まとめ
ここまでのまとめです。
一般的には「英語を学ぶのは小さい子どものうちからがいい」と考えられていますが、だからといって「大人から英語を学ぶのは遅い」という話ではありません。
なぜなら、大人には大人の強みがあるからです。それがこの3つです。
1・動機や目的がある。(=英語を学ばなければいけない「外圧」を利用できる)
2・理解力を生かせる。
3・そもそも学校で一度英語に触れているので、やり直しのハードルが低い
大人になって英語を学ぶのは決して遅いことではありません。あなたにその必要性があるなら。そしてその気があるなら。「いつやるの?今でしょ!」というのは正しい激励です。
最後に
個人的な話ですが、私は2016年から池坊で華道を習い始めました。
その理由なのですが、とある海外の人と英語で話していて日本のことを聞かれたのですが、それに対していかに自分が日本人として日本のことを知らないか?激しく思い知らされたのです。
そこで、せっかくなら「日本文化を勉強してみよう!」と思い、NHKの文化センターで講座を検討。そこでご縁のあった先生のご紹介で、華道を習い始めました。
全くゼロから新しいことを始めたので、最初は分からないことだらけでした。でも、一歩一歩先生に教わりながら「できること」を増やしていく学び過程はとても楽しいものでした。
そして2018年初級の免状を取得し、「何歳になっても新しいことを学ぶことはできる!」ということを実感することができました。
もしあなたが今、何らかの理由で英語を学ぶ必要を感じているなら、それを「チャンス」と考えてみてはいかがでしょうか?その理由が何であれ、あなたが英語を学び始めることによって新しく開ける世界が必ずあるからです。
大人になってから英語を学ぶことは決して遅いことではありません。私たちはいつだってその気があれば、何かを学ぶことができるのですから。