先日ネットサーフィンをしていると、
「文法ばかりの日本の英語教育は全然役立たない。現に日本人の英語力は世界的にも低いし、英語を話せるようになるためには文法なんて勉強しても時間のムダだ、学校の英語はダメだ」
そんな記事を読みました。
個人的には
「文法ってそんなに役に立たないかな、文法や読解力って、英語を話すにも何にしても、最低限必要なことだと思うんだけど・・・」
と思っていたので、そのことについて自分なりに調べていると、いかに日本式の英語教育が重要かが書かれている本を見つけました。
それが『一生モノの英語力を身につけるたったひとつの学習法』という本。
ポイントはここ
本書の詳しい話は英語本レビューにてご紹介していますのでここでは割愛しますが、要約すると、
1.文法重視、読解重視の英語教育は本物の英語力を身につける上で絶対大切。
2.文法に読解、英単語、そういった基礎なくしては上達は望めない。だからコミュニケーション重視の英語教育より、文法や読解はガッチリ勉強する。
こんな考え方の本ですが、読んでいてとても納得。文法を学ぶこと、コツコツ長文を読んで読解力を身につけていくことは、とても大切なことなのではないかと感じました。
覚えたことはムダにならない!
私はもともと英語劣等生で、中1の英語デビューのとき、周りの友だちが100点90点を連発しているなか、あまり良い成績を取ることができませんでした。
それで一時は英語嫌いで悩んでいたものの、英語の先生が変わって、それでその先生が文法とか単語とか、英語の文章の読み方を丁寧に教えてくれて、それで英語の苦手意識が変わっていきました。
その経験と、大学受験時にひたすら暗記した桐原書店の英文法書(というか問題集)のおかげで、英語の土台というか、基礎が身につきました。
不思議なもので、一生懸命に覚えたことは、無意識で自分のモノになっていきます。
ネイティブと英会話しているときもつい昔覚えた構文や諺が口をついて出たりします。英語でメールを書くときも、構文やテンプレの文章を覚えていればそれほど悩まず文章が書けます。
こういうことがあると、英語を話すにも書くにも、英語のコミュニケーションにおいては、やっぱり文法を学ぶこと、構文を学ぶこと、そんな基礎的なことがとても大切なことだと感じています。
本物の力は土台ができてこそ身につく
もちろん、文法を学ぶことは大切ですが、凝りすぎるのもどうかなとは思います。例えば英文法の分厚い参考書を完璧にマスターするとか、そんな必要はないと思います。
ただ、中学高校で学ぶ基礎的な英文法、単語、構文は、とてもコスパが高いというか、重要性が大きいというか、覚えれば覚えるほど、それが自分の英語力アップにつながっていきます。
逆に、ここの基礎がおろそかだと、英語を話すにも、暗記したフレーズしか話せなかったりして、応用が聞かず、ワンパターンの英語力しか身につきません。
なのでフレーズを暗記して即効的な英語力を身につけるのも一つかもしれませんが、本当の英語力を身につけたいなら、文法などの基礎は決して、おろそかにできないと思います。
この意味で、中学高校で教わる文法とか構文とかは、あまりおもしろくはないかもしれませんが、勉強してムダになるということはないと思います。
むしろ、ムダだと思えることの方が、のちのちすごい意味があったことに気がつくときがやってきます。
学校で学ぶ英語はすべての土台
この意味で、日本式の英語教育も決して悪いものではないかもしれません。
ちゃんとやればやったでそれ相応の力が身につく。それは目に見えないけれど、どこかで生きてくる。そういうものだと思います。
学校でしっかり英語の基礎を学ぶからこそ、大人になったとき、自分で勉強して、本当に使える英語力を身につけることができます。
逆に、学校の勉強をサボっていれば、土台がないので、自分で英語を勉強するときに本当に苦労します。なので学校の英語はしっかりやって損がないこと。そのことは声を大きくして伝えたい話です。