あなたには、「英語を勉強したのに次の日になれば忘れてしまう・・・」という悩みがありませんか?
でもご安心を。私は忘れてしまう生き物です。「私は一度勉強したことはいつでもどこでも完璧に覚えることができます!」という一部の天才をのぞいて、勉強しても忘れてしまうのが当然なのです。
とはいえ、勉強するなら覚えたことをしっかり身につけたいもの。そこでおすすめしたい方法が「分配学習」(distributed learning)という方法です。
やり方はかんたんです。英語を勉強しているのにすぐに忘れてしまう。そんな方はこの方法でトライしてみましょう。
はじめに
分配学習とは、かんたんにいうと時間をわけて、こまめに勉強回数を増やす方法です。
例えばあなたが1日1時間英語を勉強するとします。そこで、「8時~9時に1時間勉強する」など一気に1時間英語を勉強するのではなく、
・6時に20分勉強する
・9時に20分勉強する
・12時に20分勉強する
など、1回あたりの勉強時間を短くして、「間隔をあけて」何度も勉強するのです。
メリットはこれ!
分配学習をすることで、細切れの時間を有効活用することができる点は大きなメリットなのですが、それ以上に重要なのが、回数を分けて何度も勉強することによって忘れにくくなるのです。
私たちの脳は想像以上に覚えたことを忘れてしまいます。
人の記憶についての有名な研究である「エビングハウスの忘却曲線」によると、勉強して1時間後、覚えたことの44.2%は忘れてしまいます。1日後にはなんと33.7%を忘れてしまうのです!
では覚えたことを忘れないようにするにはどうすればいいか?「復習」するのです。
分配学習で細切れ時間をMAX活用する
分配学習をすることによって、1日まとまった英語の勉強時間を持てない方でも、細切れ時間を有効活用し、英語を学ぶことができます。
1回あたりの勉強時間が短く済むので、「この時間はこれを覚えよう!」と目的を持ち、間隔をあけて覚えたことを復習する時間も作ることができます。
なので、「私は仕事で忙しいです。1日何時間も英語をまとまって勉強する余裕はありません!」という場合でも大丈夫です。
それなら、分配学習で、1日60分一気に英語を勉強するのではなく、20分×3回、10分×6回など、柔軟に英語に取り組めばいいのです。
英語が苦手な初心者の方におすすめ(15分×4回→1日60分)
あなたが英語が苦手で、一つ一つ単語を覚えたりすることが苦手なら、復習重視で1日の勉強をすすめていきましょう。
特におすすめなのは、
1.英単語を5個覚える(15分)
2.時間をあけて、覚えた英単語5個を復習する(15分)
3.かんたんな長文を読んで内容を理解する(15分)
4.時間をあけて、読んだ長文を音読する(15分)
というように、その日覚えたこと、勉強したことを復習する時間を作るのです。
大切なのは繰り返しと復習です。一度に何時間も英語を勉強する時間が作れないなら、それはそれで問題ありません。方法を変えて取り組めばいいのです。
まとめ
ここまでのまとめです。
分配学習(distributed learning)とは、時間を区切って何度も勉強する方法のことです。回数をこなせるので、覚えたことを重ねがけして記憶に定着させやすいのがそのメリットです。
暗記が苦手な方や、一度に長い勉強時間を持てない方でも、1回10分、15分、20分といった短時間なら時間を確保することができます。
1回10分~20分勉強したら「時間をあけて」復習をする。シンプルですが、実践しやすく、「覚える」という点では特にメリットが大きい方法です。
最後に
以上、「英語を勉強しても忘れてしまう・・・」とお悩みの方におすすめの分配学習についてお伝えしました。
タイム・イズ・マネー。時間を効果的に使えばそれは大きな見返りを私たちに与えてくれます。
「覚えたことは忘れてしまう」という前提で英語に取り組み、分配学習で復習する時間を確保することによって、覚えたことを忘れずに、効果的に英語の知識を蓄積することができます。
ぜひ参考にしてみてください。