世界基準の英語教授法!「TESOL」とは?

教師と生徒

英会話スクールや英語パーソナルジムの公式サイトに、「TESOLを取得した優秀な英語教師を採用しています!」といった宣伝文句を目にすることがあります。

そこでこのページでは、基本的な意味や内容はもちろん、「TESOLを取得した英語教師」が何を意味するのか?特に良質な英語指導サービスをお探しの方(英語を学びたい立場の方)に向けて「TESOL」についてわかりやすくご紹介しています。

この記事は「TESOLを取得して英語のプロ教師として活躍したい!」という方向けの内容ではありませんので、予めご了承ください。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

はじめに

TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)とは、英語を母語としない人(たとえば私たち日本人)に向けて英語を指導する方法(英語教授法)を学ぶ学問領域です。

TESOLは英語の指導法を基礎から体系的に学ぶことができる世界基準の英語教授法で、日本や海外の大学院、オンラインスクールなどでTESOLのコースが設けられおり、そこで学ぶことで学位や修了証を取得することができます。

日本の場合、関東では上智大学の言語科学研究科、関西は立命館大学の言語教育情報研究科)など、名前の知られている大学の大学院でTESOLのコースを学ぶことができます。

コースはリスニングやリーディング、ライティング、スピーキングといった専門分野があり、それぞれの分野で専門的な指導方法を学ぶことができるようになっています。そのためTESOLとはいわば、プロ英語教師のための学問と言うことができます。

ちなみに、英語パーソナルトレーニングと関係する重要キーワードである「第二言語習得理論」も、TESOLのコースで学ぶことが可能です。

「私はTESOLを学びました」の意味

TESOLは英語を母語としない人々に向けた英語教授法を学ぶことができる専門的な学問領域です。

TESOLを身につけていることによって、高い英語力はもちろんのこと、「私は英語の指導法をしっかり勉強しました」という一種の証明となります。加えてそれは、「私は自分だけの経験や直感に頼らない、専門的な英語指導方法を勉強しました」という経歴があることを意味しています。

実際、TESOLを学ぶためにはお金を払って大学院(日本の私大なら授業料だけで年間80万~)やスクールに通い、勉強し、その内容を身につける必要があります。

大学院以外でTESOLを学ぶ場合、受講期間が最短150時間程度のライトなコースもありますが、大学院に通う場合だと修士課程で2年、博士課程まで進むと3年程度、TESOLを学ぶことになります。

英語指導は理論や理屈だけでなく実践、生徒との相性も関係するため、TESOLを学んだ先生=パーフェクトイングリッシュティーチャーと断言することはできないものの、時間とお金をかけて英語教育に関わる知見を真剣に学んだ先生と考えることができます。

なぜTESOLなのか?

私たち日本人にとって英語は母語ではない外国語。だからこそ、英語を母語としない人が英語をどのようにして身につけるのか?どのような指導法によって母語でない英語を効果的に身につけることができるのか?

個人の体験や経験だけではなく学問的な知見を持つ英語教師の指導は、本気で英語を身につけたい人にとっては重要な意味を持っています。学問としてどうすれば英語を母語としない人が英語を身につけられるか?研究に基づいた指導法を受けることによって、「効果の再現性」が期待できるからです。

もちろん、それは「私の経験ではこのように勉強すれば英語力は伸びます」といった属人性に頼る指導法を否定するものではありません。ただ、自分の経験ではなく英語指導の学問的なバックグラウンドのあるノウハウを持っている先生は引き出しが多い先生と考えることができます。

「生徒の段階に応じた適切な英語指導ができ、上達までの道のりを一定の根拠を持って指導できる英語の先生」と考えることができます。

まとめ

TEOSLは英語を母語としない人に対する英語教授法を研究する学問領域です。いわば英語を教えるプロになるための英語指導方法を学ぶことができるコースです。

そのため、特に大学院で専門的にTESOLを学んだ経験を持つ先生は「英語指導に強い関心を持ち、お金と時間を英語教育のために自己投資をした、英語に対して熱心な先生」と考えることができます。

また、TESOLは英語教授法を学ぶ学問です。個人的な経験則(属人性)だけで英語指導を行うのではなく、母語話者ではない生徒がどうしたら効果的に英語を身につけることができるか?学問的な根拠をもとに指導を行うことができる先生であると考えることができます。

英語を学ぶ側として、「英語のプロ教師探し」の一助として、TESOLというキーワードに注目する価値があるでしょう。

最後に

以上、TESOLの基本的な意味や内容はもちろん、それでどんな意味があるのかについて、良質な英語指導サービスをお探しの方に向けてご紹介しました。

英会話スクール、英語パーソナルジム、オンライン英会話。英語を学ぶ側として先生選びはとても重要なポイント。「私はTESOLを取得しました」という先生に着目することによって、英語習得の一定基準の知見を持つ先生の指導を受けることが期待できます。

特に英語習得理論に基づいた科学的な英語上達法に興味をお持ちの方は、英語習得サービスを検討するさい、先生のプロフィールに「TESOL」の文字があるかをチェックしてみると良いかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

あわせて読みたい

英語には効果的な習得法がある?「第二言語習得」とは