「何があなたの煩わせているの?」
ジョージ・ルーカス監督作品『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(STAR WARS EPISODE III: REVENGE OF THE SITH)より。
ジェダイとして精進を続けるヤング・アナキン・スカイウォーカーですが、彼の心には徐々にダークサイドへの誘惑が忍び寄ります。
そんななか、悪夢を見て目が覚めたアナキンはひどくうろたえています。それを心配した恋人のパドメがアナキンに声をかけるシーンより引用。
Padme:What’s bothering you?
何があなたを煩わせているの?
Anakin:Nothing. I remember when I gave this to you.
別に・・・これ、君にあげたの覚えてるよ。
Padme:How long is it gonna take for us to be honest with each other?
私に隠し事をしないで。
Anakin:It was a dream.
夢を見てたんだ。
Padme:Bad?
悪い夢?
Anakin:Like the ones I used to have about my mother, just before she died.
母さんが死ぬ前に、こういう夢を見た。
アナキンには予知夢の能力が備わっています。その特殊な才能が、悲劇を生みます。
Padme:And?
それで?
Anakin:And it was about you.
今度は君が夢に・・・。
Padme:Tell me.
話して。
Anakin:It was only a dream. You die in childbirth.
ただの夢さ。君が出産で死ぬんだ。
Padme:And the baby?
子どもは?
Anakin:I don’t know.
分からない。
Padme:It was only a dream.
ただの夢よ。
Anakin:I won’t let this one become real.
現実にはさせない。
パドメに対して気丈に振る舞うアナキンですが、その表情は、大切なものを失う恐怖によって凍りついています。
Padme:This baby will change our lives. I doubt the queen will continue to allow me to serve in the senate. If the council discovers you’re the father, you’ll be expelled …
子どもが私達の暮らしを変えるわ。女王は私に辞職を勧めて、あなたが父親と分かれば・・・。
Anakin:I know, I know.
分かってる。
Padme:Do you think Obi-Wan might be able to help us?
オビ=ワンに相談してみる?
Anakin:We don’t need his help. Our baby is a blessing.
彼の助けは必要ないよ。子どもが幸せを運んでくれるさ。
このフレーズに注目!
What’s bothering you?
何を心配しているの?
bother=煩わす、邪魔をする。何があなたを邪魔している→煩わせているの?という意味になります。
誰かの表情が曇っていたとき、声をかけるときに使うと、必要なことを話してくれるかもしれません。
このページの英語表現
doubt = 疑う
映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』について
共和国の平和を守ってきたジェダイたちの落日と、悪のヒーローの誕生を描いた作品。
なぜフォースのバランスをもたらすアナキン・スカイウォーカーが「自分が倒すべき存在」に成り果ててしまったのか。
スターウォーズ前夜が非常にドラマティックに描かれている作品で、邪悪なシスの陰謀とアナキン・スカイウォーカーのダークサイド化によってジェダイ評議会が崩壊していく。
その様はまさに悲劇。だからこそ、最後の師弟対決は、涙なくしては見ることができないのですが、まだ彼には善の心が残っている。それだけが、「残された希望」になるのです。
このフレーズもどうぞ
ずっと考えてたんだけど。