英会話 1日1フレーズ【No.58】では、「早くやったら?」「さあ、行こうよ!」といった背中を押すときの英語表現、”What are you waiting for?”をご紹介します。
「時は金なり」。迷っている時間は、大きなロスにつながります。「やるべきか、やめるべきか……」と迷っている人がいたら、このフレーズでやる気スイッチを押してあげましょう。
「何モタモタしてるんだ?」と伝える
NobuとYuyaがコーヒーショップでおしゃべりをしています。そこに、Nobuが密かに憧れている同級生の美女、Aikoが現れます。
Nobu: Oh my goodness! That’s Aiko.
なんてこったい!あれ、アイコちゃんだ。
(Nobuの動きが急に挙動不審になる)
Yuya: Why don’t you go talk to her?
彼女に声かけてみたら?
Nobu: No way. I’m just…
ムリだよ。僕はその……。
Yuya: You, chicken!
このチキン野郎め!
チキン = 臆病者という意味。英語では、相手を煽ったり、からかったりするときによく使われる表現です。
たとえば、”You, chicken! Show me what you’ve got!”(このチキン野郎、見せてみろよ、お前の本気を!) のように、煽り文句とのコンボで使うのがお約束。
Nobu: Nobody calls me chicken!
僕はチキンなんかじゃない!
Yuya: Well then, what are you waiting for?
だったら、何モタモタしてるんだよ!
豆知識
Nobody calls me chicken!
僕はチキンなんかじゃない!
このセリフは、映画『Back to the Future Part II(バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2)』の名言として知られています。邦訳は「誰にもチキンなんて言わせない」。
主人公のマーティー・マクフライは、ふだんは誠実で冷静な青年。でも、この「チキン(=臆病者)」という言葉を投げかけられると、頭に血がのぼってしまい、冷静さを失ってしまいます。
そして彼は、それが彼自身の運命を大きく変えてしまうことを知ります。
このフレーズには、プライドを刺激される言葉としての「chicken」の使い方と、感情が爆発するキャラクターの人間味が詰まっています。英語を学ぶうえでも、映画の名シーンを通して表現を覚えるのはとても効果的です。
英単語メモ
chicken=臆病者(煽り用語のため使用は要注意)
talk to=~に話しかける、話す
wait for =~を待つ
このフレーズに注目!
What are you waiting for?
何を待っているんだ?
グズグズしないで。
さぁやろう。
「あなたは何を待っているのですか?」という直訳の形ですが、実際にはもっと感情のこもったニュアンスで使われます。
たとえば、行動が遅い相手にイライラして「早くしてよ!」という気持ちを込めたり、迷っている友達の背中を押して「今しかないでしょ!」と促したり、自分自身に対して「やるなら今だ」と奮い立たせるときにも使えます。
つまり、「What are you waiting for?」は単なる疑問文ではなく、「サクサク動いてくれ」「行動しよう」というメッセージを伝える、強めのフレーズです。
映画や広告などでもよく登場する、印象的で行動を促す英語表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
発音記号
/wʌt ɑr ju ˈweɪtɪŋ fɔr?/(ワット アー ユー ウェイティング フォー?)
ついでに覚えたい関連フレーズ3選
“What are you waiting for?”と一緒に覚えておくと、英語の表現力がグッとアップするおすすめフレーズがこちらです。相手に行動を促したり、急がせたりしたいときに使える便利な英語表現です。
Just do it.
ともかくやってみなよ。
考えすぎずに「まずはやってみよう!」と相手の背中を押すときの定番フレーズ。スポーツブランド「NIKE」のキャッチコピーとしても有名です。
Don’t be long!
ぐずぐずしないで。
相手が時間をかけそうなときに、「早く戻ってきてね!」という気持ちを込めて使うフレーズです。
I need it ASAP (as soon as possible).
できるだけ早く頼む。
「急ぎでお願い!」という意味。ビジネスでも日常でもよく使うフレーズです。「ASAP」は「エイサップ」と読む人もいれば、単語のように「アサップ」と読む人もいます。
最後に
英会話 1日1フレーズ【No.58】では、相手の背中を押すときの英語表現、”What are you waiting for?” を学びました。
日常の中で、「サクサク動いてほしい」「早く行動して!」と思う瞬間は意外と多いもの。そんなときは、このフレーズでさりげなく、でもしっかりと背中を押してあげましょう。
英語で伝えたいことをもっと伝えたい方へ
今回のフレーズはいかがでしたか?
「覚えておけばそのまま使える」フレーズはたくさんあります。そうしたフレーズを一つ一つマスターしていくことで、とっさに口から出てくる英語がどんどん増えていきます。
こちらの記事ではさらに、英語で自分の考えを伝えるためのおすすめ例文をご紹介しています。もし余力があれば、ぜひこの記事と合わせて2つか3つ、覚えてみてください。