
英会話 1日1フレーズ【No.86】では、相手の言いたいことを確認したいときに使える表現、”What’s your point?”をご紹介します。
会話はコミュニケーション。ときには、「つまり?」「言いたいことは?」と確認したくなる場面もあります。そんなときはぜひ、このフレーズを使って、相手の伝えたいことを確認してみてください。
「つまり?」と聞く
マイケル・ダグラス主演の社会派映画『ウォール・ストリート』(2010年、アメリカ)から。
証券マン(スキンヘッドの人)が投資対象についてのプレゼンテーションを行っているシーンからの引用です。
こちらでは非常に論理的に自分の主張を説明する英語を学ぶことができます。
Skinhead: The stock’s trading roughly 31% off the 52-week high and it’s part owned and founded by none other than, guess who.Churchill Schwartz.
過去1年の最高値より31%も下落していて、この開発に参加しているのはチャーチル・シュワルツ社だ。
Skinhead: So we know they won’t let anything too bad happen here. My suggestion is that we get aggressive. Agreed?
連中は損するようなことはしない。わが社も積極的にいこう。賛成か?
Jake: We all agree? What do you think? I don’t agree. Maybe it’s just me. Equatorial Guinea’s a pretty tough dictatorship. This guy’s already nationalized the gold and diamond mines.
みんな賛成?どう思う?俺は反対だ。赤道ギニアはかなりの独裁政権だ。金やダイヤ鉱だって国有化されてる。
Skinhead: So what’s your point?
つまり?(=何が言いたい?)
注目の英語表現
My suggestion is that ~. = 私が提案したいことは~だ。
What do you think? = 君はどう思う?
dictatorship = 独裁政治、独裁体制
このフレーズに注目!
What’s your point?
①要点は?
②つまり?⇒何が言いたいの?
相手の話が長かったり、回りくどくて、「結局、何が言いたいの?」「要点だけ教えて!」と思ったときに使うフレーズです。
たとえば、ディスカッションやプレゼンの場面で、相手の話の目的や結論を確認したいときにぴったりです。
例)
A: I think the system is too old, and the design doesn’t work well, and the users are unhappy…
システムが古すぎるし、デザインもいまいちだよね。ユーザーも満足していないと思うよ。
B: What’s your point?
つまり何が言いたいの?
ここに注意!
“What’s your point?”はとても便利ですが、言い方によっては少しきつく聞こえることがあります。
イライラした口調で言うと、相手を責めているように感じさせることもあります。そのため、やわらかく言いたいときは、
I’m not sure I understand your point.
あなたの言いたいことがよく分かりません。
Could you tell me your main point?
要点を教えてもらえますか?
という表現がおすすめです。大切なのは、「伝え方」です。
もし相手に言われたら?
人から”What’s your point?”と聞かれたときは、自分の話を整理して、はっきり結論を伝えましょう。
My point is that ~ .
つまり、私が言いたいのは~です。
例)
My point is that we should focus more on our customers, because their feedback helps us improve our service.
つまり、もっとお客様に焦点を当てるべきだと思います。なぜなら、お客様の声がサービスの改善につながるからです。
意識したいのは、意見を言うときは、理由(根拠)+自分の考えをセットで話すことです。こうすることで、説得力がぐっと増します。
英語では「意見を明確に伝える力」がとても大切です。
発音記号
/ wɒts jɔː pɔɪnt /(ワッツ ヨア ポイント)
映画『ウォール・ストリート』について
投資の世界を舞台にした、本格的な社会派映画です。
この作品で使われている英語は、日常英会話だけでなく、ビジネスシーンでも役立つ論理的で説得力のある表現が数多く登場します。
人を説得したいとき、自分の意見をはっきり伝えたいとき、どんな英語を使えば相手を納得させられるのか?そんなヒントがたくさん詰まっています。
この記事ではそのごく一部しかご紹介していませんが、映画全体を観ることで、表現の使い方や話し方の工夫をより深く学ぶことができます。
特に、ビジネス英語を学びたい方にはおすすめの一本。ぜひ英語字幕付きで観て、登場人物たちの英語表現をチェックしてみてください。
最後に
英会話 1日1フレーズ【No.86】では、「つまり?」「言いたいことは?」と相手の話を確認したいときにぴったりの表現、”What’s your point?”を学びました。
「結局、何が言いたいの?」「要点だけ教えて!」と思ったとき、またディスカッションなどで話の焦点がズレそうになったときに、話を整理するフレーズとしてとても便利です。
シンプルな英語ですが、使える場面が多く汎用性は抜群。ぜひ、あなたの英会話フレーズの一つに加えてみてください。
ビジネスのために英語を学ぶ方へ
今回のフレーズ、いかがでしたか?
英会話には、「シンプルだけど使い道が抜群!」という表現がたくさんあります。
そうしたフレーズを少しずつ覚えていくことで、実際のビジネスや日常の場面でリアルに役立つ英語力が身についていきます。
その一方で、あわせて知っておきたいのが英語学習のノウハウや方法論です。より効果的に英語を学び、確実に身につけるための知識には、まさに値千金の価値があります。
こちらの記事では、ビジネスのために英語を学ぶ初心者の方におすすめの情報をまとめています。フレーズを覚えるだけでなく、こうした学習のコツも知っておくことで、あなたの英語学習はさらにスムーズに進むはずです。
ぜひ参考にしてみてください。

