「そうだね」
ヒュー・グラント主演映画『アバウト・ア・ボーイ』(About a Boy)より。
映画の冒頭、独身貴族のウィルが妹一家の家に招かれ、「子どもの名付け親になって欲しい」と頼まれるシーンから引用。
妹の夫:Barney, Barney, Barney. Say hello to Will, Barney.
バーニー、ウィルに挨拶を。
ウィル:Hello, Barney. How are you?
やぁバーニー。元気かい?
妹の夫:He’s lovely.
可愛いだろ。
ウィル:Yeah.
あぁ。
ウィルは「勘弁してくれよ」という表情をしています。
妹の夫:And what about you, Will? Any desire for a family of your own yet?
それでウィル、君もそろそろ身を固めたらどうだ?
ウィル:I’d rather eat Barney’s nappies. Not really. I’m sort of all right as I am.
今の暮らしは気に入ってる。
妹:Please, Will.
そんな!
ウィル:What does that mean? “Please” what?
そんな・・・何?
妹:Look at yourself.You’re 38 and you’ve never had a job…or a relationship that lasted longer than two months.
自分をよく見たら?もう38歳で無職。 恋愛は長続きして2ヶ月。
ウィルは無職ですが、父親がヒット曲を出したミュージシャンで、その印税収入で豪勢な暮らしをしています。
妹:I wouldn’t exactly say you were okay.I mean, I would say you were a disaster. I mean, what is the point of your life?
そんな人生は普通じゃないわ。そんな人生、最低よ。一体何のために生きているの?
ウィル:You’re right. There’s probably no point to my life…but thank you for bringing it up.
そうだね。目的なんか何もないね。でも気にしてくれてありがとう。
妹の夫:The reason we wanted you to come here today was we wanted to ask you…how would you like to be Imogene’s godfather?
今日君を読んだのは他でもない、君に頼みたいことがあるんだ。 イモジェンの名付け親になってくれないか?
ウィル:Seriously? Listen, I’m really, really touched. But you must be joking.
まじで?それは本当に光栄だ。 だけど冗談だろ?
このフレーズに注目!
You’re right.
そうだね。
「そうですね」とあいづちのように使えるフレーズです。「あなたは間違っていません」ということを伝えることはもちろん、相手の意見に同意するときにも使うことができます。
短い・シンプル・便利なフレーズなので、覚えておいて損はありません。
このページの英語表現
relationship = 関係
touched = 感動した
映画『アバウト・ア・ボーイ』について
独身貴族を絵に書いた男ウィルが、人とのつながりを取り戻していくホッとなヒューマンドラマ。
普段は高級フラットで独身生活を満喫。寂しくなったら女性をナンパ、普段はプライバシーを重視して自由に暮らしているウィル。
「ナンパ目的にはシングルマーザーが一番いい」と考えたウィルは、シングルマザーの集まりにシングルファーザーと偽って参加。
そこでナンパした女性と女性の友達の子どもとデートすることに。
そこで友達の子どもの母親の自殺未遂が。この事件をきっかけに、ウィルの自由気ままで無責任な人生は終了。新しい扉を開いていきます。
ともかくヒュー・グラントのダメ男さが秀逸で、金持ちなのにニート。そして無責任なナンパ男。それが最後はめでたしめでたしになっていくストーリーは最高。
ウィットや皮肉がありつつも、何度も観たくなる。個人的には素晴らしい映画です。ただイギリス英語なので、訛りがあり、聞き取りは慣れるまで大変です。