そこでこの記事では、英語を学ぶ初心者の方にとって大切な英語学習の考え方についてご紹介します。
はじめに
英語学習に欠かせないもの。それは「継続」。
英語の勉強を始めても、「誰でも」「今すぐ」ネイティブと同じレベルでペラペラ話せるようになる方法はありません。
今後科学技術が劇的に発展して脳にネイティブと同じレベルの英語が話せる移植手術のような近未来的な技術が開発されるまでは、「英語を勉強して身につける」というプロセスを省くことは不可能でしょう。
だからこそ英語学習は継続。英単語。文法。発音。リスニング。リーディングなど、英語の勉強を継続していくことで、英語を身につけ、使えるようになるのです。
ではどうすれば英語学習を継続できるか?そのカギとなるキーワードが「自然」です。
無理はなぜ無理なのか?
いくら、素晴らしい英語学習法があったとしても、それを続けられなければ意味がありません。「◯◯をすることは英語学習上、効果があります」と検証されていたとしても、それをするのは人です。そして人にはそれぞれ個性があります。
ある人にとってそれをすることが自然にできたとしても、あなたにとってそれをすることが難しく感じるなら、それを続けることは「不自然」であり、無理なことです。
個人の感性は一律に定義できるようなものではありません。そのため、自分にとって無理なことは、続けることが不自然なこと。そんな「感覚」を大切にすることは、英語学習を続ける上でとても重要なことです。
子どもの時期に、苦手なことを無理にでも経験することは教育的に無駄ではないかもしれません。でも、大人が何かを学ぶ場合、それはやめておいたほうがいいでしょう。無理なことは続けることができない。だから効果も上がらない。理屈はとてもシンプルです。
あなたが好きで自然に取り組める方法を
英語を覚えるにも方法はいろいろあります。
先生にしっかり理論立てて英語を習う方が自然な人もいれば、英語の映画を観ながら、場面とセリフを頭に入れていくことが自然にできる人もいます。洋楽を聞いて、気になる歌詞とメロディーが無理なく頭に入ってくる人もいます。
ここで重要なのは、「あなたにとって」どのように英語を取り組めばそれが楽しく、無理がないか?自然に英語に取り組める方法を意識することなのです。
もちろん、必要最低限のことを覚えることは必要かもしれませんが、
「旅行が好きです。イギリスのレイクディストリクト(湖水地方)に行きたいです」
「好きな英語の歌があります。それをスラスラ覚えたいです」
「映画は何回観ても飽きません。トム・クルーズのように英語を話したいです」
人それぞれ、英語が気になりだした理由があるはずです。それはきっと、あなたの自然な感覚と、どこかでつながっているはずです。その感覚を大切にしましょう。
「無駄」もあえて大切に
英語学習には、「◯◯をすれば身につきやすいです」という理論があります。それは科学的な研究が進んでおり、効果の面に関しては一定の再現性が期待できます。
そうした科学的なノウハウに従い効率的に英語を学ぶことは一つの方法ですが、その一方で、無駄なことを無駄と切り捨てるのはもったいないことです。一見それをすることが非効率的だったとしても、遠回りをすることによって大切なことに気づくことがしばしばあります。
「短期間で効率的に英語力を身につけたいです」というニーズはニーズとして大切ですが、「私は◯◯(映画や音楽、旅行など)で英語が気になるようになりました。英語で◯◯を楽しめるようになりたいです」
このような、感情とつながる欲求は、私たちが何かを学び、身につけていく上でとても大切なものです。
洋楽で英語を学んだり、洋画をたくさん観てフレーズを一つ一つ覚えていく方法は効率的ではないかもしれません。でも自分の「◯◯したい!」という欲求を大切にして英語に触れることは「急がば回れ」。効率的ではないかもしれませんが、英語を続けていくモチベーションの源泉となるのです。
まとめ
英語学習には様々な方法があります。科学的に、「英語学習はこの方法で取り組めばこのような効果が期待できます」という研究も進んでいます。それらを参考に英語学習に取り組むことによって、効率的な上達が期待できます。
その一方で、自分にとって自然に感じられる方法で英語学習に取り組むこともまた、とても大切なことです。英語学習は続けられるかどうかが重要で、いくら「おすすめ」や「効果が期待できる」方法で英語を勉強しても、続けられなければ効果が期待できないからです。
大人が英語を学ぶメリット。それは自分の個性や向き不向き、感性を大切にしつつ、自分にとって自然な英語学習法を選択できることです。特に、自分の好きなことや、英語が気になりだした理由を大切にすることで、自分に向いている英語との付き合い方が見つかります。
英語学習法を調べたらまずそれをやってみる。それが自然に感じられるなら、それを続けましょう。そのときストレスを感じるなら。不自然な感じがするなら。あなたにとってもっと楽しく英語に取り組める、別の方法があるかもしれません。
最後に
好きこそものの上手なれ。
英語も自分のなかに感じる「好き」「自然」な感覚を大切にすることで、無理なく勉強に取り組むことができます。それが正しい方法であれ、「私は違和感を感じます」という方法はもしかしたら、あなたにとって適切な方法ではないかもしれません。
英語学習には様々な考え方があります。ですが、結局それを試すのは自分自身です。「この方法は取り組んでみたい!」と思える方法や、取り組んでいて無理がない方法で英語を勉強する。
こうした考え方を知っておくことは、英語学習を続けていく上でとても大切なことです。ぜひ、参考にしてみてください。