
英語と一口に言っても、国や地域によって単語の意味や文法、発音に大きな違いがあります。
この記事では、代表的なアメリカ英語とイギリス英語の違いをまとめました。「どこが違うの?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
「発音」の違い
アメリカ英語とイギリス英語で、最も違いが分かりやすいのは発音です。同じ単語でも、母音の響きやアクセントが大きく異なります。
例えば、can’t(〜できない) の発音。
アメリカ式: “I can’t do it.”(アイ 「キャン」 トゥ ドゥー イット)
イギリス式: “I can’t do it.”(アイ 「カン」 トゥ ドゥー イット)
カタカナ読みで比較しても違いは一目瞭然です。イギリス式の「カン」は、日本語の「ア」よりも少し喉の奥を響かせるような、深みのある音が特徴です。
実際にBBC(英)とCNN(米)などで聴き比べると、その差がさらに分かります。また、それぞれの国の中でも地域によって多様なアクセントが存在します。
イギリス英語: 容認発音(RP:クイーンズイングリッシュ)から、ロンドンのコックニー、スコットランド英語など。
アメリカ英語: 北部と南部のアクセントの違い、アフリカ系アメリカ人の英語(AAVE:African American Vernacular English)など。
こうした違いは、日本語の標準語と方言の関係を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。
「単語」の違い
アメリカ英語とイギリス英語では、同じ単語でも意味が異なる場合があります。
使い方を間違えると、意図が通じないことも。
【代表的な単語の違い】
| 対象 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
|---|---|---|
| 地下鉄 | subway | underground / tube |
| エレベーター | elevator | lift |
| ポテトチップス | chips | crisps |
| 地下通路 | underpass | subway |
【スペルの違い】
アメリカ英語: color, center, realize
イギリス英語: colour, centre, realise
こうした違いは辞書でも、発音・単語・スペルに (米) (英) と表記されています。
「文法・用法」の違い
文法や表現の使い方にも違いがあります。
【所有の表現】
アメリカ英語: Do you have…?
イギリス英語: Have you got…?
イギリスでは、日常会話でこの have got という形が非常に好まれます。
【感情・肯定の表現】
アメリカ英語: good, fine(素晴らしい、良い)
イギリス英語: lovely(素敵、了解、ありがとう)
私が大学生の頃、アメリカ人とイギリス人の先生の授業を受けた際も、アメリカ人の先生は “Good!” をよく使い、イギリス人の先生はどんな場面でも “Lovely!” を連発していました。
イギリスでの “lovely” は、単に「可愛い」だけでなく、相槌や感謝としても使われる汎用性が高い言葉なのです。
まとめ
英語は多様性の宝庫です。主要なアメリカとイギリスの英語でさえ、次の3つの点で違いがあります。
1. 発音(母音の響きやRの発音など)
2. 単語・スペル(同じものでも呼び名が違う)
3. 文法・用法(好まれる言い回しの違い)
ニュースを聴く際に、BBC(英)とCNNやFOX(米)を意識的に聴き比べてみると、違いが実感できて面白いですよ。
最後に
言語には不思議なほど多様性があります。日本語でも英語でも、一つの言語の中に豊かな「違い」が同居しています。
これらをすべて完璧に理解するのは容易ではありません。しかし「違いがある」という前提を知っていれば、完璧主義に陥らず、心に余裕を持って英語を学ぶことができるはずです。
あなたの英語学習のヒントになれば幸いです。

