英会話上達のためには、英語をコツコツ続けていくことが不可欠です。
目標を決め、英会話教材で勉強。やるべきことを「続けて」さえいれば、その努力はやがて結果につながっていきます。
ところが、努力がスムーズに結果にならないこともあります。ある程度まで英語が伸びた、と思ったらなぜかそこからダメになってしまった。そして一生懸命にやればやるほど、思うようにいかなくなってしまう。そんなスランプの時期を経験するのです。
スランプの時期は、「頑張っているけど結果が出るどころか後退しているように見える」という精神的に非常にしんどく感じるときです。
この時期は、
「英語を勉強しているけど上達が実感できない」
「勉強を続けていて効果があるのか?」
「私には無理かも・・・」
など、ネガティブな考えが頭に浮かんできます。
そこで踏ん張って、さらに勉強をしているのになかなか結果が出ない。むしろ後退しているように思える。そんなときは、「心が折れそうだ・・・」とつぶやいてしまいます。このようなとき、努力することがムダなように感じてしまいます。
伸びずに失速する時期は必ずやって来る!
が、ご安心を。
スランプは英語を頑張り始めた誰もが経験する通過儀礼のようなもの。
・どんなに英語を勉強しても伸びない。
・学習方法を自分なりに工夫しても、英語が話せない、聞き取れない。
・むしろ今までできたことさえできなくなってしまった
こんな、「足止めを食らう時期」は誰もが経験することになります。
何事もそうかもしれませんが、何かを始めて、とんとん拍子に上手くいくことはマレです。ある時期を境に、急に物事が上手くいっていないような、タフな時期を経験します。
場合によって、以前できたことすら出来なくなったり、上達どころか退行しているかのような、泥沼にはまっているような閉塞感を感じることもあります。実は、このスランプの時期が上達するかあきらめるかの境目です。
スランプのときは鈍感力。「気にせず続ける」が最善解
頑張っても英語が伸びない、上手くいかない。
そんなときに大切なのは、スランプを気にしない「鈍感力」とやるべきことを続ける「継続力」です。スランプを気にしすぎず、モチベーションを維持して英語の勉強を継続することが一番です。
真剣に打ち込む人ほど、スランプで悩んでしまいます。そして他の人と比較して、「どうして自分は思うように伸びないのだろう?」と悩んでしまいます。
これはある意味、とても自然なことです。本気で取り組んでいるからこそ悩むのです。そしてその悩みの先に、「ガツン!」と伸びている自分と出会うことができます。
落ち込むのは期待度が「高すぎる」から
何となくやっている人の場合、そもそも壁すら見えないことが多いのです。
本気でやっているからこそ、上手くいかないことに悩むのです。スランプに悩むということは、それだけ自分が本気なんだというサインです。
そこで、まず自分の頑張りを認めてあげることが大切です。
「そうか、私は本気で頑張ってきたんだ、その努力は素晴らしい」ということを感じてみます。そして、今できることをできる範囲で継続していけばOKです。
もし、やる気が下がってしまったのであれば、少しペースを落としても大丈夫。英語の勉強を継続することを第一にして、ゆっくりしてみて下さい。
例えば、
・普段のノルマを減らす
・2~3日(もしくは1週間ほどあえて)英語学習を休んでみる
など、ペースを落としてもいいのです。「うまくいかない・・・」と感じるときは、無理をしないことが大切なのです。適度に「息抜きをする」ということも、英語学習を続けていく上でとても大切なことです。
スランプに気づいたら対処したいこと
スランプの時期は、
・普段と同じように努力しているけど結果がイマイチ。
・頑張りたいけどやる気がでない。
・そもそもやる気そのものが下がってきている。
というようなサインが出ているはずです。
この時期にあせって勉強量を増やしてもむしろ逆効果。英語を勉強すること自体がイヤになってしまいます。そして「努力が報われない感じ」が更に強くなり、英語そのものが苦痛になってしまう可能性があります。
勉強していてイヤな気持ちになったり、何となく気分が乗らないときは、思い切って数日、英語を放置してみてもよいと思います。
私の場合、精神的に疲れがたまっていると、何となく集中できなくなって、普段なら聞き取れるはずの英会話も耳から素通りしてしまうときがあります。
そういうときは、「今はこういう時期なんだな」と割り切って、リラックスできることをしたりして、上手に気分を転換していきます。すると、ある時点、気づいたときには曇り空が青空に変わったように、状況が良くなっています。
英語は「続けること」が一番。だからこそ
大切なのは、長期間、英語を続けること。調子が乗らないときに頑張って心が折れてしまうより、一時期休止してゆっくり休むこともスランプ対策の1つです。
実際、大して努力していなくても、実力以上の結果が出るときがありますし、努力していてもぜんぜん上手くいかないという時期もあります。
上手くいっている時は流れに乗ってガンガン進み、上手くいっていない時は、少しペースを落として、ゆっくりします。自分の状態にあわせた努力配分も立派な技術です。
無理しないときは無理はNG。焦らずゆっくり、長距離のマラソンに挑戦するような気持ちで、マイペースに取り組むくらいの気持ちでいきましょう。
ここで重要なのは、「結果が出ない。思うように英語力が伸びない。だからもっと頑張ろう!」とアクセルを踏まないことです。学習量を落としても、最低限のことを無理しない範囲で続けていきます。
スランプの時期の目標は?
スランプの時期は、結果を意識しすぎてあせってしまう場合が多いと思います。
そこで、スランプの時は、調子を変えてみます。おすすめなのが、自分でコントロールできるノルマを持つことです。
どういうことかというと、
・英単語を3個、紙に3回書く
・テキストを1ページ音読する
など、自分が100%確実にできることを目標にします。つまり、「結果」ではなく「行動」に意識をフォーカスするのです。
例えば、TOEICや英検の場合、努力しても思い通りの結果が出るとは限りません。思うとおりの結果がでないからあせるわけで、そのあせりがスランプを長引かせます。そこで、スランプの時期はあえて目標を忘れて、今出来ることに意識を向けます。
このとき、勉強したことをきちんとノートに書き込み、「私はこれだけのことをやっています」という振り返りができれば、なおベターです。
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思い通りにならないことより思い通りになることを意識する
TOEICスコアなどの結果は必ずしもあなたの思い通りにはいきません。しかし、あなたが今日何を、どれだけ勉強するのかは、あなた自身でコントロールすることができます。
ポイントは、
・すぐに結果を求めないこと
・マイペースに英語学習に取り組むこと
の2つです。
今、あなたができる範囲でかまいません。ムリをせず、マイペースに進むこともOKです。今できることを繰り返していると、ある日夜が明けていることに気づくときが来るでしょう。
「英語を頑張ろうと思って、いろいろ勉強を続けてきた」
「でも壁を感じている。勉強しても全然上達しない。むしろ後退している・・・」
「勉強も面倒になってきた、もう挫折しそう・・・」
など、スランプにお悩みの方はあきらめる必要はありません。伸びない時期がやって来るのは、当たり前の自然の現象なのですから。
最後に
以上、英会話上達のスランプ対策についてお伝えしました。
大切なのは、勉強を始めたあとは必ずと言っていいほど努力の効果を実感できない伸び悩む時期がある、ということです。
そこで避けたいのは、
「自分には才能がないんだ」
「英語なんて続けても意味がないんだ」
など、不適切な考えによって自滅して、あなたの可能性に蓋をしてしまうことです。
でもこの記事を読んだあなたならきっともう大丈夫。つまってもいいのです。伸びない時期があってもいいのです。それは自然なことです。あなたができることを、無理なくコツコツ、継続していきましょう。参考になれば幸いです。
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