現代、取得の優先度が極めて高いTOEICスコア。
この記事ではTOEIC初心者(300~)の方に向け、おすすめのTOEIC対策についてご紹介しています。これからスコアアップを目指して勉強を始めようとしている初心者の方は、一つの参考情報としてご活用ください。
はじめに
TOEICの試験で希望する結果を出すためにまず大切なこと。それが目標の設定と学習計画です。英語に限らず何か行動を起こすときに重要なのは具体的な目標です。
「今回のTOEIC受験で○○○点くらい取得したい!」
と得たい結果を「具体的」に意識するからこそ、
「ではそのために、教材はあれとこれを使って、1日△時間勉強しよう!」
という方法を考えることになるからです。
TOEICは大学受験のように、試験対策が必要なテスト。闇雲に努力しても、思うような結果を得られず嫌になってしまう可能性があります。その一方、目標スコアを決めることによって、「何を」「どのくらい」勉強する必要があるのか?行動ラインが見えてきます。
ただ「TOEICでハイスコアを取りたい」と考えても、何をどのようにやればよいのかが分かりません。何のために努力するのか、その努力がどんな結果につながるのか、自分なりに整理して、行動計画を決めることが大切です。
なぜ結果を先に決めるのか?
重要なポイントなので、なぜTOEICの勉強を始める前に目標スコアを決めるのか、改めて述べておきます。
「TOEICを受験する」といっても、人によって目標のスコアは違うでしょう。どこで重要なのが、「私の場合はどれくらいのスコアを取得したいのか」という認識です。
先に述べた通り、目標スコアによって「何を」「どのくらい」勉強する必要があるのか?行動ラインが分かるからです。
更に重要なことは、「私はTOEICで◯◯◯点を取得することを希望します」という明確な目標を持っているか持っていないかによって、日々英語をなぜ勉強するのか?モチベーションを維持することができます。
人はあいまいな目標に目指して努力することは難しいからです。一時的にできたとしても、継続が難しくなります。英語を勉強し、それが「TOEICスコアの結果」として目に見える形になるまでには、英語学習を継続する必要があります。
だからこそ、「私は◯◯のために、プライベートの時間を削って英語を勉強しています」という自覚を持つことは、仕事をしながら英語を学ぶビジネスパーソンにとって、特に重要なことです。
独学ならまず公式の問題集を購入し解いてみる
TOEICの目標スコアを決めたら、独学で英語の勉強に取り組む方にとって最優先のTO DOが一つあります。それが「公式問題集を解くこと」です。
結論からいうと、TOEICもテストです。大学受験の入試問題と同じように、「こうすれば点が取れます」という方法論があります。この点は、高校及び大学で受験勉強を効率的にこなしてきた方なら、「ピン!」とくる話かもしれません。
例えば大学受験において志望校に合格するために必要な行動はとても明確です。
「入試日、試験で最低合格点を取得すること」
入試問題を解き、最低合格点に満たなければ不合格。届いていれば合格します。
では、最低合格点を取得するためにどうすればいいか?そこで重要なのが、過去の入試でどのような問題が出題されているのか?配点はどうなっているのか?「仕組みを知り対策を練ること」です。
実際に過去問(大学受験なら赤本)を解くことで、現在の自分はどのくらい解くことができるのか?「現在地」を理解します。そこから、「最低合格点に届くまで、自分はどれくらい行動する必要があるのか?」を知ります。
ここからが、本当の勉強の始まりです。TOEICもテストです。根本的な方法論は受験と似ています。
目標が分かれば行動も具体的に!
先の見えない努力ほどしんどいものはありません。得たい結果を決めることで、具体的な過程が見えてきます。
ただ闇雲に勉強する場合、
「何のためにやるのか?」
「本当に効果があるのか?」
が分からず、勉強の能率が下がったり、不安になったり、途中で嫌になってしまう可能性があります。この点、取得したいスコアを決めて、どのくらいの問題が解ければよいのかが分かれば、対策と解決法が見えてきます。
また、「よい点が取れればいいなぁ」という甘い期待というのは、たいていよい結果がでません。
運まかせで受験するのはそれはそれで経験ですが、TOEIC受験は毎回お金がかかります。お金(受験料)を支払って目標スコアに到達できないより、目標スコアを決め、計画的に目標スコア取得を目指す方が、努力の価値を実感しやすいでしょう。
敵を知り己を知らば
本来、TOEIC対策を始める前に理想的なのはTOEICの過去問を手に入れることがですが、TOEICの場合、過去の入試問題を購入することはできません。そのかわり、公式問題集が販売されています。
TOEICの過去問のかわりに公式問題集を入手したら、まず解いてみましょう。その結果について深く考える必要はありません。目的はとてもシンプルです。
・あなたの現在のスコア(おおよそで構いません)の予想
・「目標スコアに到達するために、何を勉強すればよいのか?」を考える
この2つを理解することが、TOEICの公式問題集を解く重要な目的です。そこで役立つのが過去問研究です。具体的な行動は次のようになります。
STEP1:現状を把握する
公式問題集を手に入れ解いてみたら、「現在の自分はどれくらいの問題に正解できるのか?」を知ります。ここで正確なスコア判定はできないため、正否のパーセンテージでおおよそのスコアを仮定しておきます。
問題数が100問解いて正答率が30%ほどなら、TOEICスコアは約300点台、という具合に大まかでかまいません。ポイントは、
・(現時点の)自分のおおよそのレベルを把握すること
・どのくらいの問題を解ければ、目標スコアに届くのかを確認すること(行き先の確認)
です。
STEP2:対策を考える
目標と現実のギャップをどのようにしたら埋められるかを考えます。例えば、TOEICの公式問題を解き、現時点のレベルが400点台だったとします。
現在のレベル:400点台(正答率は約40%)
目標のレベル:600点台(正答率約60%)
差:200点(20%正答率を上げる)
このように自分の現状を理解したら、次にやることは「あと何問正解できれば600点台に達するのか?」を考えます。
ここで重要なことは、現時点の点数を根拠に「今の私はここまでTOEICスコアが低いのだ、だから今後も点数は伸びないのだ」など、自己卑下のようなネガティブな考えにとらわれないことです。
現時点は所詮現時点の「状態」です。それは今後の行動次第で変えることができます。だからこそ、やる気を失くす考えは頭から追い出すことが大切です。
現在の状況がどうであれ、行き先(目標)を決め努力を続ければ、自然と自分のレベルも上がります。
重要なことは、現在地を知った上で目的地へ到達するための道筋を知ること。「どうすればよい?」と考え、方法を見出すことこそが目的です。
公式問題集を解くことで、
「何問正解すれば目標に届くのか?」
「リーディング、リスニング、自分のスコアが低いセクションは?」
など、自分の傾向を分析することができます。それこそが重要な情報です。そのとき特にチェックしておきたいポイントは次の通りです。
・ミスが多いセクション(どういうタイプの問題でミスするか)
・正解が多いセクション(どういうタイプの問題が解きやすいか)
もしも、あなたがリーディングでミスが多いとします。ということは、リーディングの勉強を強化することで、その分スコアがアップする可能性があるということになります。
特に、自分が苦手とするセクションは、実は宝の山になる可能性があります。つまり、失点が多いところを重点的に勉強すれば、その分勉強しただけの見返りがあるということを意味します。
STEP3:勉強計画を立てる
目標スコアを決め、現在地を把握したら、あとは行動計画を立てて勉強あるのみ。
リーディング、リスニング、グラマー、それぞれ正答率を高めるために、何を勉強すればよいでしょうか?どの参考書を使えばよいでしょうか?
このような点を煮詰めていきます。おすすめなのは、TOEICの公式の問題集は可能な限り解き、解けなかった問題はできるまで繰り返し、単語や文法、構文をストックします。
というのは、TOEICでスコアが取れる=似たようなレベルの英文が読める&聞き取れるだからです。
過去問題を解いて自己分析したら、自分の苦手分野、点が取れそうな分野が見えたはずです。そこで、それぞれセクション別に参考書や教材を購入し、学習計画を立て(ノルマを決めます)、ひたすらこなしていきます。
勉強計画のポイントとしては、スコアアップのための勉強すること。この場合、勉強は必ず時間ではなくノルマで決めます。
「スコアを上げるためにこれだけはやる!」というノルマを自分で課すことで、集中して勉強できると思います(ノルマさえこなせば後はあなたの自由です)。
セクション別対処法
下記はリスニング、リーディングなど、それぞれのTOEIC対策をご紹介しています。これから受験を検討されている初心者の方は参考にして下さい。
リスニング
リスニング問題の場合、大体パターンが決まっているので、TOEFLやTOEICの問題集(5年分くらいがよいです)を、解答を見ながら解いてみます。
これを繰り返していると、「このパターンの答えはこれだな」ということが感覚的に分かってきます。もしも問題の英語がぜんぜん聞き取れないのなら、まずはリスニングの基礎力をつける勉強が必要です。
リーディング
TOEICのリーディング対策=出題されている英文と同じレベルの英文が読める
なので、問題を解いた後、難しく感じるようなら、まずは少しかんたんな内容の長文を選び、読み慣れる&単語を覚える学習を中心にします。
文法問題
覚えた文法の暗記量がものを言います。文法問題集を暗記していくことで解けるようになります。文法問題は、TOEICもTOEFLも似たような内容なので、暗記で対処が可能です。
具体的な対策としては、大学受験の英語文法問題集を購入、理解暗記でストックしていきます。消去法などのテクニックが一番効く分野なので、興味がある方は調べてみるとよいでしょう。
最後に
以上がTOEICで目標スコアを獲得していく上での考え方&対処法になります。
TOEICはある意味公平な試験です。スコアという客観的な指標が出るので、頑張れば頑張るほど、目標に近づくことができます。ただ、闇雲に努力しても、それが結果につながるとは限りません。
大切なのは目標を決め、戦略を決めること。
「TOEICを受験する、○○○点取得したい!」
という方は、ぜひこの記事の情報を参考にしてみてください。
この記事の重要ポイントまとめ
1.自分が望む結果(目標スコア)をハッキリ決める
2.TOEIC公式問題集を解きを研究する
3.目標スコア取得のためにどの程度の努力が必要なのかを知る
追記
もしあなたが独学での受験の不安を感じている場合や、より効果的かつ効率的に目標のTOEICスコアを取得したい場合、自己投資する価値が大いにあるサービスがあります。それが英語コーチングです。
英語コーチングは英語指導のプロが受講生一人一人の状態に応じて、適切な学習のサポートを起こってくれるパーソナルな英語学習応援サービスです。
特にTOEICのように結果が明白な目標をお持ちの方にとっては、
1.何を
2.どうやって
勉強することが最善なのかを知ることが、目標スコア達成のための重要な情報になります。独学の場合、その判断が難しく思えるかもしれません。
そこで、英語学習を支えるプロのサポートを受けることによって、より正確かつ効果的に、TOEIC目標スコア取得へ進むことが可能です。
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