昔々の話ですが、ある英会話スクールに見学に行ったときのこと。レッスンを受けていた人と話す機会があったのですが、そこで印象的な話を聞きました。
その人は40代女性の方で、「英語が好き」ということで、かれこれ10年以上、英会話のレッスンを受けているそうです。
「10年もレッスンを続けられているのは、何か目標があるからなのですか?」
と聞くと、そういうわけでもなさそう。
では何でずっと続けているのかというと、単純に英語を話すこと、レッスンでネイティブの先生と話すのが好きだからだそうです。
「ただ楽しいから続けている」という話を聞いて、「こういうの、何だかいいなぁ」と感じました。
楽しいから続く。続くから上達する。
「好きだから続ける」ということ
「目標TOEIC○○○点!」
「英語を覚えて出世に役立てる!」
そんなふうに気合を入れているわけでもなく、毎週のネイティブと英語で話すのが、楽しい。だから続けている。
とてもシンプルな理由ですが、こういう英語との関わり方もいいなぁと思います。
勉強や習い事、何でもそうなのかもしれませんが、「楽しい」という感覚は、とても大切な感覚だと思います。
楽しいことはただやっているだけで楽しいもので、楽しんで続けていれば、上手くなったとかそんなことを気にせず、英語を学ぶ事自体を、心から楽しむことができます。
そして、「楽しい」という感覚を味わっていれば、英語が直接何かの役に立たなくても、人生のどこかで、間接的に役立ってくる。人生を豊かにしてくれるのだと思います。
その人は、スクールの人とも仲良くなって、いろいろ知り合いがいるそう。
その人が英語を楽しんで続けているから、英語だけでなく、いろんな収穫、出会いがあるように感じました。
英語を始める理由はそれぞれだけど
世の中、英語を始める理由は人それぞれで、中には緊急性が高い人もいるかもしれません(急な海外転勤など)。
こういう場合は、結果重視で頑張るので、「楽しむ」という気持ちの余裕を持てないのも仕方がないかもしれません。
一方、今すぐ特に必要はないけれど将来のために英語を学ぼうとか、ネイティブと英会話することに興味があるとか、そういった興味関心を追っていくと、
「興味本位で始めた英語だけど、上達する感覚が楽しくて、毎日が生き生きとしてきた!」
「偶然始めた英会話スクールでいろんな人と知り合えた!」
というように、人生を豊かにするきっかけになることもあります。
英語を学ぶ、そのことで身につくことは実は英語だけでなく、他の人生のいろんな場面で、何かがつながっていくのだと思います。
何せよ、英語に縁があるなら、学ぶことそれ自体を楽しめるのが一番。
焦らず急がず、楽しんで英語を学び、それで人生が豊かさにつながっていく。何より単純に、英語という日々の楽しみができます。
まとめ
「好き」は英語上達の最強モチベーションの材料。
努力努力で自分を叱咤激励することは大切かもしれませんが、楽しみながら取り組む方が、無理なく英語が上達しやすくなります。
どうやって英語に取り組めば楽しいか。好きで自然に行動できるか。それを考えてみると案外、もっと楽しく英語が上達するかもしれません。
楽しいから続くのは、やっぱり本当だと感じた話でした。