英語を効率よく習得するために、専門の先生に指導を受けるという方法があります。
自分で独学できる人はそれはそれでノープロブレムですが、「いろいろ勉強したけど上手くいかない!」という人もいます。
そんなときは独学をあきらめ上達のために英語学習のプロにアドバイスをもらい、その方法を実践。教えてもらったとおりにトレーニングを行うことで、新しい結果が出る場合があります。
そこでこのページでは、独学で英語に取り組むのではなく、英語のプロにアドバイスをもらうことのメリットやデメリットについて、分かりやすくまとめました。
「英語は絶対◯◯が正しいです!」という話はありません。問題は「あなたにとって」正しいかどうかが大切です。
あなたが独学で上達の効果を実感できていない場合、まずはこちらをチェックしてみてましょう。
そもそも英語のプロに教わるメリットは?
まず結論から言って、優れた指導者の指導を受けることは、英語を効率よく学習するために有効な方法です。
というのは、優れた先生というは、指導経験はもちろん、生徒のやる気や潜在力を引き伸ばす独自のパワーを持っているからです。
例えば、予備校の人気講師。
予備校業界は、実績によって収入が天と地ほど差が出る(3000万~5000万円の年収を稼ぐ人がいるなか、年収が100万にも満たない人も)、厳しい業界です。
当然、人気教師は受講する生徒に選ばれる実力と実績があるからこそ、高い収入を得ています。
「◯◯先生の授業を受けて頑張る気になった!一皮むけることができた!」という経験を持つ方も少なくありません。
特にあなたが、大学受験などで予備校に通い、人気講師の先生の授業を受けた経験があるなら、その雰囲気は実感できると思います。
この点は英語や英会話の学習も同じです。
優れたスキルを持つ指導者にアドバイスをもらうことで、普通に勉強するよりも、効率よく先へ進むことが可能です。
素晴らしい先生に出会えば、自分一人で勉強していたら半年かかっていたかもしれないレベルに、1ヶ月で到達できるかもしれません。
もしも「この先生の指導を受けたい!」という場合があれば、著作を読んだり、レッスンを受けたり、その先生が提案する学習法をマネしてみることをおすすめします。
「人との出会いは大切」とよく言われますが、素晴らしい師との出会うことで、新しい可能性の芽が花開くのも事実。
「あきらめかけたことが達成できた!」
「英語ができるようになった!」
など、良い先生との出会いによって、素晴らしい体験ができる可能性があります。
関連記事:初心者が英会話を効果的に習得する基本ステップ「守破離」の話
どんな先生なら安心?
ただ、英語の先生(モデル)を探すと言っても、実績さえあれば誰でもよいわけではありません。注意しておきたいことを、3つご紹介します。
キャラクター
よい先生に指導を受けることで、その道の上達がスムーズになる可能性があります。一方で、指導を受ける人を間違えると間違った考え方を身につけてしまう可能性もあります。
例えば、「かんたん!努力は不必要です!誰でも今すぐ英語が話せます!」というようなケース。
良心的な場合、やたらと人を煽りませんし、誠実な対応をしてくれます。あえて厳しいことを言ってくれる人ほどありがたいです。
私が指導を受けるときに注意しているのは、
・無責任なことを言わない
・言動が一致する
・指導の経験、実績がある
・自分が達成したいことをクリアしている
の4点です。上記のような「あなたもかんたんにできますよ」という場合、ノウハウが底の浅い内容で、小手先のテクニックが多いと感じています。
それはいわばカンフル剤のようなもので、一時的に効果が出るかもしれませんが、長期間使い続けると、その反動が高くつきます。
また、普段言っていることと、実際にやっていることがチグハグな言行不一致の指導者も要注意です。というのは行動を見ると、その人が考えていること、性格が一番現れるからです。
普段立派な事を言っている人でも、実際にやっている行動が「?」なケースもありますので注意が必要です。
指導法
次に注意したいのが、いわゆる相性の問題です。
素晴らしい先生と一言で言っても、いろんなスタイルがあります。ハッキリ言えば肌が合う・合わないの問題です。
いくら教えが素晴らしくても、あなたの特性に合わない指導や、「やってみよう!」と思えない方法は、もしかしたらあなたに合わないのかもしれません。
あなたの特性について判断する方法をご紹介しています。軽い気持ちで診断してみてください。
私は幼稚園くらいの頃、ピアノのレッスンを受けていた経験があります。ところが、イヤでイヤでたまりませんでした。先生が怖く、いわゆるスパルタ系の指導法です。
上手くピアノを弾けないと怒られたり、手を「パシッ」とやるタイプのレッスンです。耐えられず、親に頼んでレッスンを辞めさせてもらいました。
小学校の高学年に入って、今度は違う先生のピアノレッスンを受けました。この先生が素晴らしく、やたらと怒らず、厳しくも芯のあるすばらしいレッスンをして下さいました。
おかげで、コンサートで3回演奏(名古屋のマツザカヤホール)、7年くらいレッスンを受けさせてもらいました。
この先生は、どちらかというと個性や生徒のニーズを大切にしてくれる先生で、生徒を型にはめないタイプでした。
基礎は大切にしつつ、指導を柔軟に行ってくれたので、楽しくピアノが弾けました。これは、先生の指導法が自分にあった良い例だと思います。
こういう場合、自分の意見をはさまずに教えに素直に従います。基礎ができるまでは素直に言うことを聞いて、教えられたことを実行するのが鉄則です。
優れた指導者は、「あなたが見えていないものが見える人」です。
あなたが気づいていない学習の問題点見抜き、適切なアドバイスをしてくれます。教えてくれることには必ず何か意図があります。
「なぜ?」と思うことがあるかもしれませんが、素直に従います。
教えられたことを実行し、学習を続けることで、だんだんとレベルがアップ。こうすることで、ある日「そうだったのか!」という瞬間が来るでしょう。
英語習得の知識
私たちは英語のノンネイティブで、英語は外国語です。外国語を効果的に学ぶ上で大切なのが英語習得の知識です。
先生のなかには、「私はこうやって英語を勉強してきたので、あなたもそうしてください」というような属人性の強い方法で結果を出す人もいます。それはそれで合う人には問題ありません。
一方であなたには合わない場合もあります。せっかく時間とお金を投資して先生に英語を習うのであれば、「英語はこのステップで身につけます」という、一定の再現性を持つ知識を持つ先生がおすすめです。
英語教育に熱心な先生のなかには、最新の英語習得の研究成果をチェックし、それを指導で実践しています。
英語習得の専門的な知識を持つ先生は英語パーソナルジムだけでなく、英会話スクールでレッスンを行う一般の先生や、個人で英語指導を行う先生の中にもいます。
気になる先生がいれば、英語習得に関する知識を勉強しているか、それとなく確認してみてください。
まとめると
最初に間違った情報を信じてしまうと、後々えらく苦労することになります。
努力すれば伸びるはずの人が、間違った安易な考え方を信じてしまったがために、途中で挫折してしまうというような悲劇が起きます。
例えば、当メディア『英会話ビギナーズWEB』では「英会話&英語上達のために継続した努力が必要です」という立場を主張しています。
自分の体験から、努力しないで英語ができたという人間を見たことがないし、聞いたこともないからです。
私が知っているケースで、
・TOEIC900点、TOEFL600点以上という強者(英会話は初心者レベル)
・TOEIC・TOEFLともにごく普通の点数を取ってる(ネイティブとペラペラ話せる)
というケースがあるのですが、両者に共通するのは、努力して英語を学習してきたことです。
なので、私の場合「努力不要!かんたんに英語が話せる」というようなことを話す内容の情報は即スルーします。
英語の先生(モデル)を見つけるとき、このページの情報を思い出してもらえば、判断の基準になると思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
このページのポイント
・独学でも英会話に挑戦できるが、英語を効率よく身につけるために、先生に指導を受けるという方法もあり。
・指導者はじっくり選ぶ(情報収集・その人の著作、ブログを読む)。
・「この人だ!」と決めたら、素直にアドバイスされたことを実行する。
最後に
以上、英語を独学で学ぶのではなく、プロのアドバイスを受けて取り組むメリットや注意点をご紹介しました。
独学で取り組み結果を出せる方はそれでOKですが、独学で取り組んでいるにも関わらず、どうにもこうにも思うような結果を手に入れることができない。
そんな場合は、プロの手助けを受けることもできます。
「誰に?」という点はしっかり検討したい話ですが、プロの指導を受けることによって、劇的にレベルアップできる場合もあります。あなたに必要なアドバイスを検討してみる価値があるでしょう。
追記
「プロの指導者について本気で英語を頑張りたい」
「TOEICで90日以内で300スコアアップしたい!」
という場合は、英語パーソナルジムに通うという選択があります。
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英語力を短期間で伸ばしたい方や、今後長い目で見て英語を学ぶことが自分の人生において必要であることを感じている方は、こちらの記事をご覧ください。