英語のリスニング力の基礎を洋楽で習得の続きです。
高校を卒業して以来、英語に触れる機会は、もっぱら音楽(洋楽)だけでした。高校卒業後、大学には進学せず夢だった音楽家を目指して東京に上京。普段はアルバイトしながら月1で市ヶ谷にあるレコード会社に通うという生活していました。
ところがそれから1年が過ぎた頃。遅々として変わらない現実に強い焦りを感じ始め、大学入学を決意。受験勉強をすることになりました。それは9月も中頃を過ぎた頃でした。
参考書を買い、アルバイトとして働きながら受験のために英語を勉強することになったのです。
志望校(目標)はすぐに決まった!
志望校は京都の同志社大学文学部一本に絞り込み。
志望校を私立大一本に絞った理由は、
1.高校時代ろくに勉強していない
2.生活のためにアルバイトをしなければいけないので1日丸ごと受験勉強をすることができない
3.勉強スタートが9月の半ばだったので他の受験生に比べて大幅に出遅れていた
というのがその主な理由です。
多くの科目を勉強しなければならず、かつ一定水準の点数を取得しなければいけない国立大学に9月中頃からの勉強で合格できる可能性は現実的に難しいと判断しました。
そして当時東京に住んでいたのにわざわざ京都にある大学を選んだ理由は、東京ではなく別のどこかで暮らしたかったこともあるのですが、実はその年の3月に京都を旅行していて、そのとき偶然通りかかって見かけた今出川の校舎がふと頭に浮かんだのです。
もともと、京都には漠然とした憧れがあったのですが、今思えばご縁があったのかもしれません。
大学受験のために英語漬けになる日々
志望校が決まったら行動あるのみ。受験勉強を始めた当初は朝・昼にアルバイトをしていたので、時間の自由ができるのは夕方5時以降。基本的には夜にしか勉強時間を確保することができませんでした。
というのは、私は東京で一人暮らしをしていたので、仕事をして最低限の生活費を稼がないといけない状況でした。
浪人生や現役の受験生のように受験勉強だけに集中できる環境はなく、かつ受験スタートは9月の中頃。当時の関心はいかに効率よく勉強して点数を取るかということを強く考える必要がありました。
そこでアルバイトを夕方→夜のシフトに変更(時給もアップ)したので勉強は朝昼の時間にチェンジ。大晦日の夜11時過ぎまで働きながら受験勉強をしたことを、今でもときどきなつかしく思い出します。
ともかく結果を出すために
働きながらの受験勉強で結果を出すためにはどうすればいいか?そこで考えたのが「効率」に特化した勉強です。
大学受験の場合(特に私立)は英語のウェイトが大きいので、いかに英語で高得点を取るかが私大受験の勝負になります。そこで私が取った戦略が、1日の勉強の中心を英語に当てることでした。
高校時代英語の文法やリーディングはサボり魔で、学業を完全に放棄していた状態だったので、ともかく単語と英文法の暗記に時間を使いました。このときは当メディアで公開している通り英文法問題集(受験用)を2冊購入。1冊は暗記用、もう1冊は解答用に使いました。
また、英単語は長文を読みながら覚えるスタイルを採用しました。結果としてこの戦略は当たり、11月の模試(勉強を始めて2ヶ月後)で、某有名模試で英語偏差値62にまで上がりました。
このときの体験から、勉強には正しい方法があり、正しい方法で勉強してこそ成果が挙がるとあらためて実感しました。もちろん、こうした受験英語の勉強は楽しいというよりも、むしろ根性的な方法でした。
この大学受験体験で、英文法を覚え、いろんな長文を読み、英単語を覚えていきましたが、英文法問題集を解くときセンター試験の英語の問題を解くときですら、疑問がありました。
ところが、この受験で英語を勉強したことが、長い目で見ればとても「価値の高い努力」になったのです。
受験英語は無意味じゃない!
受験のために英単語を覚え、文法を覚えたことで、ライティングのスキルはもちろん、リスニングやスピーキングなど、全般的・潜在的な英語力がアップしたのです。
受験で英語を勉強するまでは、日常的な会話程度の英語力でしたが、徹底的に受験英語を学ぶことで、より幅の広い英語の力が身についたのです。大学は英文学科に入学したので、英語でレポートを提出したり、ネイティブの授業では英語で自分の意見を述べる必要がありました。
もちろん、最初は上手く英語を話せず、英文のレポートを書くにも一苦労しました。が、だんだんとそれらがラクにこなせるようになったのです。そして、ある段階から急激に英語のスキルがアップしました。これは、ひとえに大学受験のために勉強した、受験英語が基礎になっています。
つまり、しっかりと文法的な英語の知識を身につけることで、後々の「成長率」に差がでるのです。このような体験から、どんなことでも勉強してムダになることはないのだなぁと知りました。