英会話初心者のための英語勉強ノートの作り方&活用法

ノートに記入します

英語の勉強と言えばノート作り。

教科書の英文を全部ノートに写して、先生に提出した経験があると思います。これ、結構時間がかかりますよね。

ところで、その効果はありましたか?時間はかかるし、途中でめんどくさくなってきませんか?結論から言うと英語学習の初歩段階、具体的には中学1年で習う範囲の英語学習に限れば、教科書(教材)の英文を全てをノートに写すことは「あり」です。

わざわざノートに英文を全て書き写すことの効果は次の2点にあります。

・英文をノートに書き写すことで、英語に慣れることができる。

・書くことで基本的なアルファベット&英単語の正しいスペルが身につく。

初めて英語を習うときは、右も左も分からない状態です。ここでしっかりノートを取り、英文を書き、アルファベット、単語を身につけていきます。

これは、いわば英語に慣れていくための下準備のようなもので、英語を頑張る上で必要な練習です。英語の教科書や教材を開く。英文をすべてノートに書く。これによって英語という言語に慣れていくことができます。

加え、書くことは学んだことをより記憶に残しやすくする行動です。

・中学レベルの英語があやふやになっている。

・基本的なスペルがあやしい。

このような場合、しっかり英文をノートに書くことはとても意味があります。英語学習にノートを活用することで英語に慣れやすくなること、必要な基礎知識を覚えやすくなります。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

覚えたことを忘れない!ピンポイントでノートを作る

ただし中学卒業レベル、具体的には英検3級レベルに到達した人の場合は話が変わります。

わざわざ教科書(教材)の英文を全てノートに書き写す作業は非効率的で、かける時間と労力の割に、あまり効果は期待できない可能性があります。

勉強できる時間は限られていますし、すでに分かっていることを何度も書いても、先へ進むことができません。ノートの作成にこだわっていると、ノート作りが作業になってしまい、モチベーションも下がっていきます。

では、効果的に英語学習ノートを作るにはどうすればいいでしょうか?おすすめしたい方法は、分からないところ、覚えたいところだけ書き取っていくピンポイント戦略です。

例えば、テキストの長文を読んでいて、分からない構文が出てきたとします。

このところだけノートに書き写し、該当ページとその文章を書きます。その文章の意味、使われている構文の意味を辞書で調べ、書き写します。書き写したら、「その単語を含む例文」を自分でノートに書き加えます。

例えばbecauseの意味が分からない場合、「~なので」という和訳と同時に、出来る範囲でよいので、自分で英文を書きます。

ポイントは、必要なところを忘れないようにすることです。簡単な英文でかまいません。大切なことは、英単語の意味と「使い方」(用法)を確認することです。

自分で文を作ることが難しい場合、辞書で意味を調べたとき、たいてい例文が紹介されています。それを書き写しましょう。

基本スタンスは、「分からないことだけ書き写していく」、ということです。こうする事で復習するときも効率よく学習ができるからです。

単語+和訳だけのノートは作らない

英語学習ノートにピンポイントで必要なことを書き写す上で注意しておきたいことは、分からない英単語をノートに写すとき、単語の和訳だけノートに書かないということ。必ず例文を書き写し、文章とあわせて単語を覚えます

基本的に単語だけを暗記するのは至難のわざです。また、その単語がどのように使われるかが分からなければ、覚えても意味がありません。

上記例で言えば、「because=~だから」という意味だけ知っていてもNG。実際、「becauseを使って文を書きなさい」と言われても英文を書くことはできません。

単語は「意味」と「使い方」を知って初めて、あなたのものになります。英単語を覚えていく場合、ノートに例文と単語、セットで書き写していくことで、効果的に英単語を覚えることができます。

英語学習ノート作りの応用編

ここから英語学習ノート作りの応用編です。

英語に取り組む上で意識しておきたいのが和訳の方法。英語脳を身につけたい方は、和訳するとき、英文の語順のまま単語の意味を確認していく方法がオススメです。

返り読みの予防に役立ち、リーディングはもちろん、リスニングなど、ポジティブな効果が期待できます。具体的な手順です。

【例】I have a friend who lives in America.

この英文をノートに書き写すときを例にします。

I have a friend

私は→います(誰が?)→友達が(どんな?)

who lives in America.

暮らしている(どこで?)→アメリカで

このとき、関係代名詞のような訳しにくいところは、ムリに和訳しなくてもかまいません。ポイントは、英語の語順のまま理解していくことです。

そして、単語の意味をチェックするとき()のように、自分で予想をしていきます。「私は→会った(誰と?)」というような感じです。この訓練を続けておくと、TOEICのリスニングも対応できるようになるのでオススメです。

もしも丁寧に和訳したい場合は、このような語順訳をした後、日本語にまとめることで、英語を上手な日本語に訳せます。

ノート作りがめんどくさい方に

どうしても英語ノートなんて作りたくない!という方は、次の方法がおすすめです。

1. 勉強するテキストを選ぶ

2. 同じテキストを2つ買う

3. 1冊は暗記用、もう1冊は書き込み用

費用は倍必要ですが、1つのテキストに和訳や単語の意味を徹底的書き込み、学習用として使います。

もう1つのテキストを覚えたことを確認するチェック用として使います。暗記にとても効果的な方法です。お金より手間を節約したいという方は、試してみて下さい。

この方法についてもって詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

なぜ英文法の問題集は「同じもの」を2冊買うのか?

最後に

以上、英会話初心者の方向けに英語勉強ノートの作り方&活用法についてご紹介しました。

英語の基礎をコツコツと身につけていく段階においては、非効率的な方法で努力することは必ずしも無駄ではありません。

とはいえ、より良い方法があるなら、最初からその方法で頑張るほうが安心です。特に、社会人の方のように1日のうちで英語を勉強する時間が限られている場合はなおさらです。

大切なのは英語力を伸ばすことであって、きれいなノートを作ることではありません。つまり、ノートを書くことによって英語力が伸ばすことが大切です。

この記事ではそのために必要最低限のおすすめポイントをご紹介しました。英語を話せるようになりたい方。コツコツと力をつけたい方は、こちらのポイントを意識して、ノートを作りに生かしてみてください。参考になれば幸いです。

若葉マーク 「英語を基礎の基礎からやり直したい!」という初心者の方にオススメの教材をご紹介します

あわせて読みたい

英語の実力が伸びるテキストの選び方

<<英語&英会話の学習法一覧へ