知っている英単語が聞き取れない。その原因は「音声変化」かも?

なんでだろう?

あなたにはこのような経験はありませんか?

「英語を聞いても何を話しているかわからない!知っているはずの単語も、リスニングをすると聞き取れない!」

その原因はもしかしたら英語のこのルールに原因があるかも?

英語がなかなか聞き取れずにお悩みの初心者の方は、この情報を知っておくと良いかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

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はじめに

何百回と英語をリスニングしているのに、知っているはずの単語もうまく聞き取れない。その原因の一つが、「音声変化」という英語の発音のルールです。

それは一体何なのか?かんたんに言うと、音声変化とはネイティブが自然な形で英語を話すときに起こる、「発音の変化」です。

音声変化が起こることによって、単語の聞こえ方が変わったりします。だから、テキストで英語を確認すれば「あの単語だったんだ!」と分かるのですが、いざリスニングすると、「聞き取れない・・・」ということが起こるのです。

具体的にはこういうこと

たとえば英語の挨拶として最初に覚える”Nice to meet you.”というフレーズ。

単語を「そのまま読む形」でフリガナをつけてみると、マイス・トゥ・ミート・ユーになりますが、あなたもご存知の通り、実際にはこのような発音にはなりません。

実際の英会話では、マイス・トゥ・ミート・ユーではなく、ナイス・トゥ・「ミーチュー」という感じで発音されます。

このように、発音の形が変わるルールが、音声変化です。このため、いくら単語の発音を「教科書どおり」に覚えても英語を聞き取れるようにはならないのです。

音声変化は会話するときの「省エネ」のようなもの

日本語でもそうですが、私たちは会話をするとき、単語を一つ一つ、丁寧に、必ず発音しているわけではありません。発音を省略したり流したりしています。

英語も同じで、ネイティブが英語を話すとき、発音を省略したり、単語をつなげるように発音したりして、言葉を発するエネルギーや時間を節約しています。

なので、あなたが知っている単語もリスニングをしたとき、「知らない」「わからない」ように聞こえてしまうことがあるのです。

そのため、音声変化のルールを知ることでリスニングが大きく改善する、ということが起こるのです。

音声変化の重要性を理解している英会話教材や英語習得サービスの中には、音声変化の理解をカリキュラムに取り入れているものもあります。

音声変化を学ぶ3つのメリット

音声変化はかんたんな話、ネイティブが英語を話すときの自然な形といえます。そのため、音声変化のルールを知ることで、

1・ネイティブの発音が分かる

2・英語の自然な発音が身につく

3・リスニング力が伸びる

というメリットがあります。

知識があるかどうかは、物事を理解する上でとても大切です。音声変化によって英語の発音が変わる、ということ。そしてそれがどう変わるのかを知っておくことが大切です。

ちなみに、英語指導のプロであるパーソナルトレーナーも英語を聞き取れるようになるためのポイントとして、音声変化のルールを知ることを挙げています。

ウェビナー『英語教育のプロが登壇「大人のやり直し英語」』内容まとめ&感想

まずはこの基本ルールから

音声変化についてすべて理解することは大変ですが、まず押さえたい3つの基本的なルールをご紹介します。

音声変化には様々なルールがありますが、それらすべてを一度に覚えようとすると大変です。まずは重要度の高いこちらのルールだけでも押さえておくと便利です。

1・音の連結

2・音の脱落

3・音の同化

以下、わかりやすく単純化してお伝えします。

音の連結

単語の音がつながります。最初の単語の子音と最後の単語の母音の音がくっついたり、最初の単語の子音と次の単語の子音がくっついたりします。

例)

make it→メイク・イット→メイキット

Thank you→センク・ユー→センキュー

音の脱落

単語の音の一部が聞こえなくなります。

例)

good day→グッド・デイ→グッデイ

音の同化

単語と単語の音がくっついて変わってしまいます。

例)

miss you→ミス・ユー→ミシュー

音声変化が学べる英会話教材

大切なポイントは、「英語の単語の発音は教科書的に一つ一つを丁寧に覚えても効果がない」(=聞き取れるようにはならない)ということです。

音声変化のルールはまだまだあります。英会話教材のなかには音声変化に言及しているものがあります。

テキストには音声変化が起こる場所に表記があったりして、「この音はこのように変わります」という変化に気づくことができます。

たとえば「世界一受けたい授業」に出演した人気英語講師のサマー先生が開発した英会話教材の『プライムイングリッシュ』では音声変化を重点的に学習。教材には音声変化する場所や音などが表記されています。

音声変化をもっと詳しく理解してリスニング力アップを目指したい方は、これらのサービスに着目すると良いでしょう。

まとめ

英語を何度リスニングしても知っているはずの単語さえ聞き取れない。その原因の一つが「音声変化」です。

実際の英会話では、英単語は一つ一つ、教科書的に発音されるわけではありません。単語と単語の音がつながったり、音の一部が省略されたりし、発音される音が変化します。

繰り返しになりますが、まず知っておきたいのは、「単語はそのままの形では発音されないことがある」という現象を知ることです。

音声変化ルールはたくさんあるので、一度にすべて理解しようとすると大変です。まずは、「実際の英会話では単語はそのまま発音されずに変化する」ということがあることを、知っておくことが大切です。

最後に

以上、英語が聞き取れるための重要なルール、「音声変化」についての基本的なポイントと大切さをご紹介しました。

知っているはずの単語を、なぜかリスニングをすると知らない単語のように感じる。こういうことが、起こる理由が音声変化です。

「英語は何度も聞けば聞き取れるようになる」というシンプルな話ではなく、英語が聞き取れないのはそれなりの「原因」があります。

あなたが教材で英語を勉強しているならぜひ、テキストを開き、CDで発音される英語の音がどう変わっているか?ぜひチェックしてみてください。