英語のリスニング力は「精聴」と「多聴」の組み合わせでアップする!

真剣にリスニング中

英語のリスニング力を伸ばすために大切な方法が2つあります。

1つは何度も何度も英語を繰り返して聴く多聴。そしてもう1つは、1つ1つの音を丁寧に聴き取る精聴。英語をスラスラ聴き取れるようになる。そのためには、この2つの練習を組み合わせることが大切です。

このページではそれぞれの違いと今すぐ実践したいポイントについてわかりやすくご紹介しています。英語のリスニング力アップの情報をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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2つのリスニング上達法

英会話を楽しむためには、リスニングの上達が欠かせません。

会話はコミュニケーション。相手の言っていることを聞き取れることが英語での会話をするための大前提になります

スピーキングについては、多少文法がおかしくても、単語が出てこなくても、身振り手振りで頑張れば(?)何とか通じることもあります。

が、相手の言っていることが理解できないことには、会話がかみ合いません。つまり、「いかにリスニング能力を伸ばすか?」ということがカギになります。

そこでおすすめの学習法が、精聴と多聴をバランスよく取り入れたトレーニング。

特徴とメリット・デメリット

精聴と多聴。それは精読と多読をイメージしてもらえば分かりやすいと思いますが、精読・多読のリスニングバージョンだと考えてもらってかまいません。

精聴とは、相手の話を1語1語、しっかり聞き取って、相手の話から相手の考え、感情を深く読み取る聞き方です。

英語の聴き取りにかなりの集中力を必要としますが、その分、相手の話を深く聞き取ることができます。

具体的な方法としては、1つの英会話教材を徹底的にリスニング、教材の内容を丸ごと覚えてしまうくらい、しつかり聞き込みます。

このとき、聞き取りを行うときは、一音一音、英語の音に集中、アクセントやイントネーション、細かいところまで集中して聴き取りするのが精聴のポイントです。

欠点としては、丁寧にリスニングをする分、トレーニングに時間がかかります。そのため、リスニングできる英語の量が少なくなってしまい、幅広いリスニング力が身につけることができません。

英語と一口に言っても、アメリカ、イギリス、オーストラリア、インドなど様々。

例えば、普段アメリカ英語の英会話教材を使って精聴のトレーニングをしているとします。そこで、新しい教材でイギリス英語をリスニングしたら、「ぜんぜん聞き取れなかった」ということになります。

これが精聴の欠点で、1つの英語をとことん聴き込める反面、英語を聴く量が減ってしまいます。

狭く深い学習が精聴のメリット。

「この英会話教材の英語はとことんマスターしたい!」

というときは、精聴でトレーニングするのがオススメです。

量を重視したトレーニング

一方、多聴とは、相手の話を深く聞くというより、話の大まかな内容を聞き取るというスタイルです。

毎日、机に座って音に集中するというより、英語を流して、それを聞き流したり、たくさん教材を買って大量にリスニングするイメージです。

多聴の場合、質より量ということで、たくさんの英語を聴きます。

精聴のように、1つの英会話教材を何度も時間をかけて聴き取るのではなく、1つの教材を聞き流したら次の教材へ移るという具合、量で勝負する学習法です。

人によっては、多聴重視のリスニングトレーニングで、教材を2~3つ購入して、「朝はこれ、昼はこれ」というように英会話教材を使い分ける人もいます。

多聴の場合、リスニングする頻度が多く、一回の学習にそれほど気合が入らないので、気軽に出来る点がメリットです。その分、1回の学習の質は精聴に劣ります。

この意味で多聴は浅く広いリスニング学習法と言えます。

精聴に多聴、どちらも一長一短があります。だからこそ大切なのは組み合わせ。

あなたのリスニング力、学習時間、ライフスタイルなどにあわせ、精聴と多聴をほどよく組み合わせることがポイントになります。

つまりは、精聴も多聴も両方大切、という話です。

初心者の方におすすめなのは

「聞き取りが苦手!」という初心者の方には、まずは多聴をおすすめします。

精聴は、英語の音に慣れるまで聴き取りが大変で、集中力が必要ですが、多聴の場合、1回1回、気合を入れる必要はありません。

たくさんリスニングすることで次第に耳が英語の音に慣れてくるので、まずは「英語でも聞いてみるか」と、気軽に始めてみるのが良いと思います。

初心者の方の場合、最初は「英語を完璧に聴き取ろう!」と気合を入れたり、「一語一語聞き取る!」というような意識は必要はありません。

英会話教材を何度も聞くうちに、耳が英語のリズム、発音、イントネーションに追いついてきます。

人によって結果に個人差はあるものの、リスニング上達の上で、英語を聞いた量が重要になります。

質と量、バランスが大切になりますが、初心者の方の場合、最初から精聴する学習は少しハードルが高いかもしれません。

できることから少しづつ

トレーニングを始めてみると、「英語を全て聞き取らなければいけない」というようなストレスを感じてしまい、結果リスニングがイヤになってしまう場合があります。

そこで、「別に全部聞き取れなくてもいいや」くらいの気持ちで英語を聞き流します。こうすることで、そのうち耳が慣れてきます。

ここでのポイントは、すぐに効果を期待しないこと。一週間、一ヶ月では劇的な効果は現れないと思います。

あくまで、たくさん英語を聞くこと、慣れる事が大切になります。気長に多聴するのがコツです。

ある程度、リスニング力が伸びた感じがしたら、次に精聴を取り入れます。教材を選んで、まずは2~3回多聴を行います。

そして、最後の仕上げに精聴します。

このときは、文字通り、一言一語、しっかり聞き取るつもりで、集中してリスニングします。こうすることで、量の次に質が伴ってくるでしょう。

英語が苦手な初心者の方に

分かりやすい結果としては、

・英語を聞くときにストレスを感じない。

・集中力が伸びた!

などの効果が実感できると思います。

「英語を聞くと疲れてくる。」

「ぜんぜん聞き取れない・・・。」

という方は、まずは多聴をおすすめします。

軽くヒアリングできる易しい英会話教材など、ストレスを感じない素材を使って、英語の音に慣れてみましょう。

そこで少しづつ、聴き取れる英単語が増えていけば正解。自信もついてくるので、焦らず無理せず、レベルアップしていくことが大切です。

まとめ

英語をスラスラ聴き取れるようになる。正確に聴き取れるようになる。そのためには、まず英語を継続して聴くことが大前提ですが、それだけでは不十分です。

英語を聴き続ける継続力に加え、量。そして質が大切になってきます。そこで精聴と多聴。2つのトレーニングを、意識して取り入れていくことが大切です。

たくさんの英語を聴き、そして集中して聴き取りをする。精聴と多聴を組み合わせることで、より効果的に、英語のリスニング力を高めていくことができます。

「英語をスラスラ聴き取れるようになりたい!」

という初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

若葉マーク 「英語を聞き取るのが苦手・・・」という初心者の方におすすめの入門教材

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