なぜ英語を聞き取ることができないのか?
英語には独特のリズムがあります。日本語と違って、英語は発音だけでなく、音の強弱、アクセントなど、あらゆる面で日本語とは別の言葉です。
英語を理屈だけで理解することは難しく、聞き取りがきちんとできるかどうかは、英語独特のリズムになれているかどうかが重要になります。
英語のリズムに慣れるコツ
では、どうすれば英語のリズムに慣れることができるでしょうか?
一番の近道は、やはり量です。大量の英語を聞いて、音の強弱、単語同士の音のつながりを、自分の耳で確認していくことです。
特に重要なのが、分からないことをそのままにしないということです。
英会話教材などでヒアリングトレーニングをしていていると、どうしても聞き取れない部分が出てきます。
その際、「まぁいいや」と放置するのではなく、何度も英語を繰り返し聞いてみます。地道で面倒くさいですが、地味にコレがリスニング力アップに効いてきます。
もちろん、100%全て理解する必要はありませんが、ある程度分からないところは、集中リスニングで繰り返し英語を聞きます。
これをしているうちに、英語のリズム感、単語の音のつながり、アクセントなど、英語独特のリズムが体に染みこんでいきます。
私の場合、普段は英会話教材のCDを使って英語を聞いているのですが、どうしても「今日は集中できない」というときがあります。
そういう時は、洋楽を聞いて英語を楽しんでいます。
歌なら、気軽に口ずさんで楽しめますし、何より英語のリズム感をダイレクトに味わうことができます。
例えば、クイーンというバンドの「We Will Rock You」という曲。歌詞が少し難しいですが、リズムがシンプルなので、英語独特のリズムを感じるにはピッタリ。
※再生すると音が出ます
飽きたとき、気分転換したいときは、リズム感のある洋楽を聞くのもいいと思います。
歌詞を見て韻を意識する
英語の歌の歌詞をじっくり見ると、韻を踏んでいる歌詞がけっこうあります。
例えばエアロスミスのヒット曲「I Don’t Wanna Miss a Thing」。
※再生すると音が出ます
I could stay awake just to hear you breathing
Watch you smile while you are sleeping
While you far away and dreaming
I could spend my life in this sweet surrender
I could stay lost in this moment forever
こちらは頭の歌詞ですが、ごらんのように、1行目から3行目までing、4行目と5行目がerで、それぞれ韻を踏んでいます。
この韻で歌詞がリズムカルになっています。日本語のリズムとは違うものの、英語の韻を踏んでいる歌詞はとても聴き心地が良くなります。
上手く韻を踏んでいる歌は、英語のリズムを身につけるための良い教材になります。お気に入りの歌を探して、練習してみるとよいかもしれません。
音楽が好きな方、歌うのが好きな方なら、歌詞を覚えて英語の歌を歌うのもOK。リズムを意識することで、自然と英語独特のリズム感が身についていきます。
最後に
以上が英語を聞き取る上で大切なコツになります。
英語は聞けば聞くほど、そこに音楽的というか、独特のリズムがあることに気がつきます。
それは慣れのようなもので、毎日英語に触れてリズムを意識するうち、音の強弱、流れが聞き取れるようになってきます。
「英語の聞き取りが苦手。簡単な英語でも、思うように聞き取れない・・・」
という方は、参考にしてみてください。