英会話の上達に必要不可欠なのが英語のリスニング。
教材を用意し、英語を何度も聞いて練習するわけですが、慣れないうちはCDをかけても、英語が左から右、耳をすり抜けていくように、集中して聞きとれない場合があります。
「英会話教材で英語を聞いても、全然分からない・・・」
「英語の音に集中しようとしても、気が散って上手くリスニングできない・・・」
このような状態だと、思うように勉強が進まず、イヤになってしまいます。
リスニング力は英語を聞いた量に比例する
ではどうすれば、集中して英語を聴きとれるようになるのでしょうか?
まずはじめに知っておきたいのは「英語のリスニング力は原則として英語を聞いた量に比例する」ということです。
これは私達の母国語である日本語を例に考えると分かりやすいかもしれません。日本語なら、普段意識をしなくても、耳を傾けるだけで、何の話をしているのか、大体の内容を理解することができます。
例えば、外出して、喫茶店に入ったときの場面を想像してみてください。
席に座りコーヒーを注文。周りにはたくさんのお客さんがいます。そのとき、特に意識しなくても、周りのお客さんの会話が自然に耳に入ってきます。しかも、わざわざ集中して聞き耳を立てなくても、会話の内容を理解することができます。
なぜこんなことができるのか?私達は普段日本語で会話をして、日本語を使い慣れています。だからこそ、特に意識しなくても、日本語を理解することができるのです。
英語も同じです。アメリカ人が、英語を勉強しなくても、英語を理解できるのは、普段から英語に慣れているからです。
なので、「英語のリスニングをしようとしても、集中できない。聞きとれない・・・」という状況はまず、リスニングの「量」が不足しているのが大きな原因の可能性があります。
集中して英語を聞きとろうとして力んでしまうのは、「もっとたくさん英語を聞いておきましょう」というサインかもしれません。今すぐに結果を出そうと焦らず、英会話教材で英語を聞き続け、経験値を積んでいきましょう。
あせらずコツコツ
英語は地道な学習が大切。それは、リスニングも同じです。
急がばまわれで、まずは普段からコツコツ英語を聞く習慣を持ち、英語を聴くことにストレスを感じない、力まないくらいまで、親しむ。するとあるときふと、自分の「英語耳」が育っていることに気がつきます。
英会話教材を1つ、2つとクリアしていくことで、坂道をマイペースに登っていくかのごとく実力は伸びています。難しいなら難しいでOK。それを気にする必要はありません。やるべきことをきちんとやっていけば、英語を聞きとる力は伸びていきます。
「英語は苦手。聞くだけで疲れてしまう・・・」
という場合は、簡単な英会話教材から英語のリスニング勉強を始めることもできます。
音楽が好きなら、洋楽で英語を楽しむ方法もあります。今の時代なら、YouTubeで海外の英語動画を楽しむこともできます。大切なのは、毎日、英語を聞く時間を作り、英語耳を育てていくことです。そのために日々の生活の中に英語時間を作ることです。
私達日本人は、ひとっ飛びでアメリカのネイティブのようになることはできません。
そこで、一歩一歩英語に取り組んでいくことが一番の方法です。ローマは一日にして成らず、まずは、今使っている英会話教材を、しっかりやりきって、学習量を積み重ねていくことが大切です。
ではどれくらい?最初の目標は1000時間、それが難しいように思えるなら、100時間です。
まとめ
最後にまとめです。英語が聞き取れない大きな原因の一つが「英語を聞いてきた量の不足」です。
英語を聞いても聞き取れない。意味が分からない。そんな状況になっても自分を責める必要はありません。そのかわり、1日にもう少しだけ、英語を聞く時間を増やしていきましょう。
1日20分聞いている人は30分に。30分の人は40分。40分の人は50分。こうしてコツコツ続けていればある段階に入ったとき、目の前の光景がガラリと変わる体験をすることができます。
それは量をこなすことは、やる気さえあれば誰でも実現できることができます。ぜひ、参考にしてみてください。
このページのポイント
・英語が聞き取れない基本的な原因はまず学習量の不足。
・英語をリスニングしようとして力んでしまうのも量不足。
・教材を1つ1つクリア。英語をたくさん聞くことを意識する。