「ネイティブの英語は聞き取れるが英語が話せない」悩みの対処法

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「英会話のとき、ネイティブの話す英語は大体理解できる。でも、質問されて、いざ自分が英語を話そうとすると、とたんに言葉が詰まってしまう」

日本人の英語学習者によくある悩みの1つがこれ。

英会話でネイティブの話は理解できるのに、自分の伝えたいことを話せないもどかしさ。こんなときはどう解決すればいいでしょうか。

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原因はスピーキング体験の不足

「英語が聞き取れるのに話せない・・・」

なぜそんなことが起こるのか?

英語が聞き取れない場合、それは学習量不足が原因ですが、英語が聞き取れるのに話せない問題は、単純に慣れの問題がほとんどです。

つまり、アウトプットの問題です。

英会話では、

1.ネイティブの英語を聞き取り、内容を理解する。

2.それに対してスムーズに反応する。

というように、言葉のキャッチボールを行います。

相手が英語で何を話しているか、そこが理解できているのに、自分が話すとなると、とたんにダメになってしまう。その原因の1つは、英語を話す練習が不足しているところにあります。

話せる機会の少ない日本の英語教育

日本人の場合、中学高校と英語を勉強してきて話せないのは、日本の英語教育が読み書き聞くに偏っているからです。

近年は、話す教育が重視されつつありますが、大人数の教室で、英語が話せる時間はたかがしれており、英語を話す絶対量が不足しています。

中学校であれば30~40人の生徒がいる教室で、英語の授業が1回50~60分、週に4時間ほど行われる。これが日本の学校教育の日常ですが、この状況で授業を受けた生徒のほとんどが英語が話せるようになったらそれこそ奇跡です。

英語の知識は集団授業でも身につけることはできますが、現実問題、学校教育のみで英語を使う練習を十分に積み重ねることは、学校教育の構造上不可能です。この現状があるため、「英語は聞き取れるけど話せない・・・」という問題が起こってしまいます。

ではどうするか?英語が聞き取れるけど話せない方は、単純にネイティブと英会話レッスンの量を積むことで、問題が解決する可能性が高いです。

劇的に変わった私の体験談

私も学生時代は、英語を聞き取るのは比較的得意でしたが、話すのは苦手でした。

しかし、英語教師の教員免許を取るための教育実習で行ったとある中学校で、アメリカ人のネイティブの先生(ALT)と仲良くなり、かなり長い時間、英語で話していました。個人的にすごい話しやすい先生で、ほぼ毎日、英語で会話をしていました。

それ以来英語で話すことに抵抗がなくなり、大学を出たあと勤務した学校では再び別の英語のALTの先生(スコットランド出身)と仲良くなり、休憩時間の間はいつも英語で話していました。

このような経験をしていると、英語を話すことに抵抗がなくなり自然に英語でコミュニケーションが取れるようになったのです。

つまり、日本である程度英語を勉強していて、英会話の聞き取りに問題がないレベルまでくれば、あとは話す練習を積むことで、英語が話せない問題は解決する可能性が高いです。

あなたがもし、「英語は聞き取れるが話せない・・・」という問題を抱えている場合、必要なのは、英語を話す時間と量です。

「英語が聞き取れる」のであれば、かなりのインプット量があるはずなので、基礎学力は十分なのは確かです。あとはアウトプットで、使える練習をすることが大切です。

英語を話す時間と機会を自分で作る

ではどうやってアウトプットするか?

英会話教材で独学するのもいいかもしれませんが、金銭的に負担のない範囲で、マンツーマンの英会話スクールに通ったり、オンライン英会話レッスンを検討してみるのが良いかもしれません。

英語が聞き取れさえすれば英会話は慣れの問題なので、話す練習が積めることが重要です。この場合、特に効果が期待できるのはマンツーマンレッスン。実際にネイティブを目の前にして英会話をすることは、英語を話せるようになるための大切なステップです。

マンツーマンの場合、1対1のレッスンなので、最初は不安もありますが、練習を積む内、自分の英語力が伸びていくことを実感できます。

ただしマンツーマンの先生を選ぶ場合、相性を考えて先生を選ぶ必要があります。詳しくはこちらの記事にて。

英会話スクールの先生は相性のよい人を選ぼう

マンツーマンが不安な方に

「いきなりマンツーマンは心配。空気が凍りそうで不安・・・」

という方は、大手英会話スクールのグループレッスンを選択もアリですが、英語を話せる「時間」と「量」はマンツーマンに比べ劣るので、その点は注意が必要です。

その分レッスン費用が安く済んだり、英語を通じた友人と知り合えるのが魅力です。その点はケース・バイ・ケースです。

ポイントですが、大切なのは英語を話す練習を積むことです。

英語が聞き取れる場合、知識量は十分なことが多く、実践的な英会話レッスンを受けることで、メキメキ話せるようになる可能性があります。

金銭的&時間的に負担のない範囲で、英語が話せる機会を作ることをオススメします。

まとめると

最後にこのページのまとめです。

ネイティブの英語が聞き取れるけれど、それに対してきちんとレスポンスすることができない。この場合の一番の原因は、アウトプット不足。つまり、英語を話すことの練習が、圧倒的に不足しています。この不足を解消することができれば、問題が解決します。

幸い、「英語が聞き取れる」という状態であるならば、英語のインプット力は高いので、壁はそれほど高くはありません。英語を話す機会を積極的に作るなど、アウトプットを意識していくことが大切です。

ポイント

・英語が聞き取れるのに話せないのが話す「量」不足。

・日本にいるうちは、英語を話す機会がなさすぎる。

・話せるようになるために、英会話をする機会を作る。

最後に

「英語は聞き取れる。でも自分が話そうとすると・・・」

英語上級者にありがちな悩みですが、この問題の本質は初級者上級者を問いません。

いくら英語を勉強しても、英語を話す機会を作らなければ、話せるようにはなりません。逆に言えば、英語の知識が既に身についておりリスニングに困難を感じない方は、それほど深刻に悩む必要はありません。

下準備はばっちり。あとは、実践で数を重ねるだけです。

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