この記事では、英語学習が知っておきたい「パターンプラクティス」という用語について、分かりやすくご紹介しています。
パターンプラクティスとは、主に英文法を身につけるための学習法です。開発されたのは1959年。以来、英語習得のメソッドとして現在も使われている有名な手法です。英語学習法における情報の一つとして、この用語を知っておく価値があります。
具体的にはどんな方法?
パターンプラクティスの方法はシンプルです。
基本の文法表現を、パターンを変えて学習していきます。例えば、play や see などの主語+一般動詞の表現を学習するとします。
【例】一般動詞の学習
まず絵(もしくは写真)を用意します。ここでは、少年がテニスをしている絵だとします。先生がその絵を生徒に見せながら、
「I play tennis.」
と言います。
次に、先生は主語を He と言います。
生徒は、
「He plays tennis.」
と言います。ここでは、動詞のs(いわゆる三単元のs)のルールを身に付けます。
このように、主語を変えることで、文法のルールを身につけることができるようになります。他には、疑問文に変える、否定文にするなどの方法があります。
良いところ&悪いところ
パターンプラクティスの長所(メリット)としては、
・文法の基礎力をつけることができる
・スピーキングの練習にもなる
の2点です。
短所(欠点)として、
・一人では練習していて単調になりがちなこと(2人以上がベター)
・学習が単調になりがち
などがあります。
パターンプラクティスの長所・短所を理解し、バランスのよい範囲で取り入れることで、効果的かつ効率的に、英語の学習を行うことができます。
実践前に知っておきたい練習のコツ
大多数の方が中学校で経験したと思いますが、パターンプラクティスは文法の基本的な学習法として効果的です。
いろんな英文を、バリエーションを変えて学習することができるので、基本的な英文法のルールを体で覚えることができます。
練習のポイントとしては、主語や動詞を換える、疑問文にする、否定文にするなど、パターンを用意し、たくさん数をこなすことです。
そして、聞かれたら反射的に答えられるまで、スピードを上げていきます。こうすることで、後々スピーキング力のアップにもつながっていきます。
基礎的な文法が身についたら
パターンプラクティスで基本的な表現をマスターしたら、スピーキングの練習に移ることができます。
この場合、覚えた文法表現を、場面を意識して使っていきます。
あいさつ、食事、会話などの日常コミュニケーションなど、「ここではこの表現を使う」というように、場面ごとにスピーキングしていきます。
具体的な学習方法はこちらの記事をご覧ください。
場面ごとに覚えた英語をパターン化し、反復練習を積み上げていきます。ある程度パターンをストックすることで、スピーキングの基本的なスキルが身についていきます。
この意味でパターンプラクティスはとても実践的な英語の練習法です。ぜひ、普段の学習で取り入れてみてください。
まとめ
パターンプラクティスは英文法を身につけるための鉄板学習法です。文法の基礎力をつけることができるだけでなく、英語のスピーキングの練習にもなる優れた方法です。
基礎的な英文法をガッチリ理解しつつ、それを実際に使えるようになりたい場合はパターンプラクティスが効果的。
普段の学習で意識して使ってみることが大切です。