この記事では、これから英会話を始める初心者の方に向けて、「英語が話せた!」という実感を最短で得られる、シンプルな英語習得法をご紹介します。
英語を話せるようになるための練習方法はさまざまありますが、初心者の方が「英語が話せた!」という達成感を得やすい、もっとも手軽な方法は、基本的な例文を使った『パターン英会話』です。
この記事では、その具体的かつ実践的な方法を、初心者の方に向けてわかりやすくご紹介します。
英会話は「場面」で覚える!
英会話では、「この場面(シチュエーション)ではこう言う」といったパターンを覚えることがとても大切です。
たとえば、「I have ~.」という基本フレーズがあります。中学校の教科書では、たいてい
I have a pen.
という例文が出てきますが、本当に大切なのはその使い方です。「a pen」の部分を他の単語に置き換えることで、さまざまな場面に応用できます。
たとえば、レストランでは次のように言えます。
I have a beer.
I have a coffee.
このように、基本的な例文をうまく活用すれば、初心者の方でも英会話を楽しめるようになります。
ポイント
『パターン英会話』とは、「この場面ではこの英文を使う」といった使いどころを覚えることです。
初級英会話には「基本文」で十分!
英語が苦手な方や初心者の方は、無理に難しい文法書に手を出す必要はありません。
もちろん、どのレベルの英語力を目指すかにもよりますが、日常生活をこなす程度の英会話であれば、基本的な文を使いこなすだけで十分です。
たとえば、
「同時通訳者など、英語のプロを目指す!」
「海外の大学で修士号・博士号を取得したい!」
といった場合は、確かに専門的で継続的な学習が必要になります。
しかし、日常英会話の基本はシンプルな英語です。自分で一から英文を組み立てる必要はありません。中学校で習うような基本的な例文でも、しっかり通じます。
ベストな英語学習法は?
おすすめは、次の2つの組み合わせることです。
1.チャンク(短いフレーズ)を覚える
2.基本的な文法を理解する
チャンクを丸暗記するだけでも、ある程度英語を話せるようになります。ただし、英語の基本的な構造を理解していなければ応用が利きません。
だからこそ、最低限の文法の理解が大切です。とはいえ、難しく考える必要はありません。中学英語レベルの文法で十分です。
実践のポイント
具体的な学習法としては、基本パターンを徹底的に練習することです。
たとえば、「Can I ~ ?」のパターンを使って、自分で10個ほど英文を作り、それを話せるように練習します。
Can I have your name?
Can I go?
Can I take a vacation?
このように、「Can I + 動詞」という形を理解しておけば、さまざまな場面に応用できます。また、場面ごとにパターンを整理していくことで、会話力はどんどん伸びていきます。
ある程度例文をストックできたら、シチュエーション別にパターン化していきましょう。難しい知識は日常英会話には必要ありません。
ポイント2
パターン英会話を身につけるには、基本例文の「使い方」を覚えることが大切です。
これから英語学習を始める初心者の方に
「基本的な日常英会話を身につけたい!」
そんな初心者の方や英語が苦手な方には、まず中学2年生程度までの基本例文をチェックすることをおすすめします。
なぜなら、動詞の使い方や助動詞など、日常英会話に役立つエッセンスがたくさん詰まっているからです。
学習の進め方
おすすめの学習プランは、以下のとおりです。
1.中学初級〜中級レベルの長文集を用意する
(テキストの選び方はこちら。)
2.中学レベルの文法問題集を用意する
(高校受験向けの問題集がおすすめです。使い方の解説はこちら。)
これらを1日1時間程度のペースで学習していきましょう。
この2点を意識しましょう
特に重要なのは、以下の2点です。
1.文法問題集で確認した基本例文を、長文の中でもしっかり確認すること
2.長文に出てきた英単語を、学んだ例文に組み合わせて使ってみること
たとえば、次のように応用します。
例
文法問題集で覚えた基本文:I’d like to ~
長文に出てきた語彙:flight(フライト)、change(変える)
→ I’d like to change my flight.
このように、覚えた内容を実際に使ってみることで、記憶に残りやすくなり、忘れにくくなります。
ポイント3
「基本例文を覚える」+「実際に使ってみる」
というシンプルなステップを、コツコツ続けていきましょう。無理なく自然に、英語力が身についていきます。
英語を「場面ごと」にストックしよう
基本例文を覚えるのと同じくらい大切なのが、自分の口でしっかり発音することです。1日1時間、忙しい方でも30分程度あれば、十分に練習できます。
チャンク(短いフレーズ)をただ丸暗記するだけでは、長期的にはあまり効果が続きません。
中学卒業レベルまでの基本例文がある程度身についてきたら、次はそれを「場面ごと」に使ってみる練習をしましょう。
「場面」を意識して覚える
買い物、旅行、レストラン、日常会話など、さまざまなシーンごとに例文をパターン化していきます。
「この場面ではこの例文が使えるな」と感じたら、スマホやノートに書き留めておくのがおすすめです。
実用性を意識する
何より重要なのは、覚えた英語を「どんな場面で使うのか」をしっかり意識すること。英会話の目的は「話せるようになること」です。
だからこそ、実用性を重視しましょう。このような学習をコツコツ半年ほど続ければ、応用力も自然と身についてきます。
【ここが重要】覚えたら、実際に使ってみよう
英語の例文を覚える――これは「英語を話せるようになる」ための大切なステップです。しかしここで一つ、とても重要なことをお伝えしたいと思います。
それは、「例文を覚えるだけでは、英語は話せるようにならない」ということです。
なぜ覚えるだけではダメなのか?
理由はシンプルです。覚えたことは実際に使ってこそ本当の意味で身につくからです。
英語の例文を「パターン」として覚える、つまり「この場面ではこの英語を使う」と理解することは、とても大切です。
でも、それだけでは足りません。次のステップは、実際に口に出して使ってみる=アウトプットの機会をつくることです。
「知っている」と「使える」は違う!
例文を覚えた段階というのは、「知識としては理解しているが、実際には使えない」状態。これはアウトプットが不足しているからです。
このままではいざ英会話となっても、言いたいことがすぐに口から出てきません。
覚えた英語を使う場を作ろう
だからこそ、「覚えた英語を使える環境」を自分自身で用意することが大切です。以下にいくつかの方法をご紹介します。自分に合いそうなものからぜひ始めてみてください。
覚えた英語をアウトプットする環境を手に入れる方法
・「英語を話すこと」に重点を置きたい方におすすめ
→ オンライン英会話のレッスンを受けてみましょう。
・「英語を話す」+「基礎から英語力全体を伸ばしたい」方におすすめ
→ 英語パーソナルジムに通うのも効果的です。
ポイント4
英語の例文を覚えることはとても大切です。でも、それを「使えるようにすること」こそが英会話上達の本当の鍵。覚えた英語はどんどんアウトプットしていきましょう!
まとめ
英語を話せるようになるために大切なのは、「パターンを覚えること」です。基本例文を覚え、「この場面ではこの英語!」と実際の会話シーンに結びつけて記憶していくのがポイントです。
例文を暗記するときも、文法を学ぶときも、「英会話で使うこと」を意識することが重要です。「この場面ではこの英語」というパターンを少しずつ身につけていけば、実際の会話でも自然と英語が口から出てくるようになります。
ある程度例文をストックできたら、覚える作業を続けながら、それを実際に使う機会もつくりましょう。
英会話レッスンや英語コーチングなど、方法は何でも構いません。大切なのは、覚えた英語をアウトプットして「実際に使ってみること」です。
「英語を話せるようになりたい!」という方は、
基本例文のストック + パターン学習 + 実践
この3ステップをぜひ試してみてください。
最後に
この記事では、初心者向けの英会話習得法として、「英語を話せた!」という実感を最短で得るためのシンプルな方法をご紹介しました。
英語を勉強し、使い、通じ、そして「英語を勉強した効果」を実感する。このサイクルは英語学習において非常に重要なポイントです。
初めての方は、この方法をきっかけに英語に親しみ、さらに深い学習へと進んでいきましょう。
繰り返しになりますが、英語を使えるレベルにまで身につけるためには、「自分一人で英語を勉強する」だけでは限界があります。
基礎となる英語の知識(語彙、文法、英語の言語的理解)をしっかり身につけ、必要な訓練を受けることが大切です。
英語をスキルとして使いこなせるようになりたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。短期間で本格的な英語の実力を身につける方法をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。